ダグラス・マレーのレビュー一覧

  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    過度なポリコレにより、日本には入って来ない情報がこんなに沢山あるのかと驚いた。特にイギリスのロザラム事件など。

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    2025年10月29日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    ゲイ、女性、人種、トランスジェンダーを巡って、今起きているウォークによるキャンセルなどについて。地雷原が多過ぎて気をつけないと、あっという間に社会的に殺されてしまうことがある。
    間性の話とかは知らんかった。トランスジェンダーとLGBの違いとかまさにそうなんだろな。フェミニストとトランスジェンダーの闘いとかもなるほどという感じ。

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    2024年07月10日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    すごく良かった。人間の道徳感は今はグーグルが良いと判断したものを模倣しただけでしっかりと考えた訳ではないと気づけた。読書を続けて常識を疑い、自分で考える習慣をつけようと思った。

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    2023年04月21日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ゲイのジャーナリストであるのに、現代の正義、あるいはポリコレに意義を呈する作家の、欧州移民問題(偽装難民による欧州占拠)の書。内容はどれも解決策の無い欧州の状況が書かれいる。
    この問題の起きた原因として著者はつぎのことを挙げている。
    ・戦前のファシズム台頭の記憶・トラウマ・反省と、キリスト教に由来する人権、人道主義の発露による他者への救済思想の過剰とゆがみ。
    ・その人権思想の政治利用及び、「人種差別主義者認定」への恐れ。
    ・為政者の国民感情、生活への無関心。社会予測の失敗(難民ではなく低リスクで手に入れられる「良い生活」を求めた人々が多量に押し寄せた/難民はしばらくしたら母国に帰ると思っていた

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    2023年04月02日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    メディアやIT企業が、極端で、非対称的な取り扱いを求める「マイノリティ」の主張を増幅させる背景には、今の自分達の「不当に恵まれた境遇」を、ノイジーな「マイノリティ」の攻撃、修正要望から、守り、彼らから看過してもらう通行手形を獲得するため、というところもあるのか、と気づいた。

    結論としては、「仲間だけでなく、表面上の敵にも寛大さを示すことが、この狂気から抜け出すための最初の一歩になる。」と示されている。
    極めて穏当だと思う。

    また、ありとあらゆる討論と議論から、特定の属性に関する要素を取り除き、ますます高まる特定の属性へのこだわりを追い払い、特定の属性にとらわれない方向へ進むべき、ということ

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    2022年12月30日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    第一章 ゲイ
    第二章 女性
    第三章 人種
    第四章 トランスジェンダー

    各章のタイトルを見ただけでもクラクラするほど。
    世の中この問題が溢れている。
    各章、それぞれに思うところはあるが、カナダ・ナショナルポストの書評がひとまとめにしてくれている。

    「疑念の種を撒き散らす社会的公正運動の矛盾に切り込み、大衆の95%がそう思いながらも怖くて口に出せないでいたことを雄弁に語っている。」

    まさにこの通りで、反骨精神はあっても良いと思うが、これとは違う何かであるように思えて仕方がなかった。でも、この本を読んで合点が入った。

    英国のフェミニズム作家が、「男はクズ」と言っていたのに、男である貴方の父親

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    2022年11月30日
  • 自由の奪還 全体主義、非科学の暴走を止められるか

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    ハンセン氏による、「不確実な褒美」を利用したSNS企業の戦略や、YouTubeでの視聴の70%以上がAIでレコメンドされたものという話は興味深い。なるほど、そういうふうにハックされているのか。スティーヴン・マーフィ重松氏の「スタンフォード大学のよう優秀な大学の学生は、ちゃんと人の話を聞かない」という話も面白い。各章冒頭で紹介されている著者陣の邦訳書は手強そうだけど読んでみたい。

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    2022年02月06日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    国民の20%以上を難民が占めるようになっていると言われている、ドイツやイギリスなどのヨーロッパの国々の状況は、単純に難民を受け入れる寛容さという事では看過できない様々な問題を孕んでいる。
    頭では難民を受け入れて、人間らしい生活をおくる手助けをしなければいけないと分かってはいるが、現在のヨーロッパ諸国の状況を日本に置き換えた時、日本の伝統や文化の崩壊や、新しい宗教の広がりにる身近な生活の中に広がる歪みなど、果たして自分は受け入れられるだろうか、大いに考えさせられた。
    ミシェル・ウェルベックの「服従」を読んだ時に感じた生々しい不気味さは、小説の中だけの事では無いのかもしれない。

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    2021年12月19日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ヨーロッパにおける移民/難民問題を理解するために必須の書です。

    多角的な論点から考察されているため、一言では語り尽くせないですが、是非読んでいただきたいです。

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    2020年07月03日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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     詳細な現場感覚に裏付けられた本書。

