柳田國男のレビュー一覧

  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    背伸びして岩波文庫の原書から読まなくて良かった。これが率直な感想です。
    今月末に遠野に旅行しようと思いたち、実は通読したことがなかった遠野物語に手を伸ばしました。

    昔話といえば、遠野。そのくらい有名と思っていましたが、あまり読んだことがある人は多くないようです。
    実際読んでみると、あれ?聞いたことがあるなと言う話がいくつも登場します。座敷童子の話、死んだ妻があの世で別の旦那さんを見つけている話。
    人の皮をかぶった山姥の話なんかは、私が好きなマンガ、「うしおととら」そのままです。
    明治時代に書かれながらも、こうした異郷の物語、異形の話の根底になっているのですね。アメリカではクトゥルフ神話という

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    2021年04月17日
  • 水木しげるの遠野物語

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    遠野物語。読んだのは、遥か昔で、内容を忘れてしまった。漫画見ながら、やはり思い出せなかった。アホですな。

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    2020年12月31日
  • 遠野物語remix

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    怖いとも怪しいとも言いきれない、なんとも不思議なエピソードの数々。明治期の日本には、非日常が日常のすぐそばまで迫っていたのかと。

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    2020年05月03日
  • 遠野物語remix

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    2013年刊の単行本の文庫化

    柳田邦男没後50年で、著作権の切れた「遠野物語」を京極夏彦が3つの部分に分け、並べ替えて編集したもの。

    元々柳田邦男が聞き取り編集したものだから、その再編集版だという解説者の論はその通りだ。

    京極夏彦版にもっとおどろおどろしいイメージをもっていたが、素朴な言い伝えのままだった。

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    2019年10月03日
  • 遠野物語拾遺retold

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    踊りたいと暴れる権現様、二本足で立つ兎、時空を超えて現れた兵隊の男―。日本民俗学の黎明を告げた名著『遠野物語』から二十余年。柳田國男の元には多くの説話が集まっていた。時は明治から大正、昭和へ。天女や狐狸が駆けた遠野の空にも、飛行機が飛んだ。民俗の闇が照らし出され、再び近代という闇に飲み込まれる、そんな時代の狭間で語られた二百九十九の譚を、京極夏彦がその感性を生かして新たに紡ぐ。

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    2019年09月01日
  • 遠野物語remix

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    岩の上の肌が抜けるように白い女、川岸に足跡を残す赤い顔の河童―。岩手県遠野の古くから伝わる、不可思議な説話を集めた『遠野物語』。日本民俗学の黎明を告げた柳田國男の記念すべき名著を、京極夏彦がリミックス。

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    2019年09月01日
  • 遠野物語remix

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    民俗学に造詣の深いミステリ作家の京極夏彦が、柳田國男の『遠野物語』を再構成した作品です。

    現代の文章で書きなおされた本書を通して原作の魅力に触れることができるという意味では、評価されてよいのではないかと思います。

    解説を担当しているのは民俗学者の赤坂憲雄で、民俗学と文学の境界を侵犯する『遠野物語』のテクストに秘められた現代的な可能性が本書によって解放されることになったと述べられています。もちろん民俗学的な想像力をミステリに引き入れるという仕事は、著者や三津田信三、佐藤友哉らによっておこなわれており、さらに山岸凉子の少女マンガなども同様の試みとみなすこともできると思いますが、そうした方向から

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    2019年06月27日
  • 水木しげるの遠野物語

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    原文ではとっつきにくそうで回避していた遠野物語。
    水木先生の手にかかればハードルがぐんと下がって読みやすく楽しめました。
    ここまでバラエティーに富んだ伝承話だとは思っていませんでした。
    笑える妖怪もいれば、なんだかもの悲しくなる妖怪も。

    時々でてくる台詞「オカチイナ」が妙に癖になります。

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    2019年03月17日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    京極夏彦が遠野物語を現代語訳(と言うと少し大げさな気もするが)するだけでなく、序も含めて順番を大幅に入れ替えてまさにRemixしている。もとの遠野物語も佐々木鏡石の語りを柳田が語り直しているようなものなので二重の語り直しであると。

    原典に沿って淡々と訳している箇所もあれば、怪異譚の性格が強いような章は、原典にはない心理描写を思い切って盛り込んで小説風になっている。京極の他の作品は読んだことないのだが、なるほどと思わせる独特の文体。

    風邪で熱に軽くうなされつつ読むのにちょうど好適であったか。柳田はまさに同時代のことだと強調しているが、いくら田舎でも明治も終わりの時代にどこまでこれらの話が真剣

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    2018年11月05日
  • 遠野物語remix

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    三度目の正直で読み終わることができた。
    単に怖いだけの話ではない。日本においての怖いとは、同時に切ないというものが付いてくるのかもしれない。そう思った。
    遠野に行きたい。

