jyajyaのレビュー一覧
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ネタバレ「親子で同じ本を読んで感想を書こう」という宿題がでたらしく、小学生の娘が選んできた、大人気アニメの原作本。
紅子さんが店主を務める「銭天堂」で売られているのは、子どもたちにとっても身近な駄菓子なのだが、実はどれにも不思議な効力が宿っている。
銭天堂にたどりついて、その時の自分に必要なアイテムを購入できるところまではラッキーなものの、購入者たちがその効力をどのように用いるかによって、結末は幸福にも不幸にもどちらにでもなり得るというストーリーが、綺麗事だけで済まされない感じでおもしろい。さいきんの児童書のそういうとこいいよね。
この8巻では、ライバル店?であるたたりめ堂のよどみちゃんも暗躍することで、汚染された駄菓子を買った人たちの、ふだんは眠っているはずの小さな悪意が呼び起こされてしまう展開が、いやまして際立っていたように思う。おっかさん仮面ほしい!
そしてなんといっても黒猫の墨丸がおりこうさんでかわよいねえ。 -
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ネタバレなんとも不穏な展開。
善福書店の店主の善二は根は善良なのだろうが,売った本の効果は思ったようにならないようだ。そこにどう見ても邪悪な兄・禍一まで登場して,銭天堂を目の敵にしている様子。
そもそも人間ではないらしいこの兄弟,六条教授やよどみとは比較にならないほどヤバそうである。一方で銭天道は相変わらず使い方を間違えるととんでもないことになるものを売っていて,こちらもあまりよろしくはありませんな。
「ごあいさつ入れ」
挨拶がうまくいえないのが悩みの幼稚園児
「親友交換日記」
善福書店の本(ノート?)
銭天道のフレンドブレンドと交換
「ラブリー爬虫類図鑑」
爬虫類愛に溢れているが,妻に全く理解してもらえない男
善福書店の本
「ほどほどドーナッツ」
ラブリー爬虫類図鑑の続き
「うりふたつの男」
禍一登場
「お茶の子チャイチャイ」
宿題やら楽器の練習やらに忙しい女の子が,物事をテキパキと片付けられることを願う。
「映え映えガイドブック」
SNS用に映え動画を撮影したい女子大生。
善福書店の本。
「呪詛屋」
映え映えガイドブックの続き
禍一の正体? -
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ネタバレよどみちゃんが退散して、いつもの銭天堂。
裏表紙にひっそり手紙を運ぶオバケがいるのかわいい。
『ビッグリもなか』
大きくなりたいと思った男の子が買ったビッグリもなかは、大物になるというもなかだったという話。
言葉遊びかな……と思ってしまった。『大きくなりたい=身長が伸びてほしい』という願いに、『大きくなりたい=大物になる』ってなかなか結び付かないけど。
『バランスラスク』
綺麗好きとズボラなカップルは喧嘩が絶えない。二人が一緒にいたいという思いのためにバランスラスクを買う話。
綺麗好きな男とズボラな女の話だけど、こういうのは子供が出来て掃除にまで気が回らなくなると、男性側が苦情を言い出すのよね。……それが一足先に分かってよかったって言う話にもなりそうだなぁと思ってしまった。
『がまんエンピツ』
落ちていたがまんエンピツを拾った男の子の話。
おトイレの我慢は体によくないし、『個室に入ったら、からかわれる』ってこれ徐々に変わってきているっていうのも見かけたのだけど。おトイレでからかうのはダメだっていう指導が入ってるんじゃなかったかな。こういう物語は『古い時代の物語』として読まれてるならいいなと思う。
『闇の中の鳥かご』
プロローグとエピローグのつなぎの短い話。
『チャーミングミ』
可愛くなりたい犬がチャーミングミを食べる話。
突っ込んではダメなのかもしれないけど……犬ってグミを食べていいの?と思ってしまった。動物には動物用の食べ物じゃないとだめだよね。そういうの書いておかないと、間違って「食べさせていい」と思ってしまう子供がいたら困る。
『ラプンツェル・プレッツェル』
パパの髪を伸ばしたくて、ラプンツェル。プレッツェルを買った女の子の話。
最初は見た目差別になりそうだなぁと思って見てたけど、最終的に『剥げててもいい』という話になってた。でも、それとは別に『子どもの気持ち』は無視してる部分もあるので、もう少し『大人キャラ』がいてほしいと思う。単に「どんな姿でもいいだろ」っていうかっこよさじゃなくて、「子どもの話は聞き逃さない」っていうかっこよさも欲しいところ。
『子守コウモリ』
赤ん坊の子守に疲れた母親が子守コウモリを買う話。
これ……子育て支援がない社会も問題だし、頼れる人がいないのも問題だし、母は強し……みたいな物語になってるのも問題だし、突っ込みどころが多すぎた。
最後はお手紙をもらって終わりだった。
裏表紙のあの手紙がここに繋がるのねと思ってしまった。
ごちそうさまでした。
アニメの映像……忘れかけてて、普通に読んでしまっている。 -
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ネタバレプロローグから不穏な空気の銭天堂。