     エリート達の暴走と、それに賛同したり抗ったりする人々が描かれている。

     理想を追求する、と言えば聞こえは良い。しかし何のことはなく、自らの拠って立つ土台を切り崩しているエリート達。

     掲げられた理想が立派であるが故に、中々反論できずにいる人々。それでも現在進行形の軋轢が、理想に対して異議申し立てを促している。

     結局、エリート達は難民・移民街に住んでいる訳ではない(日々軋轢に晒されていない)という事が全てを物語っている。

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    2020年03月16日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    ホラー小説でも読んでる気分になる
    受け入れがたい風習・文化を持った移民たちがやってくるだけならまだしも、その悪習を指摘・非難することすら「差別者」の一言で封じられてしまっては絶望しかない
    読んでいて何度も「こいつらはバカなのか?」という言葉が口をついて出た
    移民難民の扱いを適切にしないと国が亡びるという点は日本も参考になるだろうが、正直ヨーロッパの連中の思考のおかしさが原因の大半だと思うので、日本はここまでひどくなることはないと思う
    過去の歴史的行為に対してのマゾヒズムとの指摘は笑ってしまったが正しい。
    原題の「strange death」は適切な語というほかない。こんなのはイカれた死だ。

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    2020年01月24日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

    購入済み

    興味深い

    西欧の自死が予想されるのは何故か、緻密に分析しています。分からない点は多いですが、明確な事実は提示してくれており、空想する材料に不足ないと評価できます。

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    2019年09月22日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    ゲイ、女性、人種、トランスジェンダー。

    「少数者」が「既得権多数権力」から権利を取り返す運動。

    のはずが、何で今の世の中のような「狂気」に至ったのか。

    いやもう、今日本でもネットを中心に起きている事象がピッタリハマる。つか、向こうはもっと過激。

    改めて思うのは、日本にはなかったようなクソみたいな「差別」が向こうには実際にあって、それを人の努力で克服しようとしてきた事実。で、そいつらが日本にない「問題」を見つけてわざわざ掘り起こして自分と同じレベルに下げようとしてる現状。

    乗ってる日本人。
    というか、日本を壊したい人たち。

    そもそもが、ウーマンリブ運動がうまく行った成功体験があるよう

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    2025年05月14日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    昨今のLGBTや性志向の多様性といった権利主張者に批判者への攻撃性を感じる人は、読むと日本以上にひどい米英の状況がわかるだろう。読みながら現代社会に焦燥感を感じた。
    ゲイ、女性、人種、トランスジェンダーの4章と結論。
    人種からはがぜん面白い。社会からの圧迫感(敵認定した対象への大衆の狂気)が怖いほど。
    権利を主張する人々が異論を許さず批判者を吊るし上げるさまは暴力的で、紹介される事例は数多い。
    読み終えて、この社会の混乱・分断を解決する方法を著者も見いだせていないのがもどかしい。このような狂気じみた他者攻撃をする人々は社会の少数派であるはずであるが、社会・世間がその声に圧倒されるのはなぜか。そ

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    2024年12月14日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    知ってるつもりではいたが、深刻だ。

    日本のウォーギルドインフォメーションプログラムのように、自虐史観を植え付けなくても、西洋に蔓延る贖罪の意識。帝国主義における加害者としての過去。それに加えて、ポリティカルコレクトネス等に代表されるような、差別意識の積極的抑止ムード。そうした、ちょっと大人な態度の欧州に対し、移民たちがやりたい放題だ。日本も決して人ごとではない。

    古代ギリシャの哲学者はテセウスの船と言う有名な逆説をまとめあげた。英雄テセウスが航海に使った船はアテネの市民の手で保存されていた。市民は船の部材が朽ちると新たな木材で置き換えた。さて、テセウスが航海に使った部材が全て置き換えられた

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    2023年06月24日
  • 西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム

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    「大衆の狂気」を読んで、著者に興味を持ちました。最近の世界の論調からは受け入れられにくい論考でしょう。膨大な事例がやや冗長に感じるところもありますが、現実に何が起きているかを知るには良い一冊だと感じました。日本も例外ではないと思います。

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    2023年02月18日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    SNSの登場で誰もが評論家や政治運動家になれる時代になったが、ゲイ・女性・人種・トランスジェンダーという議論するには細心の注意を払うテーマが過剰な主張と共に科学的根拠もないままに新たな道徳規範であるかの様に賛同することを強いている社会を冷静に省みる書である。やや冗長な感はあるが一読に値する。因みに筆者はゲイである。

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    2024年04月25日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    紹介されている事例がやや日本人に馴染みが薄いことや、これでもかという膨大な事例でお腹いっぱいになりますが、主張は至極まっとうであり、シンプルでわかりやすいです。「結論」の章だけ読んでも大意は掴めそうです。
    この流れはごく一部の国だけではないでしょう。世界中に広まるかと問われれば疑問ですが、日本国内で引きこもってしまうのでなければ、一読しておくのが良いのではないでしょうか。

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    2023年01月29日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    多様性の尊重とは何か。自分の思考は偏っていないか、古くないか、正しいのか。様々な立場や問題が強調され表面化し、自分の意志を表現しづらくなっている気がする。

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    2022年08月22日
  • 大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ

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    ゲイ、女性、人種、トランスジェンダーの4つのアイデンティティについて、欧米(特にアメリカとイギリス)における現代の混乱を批判的に紹介している。著者はジャーナリストなので学術的な議論やデータを活用した説明は少なく、主に有名人や大学、マスメディアなどでの象徴的なエピソードをまとめた形となっている。そのためか、肌感覚の希薄な日本の読者としては読んでいてさすがにそれは突出した出来事ではないか?との疑念もよぎる。もう少し世の中の趨勢として、例えば制度や法律などの仕組みがどのように変化しているのか等の情報があればありがたかった。
    興味深かったのはLGBTをめぐるハードウェア・ソフトウェア問題(性の特性は生

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    2022年08月10日