青木健のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「ラーメンオタク」と聞くと脂ぎったデブを
想像してしまいますが、「教養として」が頭
に付くと、ビジネスパーソンでも「おっ、ち
ょっと読んでみるか」と思うことでしょう。
今やラーメンも、ありとあらゆるジャンルの
料理の特性を取り入れているので、それらの
知識を得られると人生が楽しくなります。
でも「教養としての」はちょっと言い過ぎの
感はあるような気もします。
ただビジネス的観点から書かれている部分な
どには、「なるほど」と思わされる部分もあ
ります。
一例として、東京で展開されるラーメンは、
とにかく客を集める必要があるので、見た目
もインパクトを求めてしまいます。
一方で地方では地 -
Posted by ブクログ
ネタバレ感心のない人には、★は低いかもしれませんが、古代オリエント世界を統一した帝国の話を、誰かまとめて書いてくれないかなとずっと思っていたので、個人的にはヒットです。
ギリシャ側の視点(主にヘロドトス)で描かれることが多いので、ペルシアそのものに焦点が当たっていることも珍しく貴重な研究の本と言えます。
巨大な官僚機構を備えた現実主義の国が、どうして、なぜこんな時代に出来たのか、本当に不思議でしょうがない。
その後に出来た、同じ“ペルシア地域に出来た国”は幻想的な雰囲気の神秘主義ですから、突然変異だったのか、古代のペルシア人とその後のペルシア人は、きっと違う民族なんだろうなと想像しました。
世 -
Posted by ブクログ
[ツァラトゥストラは「実は」かく語りき]イスラームの流入によりかつての隆盛は失ったものの、ササン朝では国教的な役割を果たし、特に欧州においては神秘的イメージを持って語られることがあるゾロアスター教。多くの日本人にとっては馴染みが薄いであろうこの宗教を、第一次資料などを用いながら丹念に研究した作品です。著者は、慶応義塾大学言語文化研究所兼任所員などの肩書きを持つ青木健。
ゾロアスター教は、「名前は授業で聞いたことがあるけどよく知らない」ものの1つだったのですが、そういう方には本書がぜひオススメ。日常生活にはまず不要といってしまっても過言ではない知識なのですが、ゾロアスター教とその教えがたどっ -
Posted by ブクログ
中央アジアのあたりにいた人々。ユーラシア大陸を駆け巡る。遊牧の民。商人。定住化。部族間の抗争、融合。支配者の交替。大陸は広く、文化ははるか遠い時間から紡がれている。思いを巡らせると雄大な気持ちになる。現在のかの地は殺伐とした印象がある。けれども、そこに住む人の胸にこの歴史に対する誇りがあるのだろう。(歴史になってしまうと部族間の駆け引きすらも美化してしまう自分に気づく。)部族間の駆け引きの時代を経て地球に住む人として何とかやっていく仲間になりたい。支配・被支配という関係ではなくうまくやっていた時代もあったようだ。そのやり方は参考になるのではないか。アーリア人であることで高貴な人種であることとし
-
Posted by ブクログ
【目次】
第1章 知っているだけで得をする記憶の話
第2章 生活の中で使える記憶のコツ
第3章 今すぐ使える記憶術
第4章 記憶の戦略
第5章 身につけたら何にでも使える記憶術
第6章 勉強に効く記憶術
【メモ】
⚫︎勉強を始めるとき、まずは「本の目次を見る」
・勉強しなくてもよいことがわかる
・本の全体の構成を見渡すことができる
・重要なポイントがわかる
【感想】
著者は記憶力を競うメモリーアスリートとして活動されている方。東京大学を卒業されていてタイトルに「東大式」とあるがあまり関係はないようである。メモリーアスリートとして、記憶法について解説されている。様々なTipsがあり、面白く -
Posted by ブクログ
ネタバレゾロアスター教はこの世は善と悪の闘争だ!から始まる古代宗教(3〜7c)で、多神教で親近感あり、読んでいてワクワクした。イスラーム教に改宗されてゾロアスター教は日の目を浴びなくなったけれど、国教であったサーサーン朝では音楽も絵も肉もワインも、義務さえ果たせば人生楽しんでよし!なのが楽しそう。サーサーン朝の文化もっと見てみたくなった。アーリア人はナチズムからゲルマン人のなにか、というイメージだったけれどもイラン高原にもまた別のアーリア人がいたのがわかり驚き。あと、ニーチェの「ツァラトゥストラかく語りき」のツァラトゥストラはザラスシュトラのドイツ語読みなの初めて知った。
-
Posted by ブクログ
旧約・新約ゆたつの聖書の世界観に対する古代オリエントの人々の反応、対応について。
旧約をも否定したマンダ教、イエスに焦点を絞り自身もそれに次ぐ使徒としえ「真のキリスト教」を名乗ったマニ教、「聖書ストーリー」に対する「東方の壁」となったゾロアスター教の教義の変遷、キリスト教に飲み込まれたアルメニアのミトラ信仰、預言者の補佐役(イマーム)だけが「聖書ストーリー」の秘儀を開示することができるとするイスラム教シーア派のイスマイール派の展開(十二イマーム派と分裂後の地下活動、ファーティマ朝の樹立、ギリシャの理性的哲学の導入)など。
マニアックな内容がたまらない。