自販機とガチャガチャが壊されて中身が盗まれてしまう。というシーンから始まっている。
いつもと違う感じがいいなと思った。
『新品ピン』
落とし物として拾った新品ピンをつける男の子の話。漢字が読めない6歳児なので注意文も読まずに使う。けれど、運よく誰も傷つかない物語。
物語はハッピーな感じなので、ほっとした。
そして、幼少期ほど『おさがり』が増える。だから6歳という年齢設定も絶妙だなと思ってしまった。
『おじょうさまココア』
裕福な恋人をゲットした女性が、恋人と親に会うために『おじょうさまココア』でお嬢様になる話。一万円で男に売りつけられる。
キャラクターがテンプレすぎるからかな。そしてこれ、お嬢様にならなかったら、結局親に反対されて、別れることになるのだろうし……どっちにしても『別れる』っていう選択肢しかないような物語なのも。うーん。モヤモヤする。
『バーチャルバッジ』
ゲームの世界に入るバーチャルバッチを偶然手にした男性が、ゲームの世界で死にかけて紅子に助けられる話。
このキャラもひきこもりのテンプレみたいな感じで、現実感がない。これ、ゲームの世界で死んでた方がリアルな気がする。ひきこもりが『ゲームをしたいからひきこもってるだけ』という世間のテンプレそのままなのはどうなのかな。
ゲームシーンは面白かったけど、子供向けの話としてはモヤっとする。
『暗がりの男』
プロローグとエピローグの間の話。よどみちゃんの画策話。全部書かれてないけどあのキャラかと思ったら、予想通りだった。
『イケ面』
落とし物が届けられて、うっかりそのお面をつけてしまい困ったことになるおまわりさんの話。
おまわりさん、落とし物を勝手に使うのはダメですよと言いたくなる。でも、子供向けの物語だし、そこを突っ込むのは野暮かな。
『スピーチジュース』
嫌がらせに買ったスピーチジュースだったのに、相手にとって良いことになる。それにさらに不満を募らせて新しく嫌がらせをしようとする女の子の話。最終的に嫌がらせを思いとどまる。
最後はジュースを売る不審な男と紅子の話になっている。物語のための物語だなと思って読む。
ひっかかる物語はいくつかある。
ごちそうさまでした。 -
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ネタバレよどみちゃんとの対決のお話……。対決というか、一方的な押し付け。銭天堂のお菓子にたたりめ堂のお菓子をぶつけてくるのは面白いなと思った。アニメだと映像優位でドロドロした感じに見えたけど、文章だと『チクチクする』という文章が多用されててそういう雰囲気だったのかと思った。
『ヤマ缶詰とずるずるあげもち』
テストでいい点数を取るためのお菓子対決。ずるをするだけのずるずるあげもちを選んだので、知識が身についていなくて後悔する話。
教訓の押し付けっぽくてもやっとする。
『ウルフまんじゅう』
いじめられっ子が力を得るためのまんじゅうを食べたけれど、その力で他人を傷つけるようになってしまう。最終的にまんじゅうの力を手放すお話。
こういう『虐められたら仕返ししよう』という物語はそろそろ絶滅して欲しい。
『眠り貯金箱と眠れませんべい』
仕事のために眠らない女性から眠り貯金箱の話を聞いて、銭天堂へと向かう。しかし、手にしたのはたたりめ堂の眠れませんべい。眠らないことで事故にあう話。
『ゴブリンチョコエッグ』
家来が欲しい女の子が買ったのはゴブリンチョコエッグ。でも、このゴブリンは少しひねくれ者で使いづらい。そこで、女の子は隣の家のおばあさんにゴブリンをひっそり渡す物語。
最初はちょっと嫌な感じのキャラクターかなと思ったけど、最後はほっこりした。『何も知らない方が上手く行く』というオチは好き。
『虫歯あられ』
歯磨きナッツをもう一度買いたくて銭天堂に入った男の子は、たたりめ堂で虫歯あられを貰う。人に虫歯をうつす虫歯あられを好きな子に渡した途端、たたりめ堂との契約が終了して、虫歯で歯を失う物語。
わかりやすい教訓と、わかりやすい嫌なキャラ。アニメそのままだなぁと思って読んでしまった。押し付けがましい部分はあるのだけど、わかりやすいせいか、そこまで嫌な感じがしない。なんでだろ。
『虹色水あめ』
突然デッサン力を付けた友人をねたむ心を持ってしまったけれど、それが嫌で『心が綺麗になるもの』として虹色水あめを買った少女。デッサン力を上げた友人がたたりめ堂の菓子でそうなったと知り、友人を助けるために虹色水あめを使う物語。
これ、アニメだと前後編の2話に分かれてて、ドキドキしながら見た。水あめの色が変わっていく部分が好き。
よどみと紅子の個人的(?)な争いが最後には一応『もうやめましょう』という紅子の提案で一段落な感じになっている。でも、よどみは不満そうなので、この後まだ何かあるんだろうなと……。アニメで見ているから先も知ってるけど、でも文章を読みたいので文章だとこうなるんだなと。
銭天堂キャラは年齢不詳が多すぎる。 -
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怖い怖い天獄園。
銭天堂のスピンオフなのに2冊目が出た!