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    2018年07月08日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    ずっと気になっていた「遠野物語」を
    京極夏彦氏のremixバージョンで、やっと読むことができました。
    現代仮名遣いなので大変読みやすかったです。
    伝承という形態をとって綴られたこのモノガタリ集はあきらかに文学作品であるとともに、普通の物語とは違う。
    たくさんの不思議な話があるなかで、中には現代科学で説明がつきそうなものもあったりする。
    妖は現代で生きるのは難しいだろうなぁ。
    そしてこの作品を読んでいて「百鬼夜行抄」が無性に読みたくなりました。

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    2015年12月19日
  • 遠野物語拾遺retold

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    遠野物語からこぼれ落ちていたエピソードを綴った遠野物語拾遺、これを淡々と現代語訳にした内容。正直読みにくいところもあったけど、面白かった。

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    2015年11月22日
  • 遠野物語拾遺retold

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    池、沢、淵と山、峠、森が多く出てきて、山合の谷間という遠野の町の自然環境が色濃くでていて、おもしろい。

    家々に仏像がまつられ、神様の様な扱いをしていることも、興味深い。

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    2015年08月09日
  • 南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一

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    日本民族学の大家の4人の作品集
    南方熊楠・柳田國男・折口信夫・宮本常一
    南方熊楠は、『神社合祀に関する意見』
    各地の神社が廃止されていくことに強い危機感を
    もって意見書として書いてあるもの。神社をはじめ
    日本における宗教的施設の役割や重要さ、もしくは
    それが亡くなってしまう場合の民族として失う
    ものを体系だてて整理して書かれてある。
    少し難解ではありますが、とても趣のある内容で
    あると思います。
    柳田國男は民族史や古代からの日本の成り立ちに
    ついての考え方や意見、考察がのべられている。
    『海上の道』『根の国の話』『何をきていたか』
    『酒ののみようの変遷』
    折口信夫は、『死者の書』貴族の生活と仏

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    2015年06月21日
  • 遠野物語remix

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    ネタバレ

    遠野郷で見聞きされる風土、風習、怪奇を物語る柳田國男の有名著書を現代語で。
    原書も読みたい読みたいと思いつつ、なかなか手がでなかったのでとっつきやすい企画とてもありがたいです。
    原書よりも読みやすいと思われるので入門には良かったかと。
    文化的かつ幻想的でとても素敵な読み物ではありますが、いかんせん淡々とした記録語りのため結構眠くなります。電車でちょっとずつ、には向いてるかも。ということで原書はさらに先延ばしになりそうな予感・・・

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    2014年12月06日
  • 遠野物語remix 付・遠野物語

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    原本、遠野物語を読んでからのremix。
    「なるほどそう書いてたのか」とおもう話ばかりだった。
    山男・山女・天狗など原本では出てきたのは解るけど、状況が解り難かった話がすんなりと入ってきた。remixの中に原本も併載しているので、読み比べられるのも良かった。
    いつか又、原本を読んでみようと思った。

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    2014年11月06日
  • 遠野物語remix

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    現代の大御所が、自らが影響を受けた過去のカルトバンドのインディーズの1stをほぼ完コピしたカバーアルバム(但し曲順入れ替えてます)、という印象。狙いもリスペクト度合いもよく分かります。読みやすいし、遠野物語の特異性がよく分かり、意義も大きいでしょう。但し京極夏彦ファンとしては、いいから京極堂シリーズの新作早く出せや!!!という気持ちの方が大きい。毎回同じこと言ってますが。

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    2014年10月05日
  • 遠野物語remix

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    「遠野物語」を現代語訳して分類、並べなおしたものなので分かりやすかった。巻頭に明治時代当時の地図も載ってて興味深かったけど、地名がけっこう難読で^^; 「遠野物語」というくらいだからもっとこう、ちゃんとしたストーリーかと思ってたんですがまったく違うんですね…原典読んだことないので驚きでした。そして、Remixということで京極らしい、もっとおどろおどろしたものかとも思ったのに…そういう意味でちょっと期待外れだったかなぁ。

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    2015年07月06日
  • 遠野物語remix

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    遠い昔の話ではなく明治時代の話を、こうやって並べられると、静かにそろりそろりと身に迫って怖くなってくる。

    最後の「××ほめ」という遊び?は、怪異譚との対比もあり、遠野の人々の暮らしぶりやその心の余裕が見えて面白い。

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    2015年08月09日
  • 水木しげるの遠野物語

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    If you saw over seas men when in long long ago? you did thought what they were the GOBLIN(japanese said Oni, Tengu and so) 妖怪つながりで、書いてるとは思ってたけど、良いと思う。名作はとかく難しくされがちだが、どんどん漫画にして。柳田国雄ドントハレ

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    2014年02月21日