もちろん大歓迎。
「ジ・エンド・ゴーカート」は楽しんだ男の子にとっては災厄。
でも、別の子にとっては待ち望んだ幸せ、かも?
自分だけが好きなように、欲張ってやっていると、しっぺ返しは来るもの。
まあ幸せの形はそれぞれ、かもね。
「ナイトパレード」に登場する女の子は物を大事にしない子。
欲しいものはなんでも手に入れ、すぐに飽きて捨てる。
そんなことをしているとバチが当たるよ…
ほーら、やってきたのは、誰かな?
恐ろしいのは「ハッピー・ファミリー・ハウス」に出てくる女の子の物語。
スリルが欲しい、それは若いうちはありがちな無謀さ。
他の話に比べれば、そこまで悪い子ってわけじゃない(まあ、よくしてくれている親に対して酷い態度はとっているけれど)。
なのに天獄園に引き寄せられてしまう。
獲物を狙うはあの人だ。
怖いのに、結末をしりたくなる。
天獄園は今日も休まずオープン中。
外から見るだけならイイけれど、チケットを渡されたら、捨てることをお勧めする。 -
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ネタバレ銭天堂のおかみに対して若々しいとか、老人という言葉は脳内で除外しながら読むことにした。それでもやっぱり……きついなと思う。
『獏ばくもなか』
呪われたわが子のために『悪夢を食べるお菓子』を買う父親の話。途中で、他のお菓子と迷うけど、獏を手にする。プロローグでライバルの『たたりめ堂 よどみちゃん』が出てくるので、本格的に出てくるのは3巻からなのねと思った。
『留守電でんシール』
自分の代わりに電話に出てくれたりメールの返信をしてくれる『留守電でんシール』の話。
小学生が携帯電話って時代だなぁと思うけど……こういうのって、ルールが必要だよねって言う話に犯罪を絡めて『物わかりのいい子供が一人納得する』のはモヤっとする。
『絵馬せんべい』
2人の願い事がかち合ってしまってどちらも叶えてもらえないので返金になる物語。
今までの物語とは少し違う。『アイテムによるしっぺ返し』や『アイテムのルール違反』ではなくて、『願ったことが叶わなかったから、本当の願い事ひとつにしておけばよかった』と後悔する。
でもこれも……なんていうか、なんだろ。コミュニケーションの問題で『お互いに嫌い合う』必要ってないのよね。「願いを一つにすればよかった」ではなくて、「お互いに別のクラスを望むほど嫌いではなかった」っていう結論だと思うのに、それは書いてない。
『しわとり梅干し』
孫に「しわしわ」だと言われて、しわをとりたいと思うお祖母ちゃんが銭天堂で『しわとり梅干し』を手にする物語。
どこから突っ込んでいいのか分からないくらい。突っ込みどころ満載だなと思った。
まず、『しわがあるからダメ』になってるのおかしい。年をとればしわも出来る。そして、『しわのない老人』は次の『しわのない老人』を作り出すので、この孫が年をとった時『しわがあってはダメだ』という恐怖に囚われるだけでは?と思う。
そして、物語の最後までその価値観は抜けてないし、『しわがない方がいい』で終わってる。それでいいの?
『兄弟だんご』
長男が嫌だという願いを叶えるために『兄弟だんご』を食べて末っ子になる物語。
これもどこから突っ込んでいいの? アニメもモヤっとしたけど、文章にするともっとモヤっとする。まず、『お兄ちゃんだから』は現代ではアウト。でもこの本2014年かぁ。うーん。まだ、そういうの広がってない時期?
次に長子だからと言って、妹弟の世話をする義務はない。子どもの世話は親の役目。これ、ヤングケアラーの話になってる。
いろいろアウトな物語。
『ミイラムネ』
痩せたくて飲んだ『ミイラムネ』でミイラになってしまった姉を助けるために奮闘する妹の物語。
これもルッキズムだし、現代ではアウトでは?姉妹愛に変換されてるのどうなのかなぁ。
『面白くするため』なのかもしれないけど、将来的には『この時代の価値観はこうだった』という話になりそうだなとも思う。
いろいろ辛い三巻目。
巻数が進むごとにこういう差別表現が減ることを祈って……読んでみる。 -
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銭天堂第二シリーズ、と言って良い、よね?
プロローグでは誰かが新しい不動産、つまりお店となる物件を探しているようだ。
それは一体誰?
物語の構成は第一シリーズと同じ。
美味しそうな駄菓子。
だけど、ちゃんと注意書きを読まないと。
あれれ、せっかくかったのに食べない人もいる。
友人同士で力を合わせて、あえて注意書きでダメと言われていることをやる人も。
そして最後に出てきたのは、敵?味方?
この物語はどっちに転ぶのかとドキドキしながら、並行して大きな謎が出現する。
まだまだたくさんあるお菓子。
2024年9月には第二巻が発売。
ハイペースな出版に、大人としてはすごい!の一言だ。 -
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今回も6つの物語。たたりめ堂のよどみが銭天堂の紅子にライバル心を燃やす。
テストの点数を上げたい雄太は銭天堂で「ヤマ缶詰」を買ったがその帰りにたたりめ堂に呼び込まれ「ずるずるあげもち」を食べさせられる。
いじめられている洋介は銭天堂で「ウルフまんじゅう」を食べるが・・・。
徹夜仕事をしている健司は、銭天堂の「眠り貯金箱」でいつも元気な紀子に秘訣を聞くが、手に入れたのはたたりめ堂の「眠れませんべい」だった。
夏美が買ったのは家来になってくれる「ゴブリンチョコチップ」だったが、思った通りになるのだろうか?
銭天堂で買った「歯磨きナッツ」がまた欲しくなった誠一はたたりめ堂の「虫歯あられ」を買ってしまう。
絵が描けなくなったのまどかは銭天堂の「虹色水あめ」に出会う。絵が描けなくなったのは親友の百合子が、たたりめ堂の「デッサン汁粉」のせいだった。
それぞれに人の欲望に応える駄菓子で面白いが、それを考えた廣嶋玲子さんはすごいなぁと感心した。 -
Posted by ブクログ
今回もプロローグとエピローグ以外に6つの物語。古銭にはあまり興味がないのだが、虹子さんは貴重な硬貨を集めているのだろうか?
やはり私には紅子さんが笑うセールスマンのように思えて仕方がない。
獏ばくもなか、留守電々シール、絵馬せんべい、しわとり梅干し、兄弟だんご、ミイラムネの6つの駄菓子がふしぎな物語を紡ぐ。この6つの中で私なら絵馬せんべいは試してみたいと思った。
それぞれ、人間の欲望を叶えるお菓子を買うのだが、真っ当な使い方が求められる。限りないものそれは欲望。たたりめ堂のよどみと紅子が相対するのも面白い。これからの展開が楽しみになる。 -
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めちゃくちゃ怖いぞ!
ほとんど全部の物語がバッドエンド!
「お試しチケット」を使って遊びに行こう、なんて、絶対にダメ!!
知らない人から物をもらっちゃだめーっ!
「地獄コースター」は自業自得、だよね。
だけど……。
走馬灯の中で見えたあの記憶は、心の中で引っかかっていること。
怖いな、と思った瞬間にちゃんとそれと向き合わないと。
さてさて、あなたがわくわくして並んでいるそのコースターは本当に乗っても大丈夫?
「ミッシングゴーラウンド」なんて、危ない危ない。
大人だって、いや、大人こそ気をつけなければ。
直らないあなたの性格、それのせいで大事なものがミッシング、消えていく。
人を呪わば穴二つ。
遊園地は楽しい。
でも、光の分だけ、影は大きく長く伸びる。
今夜の招待されるのはあなたかも 。