青木健のレビュー一覧

  • 教養としてのラーメン~ジャンル、お店の系譜、進化、ビジネス――50の麺論~

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    餃子の次はラーメン!別腹だから問題なし!笑

    めちゃくちゃ今更だけど、ラーメンが世界的に大ブレークするとは思いもしなかった。
    人気の影に国民食の枠には収まらない何かが潜んでいるのか?ひょっとすると自分は自分が思っている以上にラーメンに対して無教養なのでは?本書を前にした時そんな疑惑が持ち上がってきた。

    口絵の[ラーメンの基本ジャンル20]では早速聞き慣れない種類のものがあって勉強不足(⁉︎)を痛感。
    その中で気になったのもあって、例えば冷やしラーメン。冷やし中華と対をなし、脂を除き植物性油を加えるなど夏でも食べやすいように工夫されている。これはありそうでなかったってやつでは?…と思いきや昭和

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    2022年03月29日
  • 教養としてのラーメン~ジャンル、お店の系譜、進化、ビジネス――50の麺論~

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    <目次>


    <内容>
    うんちくではなく、あるあるでもなく、帯に書いてあるように「ありそうでなかった」ラーメン本。むろん、完全なる論理の本でもない。ただ、日本各地の店に目配りし(どうしても東京近郊がおおくなってしまうが)、店主側の思いも多く取り入れた(通常の本は、食べる側の論理で書かれ、紹介される)点も新しいかな?

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    2022年01月29日
  • ペルシア帝国

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    アケメネス朝(ハカーマニシュ朝)とサーサーン朝(エーラーン帝国)の2王朝をペルシア帝国と定義し、この間概ね1000年の勃興を概説している(なお、アルサケス朝パルティアは最低限の記述のみ。)。ギリシア等ヨーロッパから見た歴史ではなく、ペルシアから見た歴史を描いており新鮮に映る。古代オリエントの世界を眺望する良書。それだけに帝国と深く結びついていたゾロアスター教について十分な背景知識なく自説が述べられているのは、初学者に優しくない。

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    2021年08月27日
  • アーリア人

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    「20世紀にジョルジュ・デュメジルが三機能仮説として提唱したインド・ヨーロッパ語族の宗教を,イラン系アーリア人だけに限定し」た本。古代オリエントとイスラーム時代の間の動きについて。

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    2021年07月20日
  • ペルシア帝国

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    (本書ではペルシャ語表記にこだわって違う表記をしているけど、ここでは判りやすくギリシャ語表記で)アケメネス朝とササン朝ペルシャの通史。最初は慣れないペルシャ語表記に戸惑うものの、ササン朝になると筆者の筆が滑らかすぎて一気に読めてしまいます。宗教的にはゾロアスターのみということは無く、結構込み入っていたのだなと。

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    2021年02月22日
  • ペルシア帝国

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    ゾロアスター教、イラン・イスラーム思想を専門とする著者によるペルシアから勃興した2つの帝国史の概説書。人名・地名表記に慣れるのに少し時間がかかったが、徹底したペルシア視点からの記述が新鮮で面白い。

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    2020年11月21日
  • ペルシア帝国

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    大変面白かったが、読むのに苦労した。
    何故なら、人名、王朝名がペルシャ語記述だったからで、私たちが知る名はギリシャ語(ヨーロッパからの名称)なので、アケメネス朝ペルシャがハカーマニシュ朝ペルシャになったり、読み進んでいくうちに「あぁ、これはダリウス、これはクセルクセスか。」と後でわかることが多かった。
    笑ってはいけないがササン朝ペルシャ末期の皇帝乱立には呆れてしまった。皇帝が立つとすぐに暗殺されることを繰り返す始末。すでに腐敗して帝国は瓦解していて、サラセンに連戦連敗で滅亡に。
    2つのアーリア系ペルシャ王朝の歴史を堪能できた一冊。

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    2020年09月28日
  • アーリア人

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    カザフスタン・キルギスの旅(2016/5)の傍らで読む。

    遠く天山山脈を望み、何時間バスを走らせても移動してないように変わらぬ草原の風景を見ながら、3000年前からこの地で馬を駆っていたアーリア系遊牧民の各部族の興亡に思いを馳せる。

    この書は、イラン系のアーリア人について遊牧民と定住民に分けて、西から東へなめるように網羅的に入門知識を与えてくれる。

    だが、現在の中央アジア5カ国に残るアーリア系はタジク人のみ。他はトルコ系モンゴロイドで親戚のおじさんのような顔が並んでいる。

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    2017年09月11日
  • マニ教

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    軽妙な筆致で、マニ教文献の再現過程、マーニーの生涯とその思想、マーニー後の歴史等がつづられる。特にマーニーの生涯と思想の件(くだり)は、筆者の目線によるツッコミが随所にちりばめられ、読みながらフイてしまうこともしばしば。たしかに時代も文化背景も違う現代のわれわれからは、古い宗教的要素は珍妙に見えることもあるものだが。
    だが、マニ教の神話などは現代人の目から見ても興味深く、壮大なファンタジー物語のようだ。というよりたぶん、現代人の思い描くファンタジー物語にも、その根底に古い時代からの宗教的イメージと同じものが流れているのであろう。

    若きマーニーの孤独と苦悩から発せられるメッセージは、世界から疎

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    2016年11月30日
  • 古代オリエントの宗教

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    キリスト教やイスラム教に代表される活発な現代宗教が、かつて隆盛を極めたゾロアスター教などのいかにとて変わったのか、シーア派(イスマイール派)とスンニ派の違いはどこで生まれたのかなど、読みごたえのある本。イエスの誕生時に尋ねたとされる当方の三博士が、ゾロアスター教の司祭だとは思ってもみなかった。いわゆる啓典、「聖書ストーリー」から見たゾロアスター教など新しい発見が多かった。

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    2014年03月22日
  • 古代オリエントの宗教

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    読んでいてとてもワクワクした。

    マンダ教の存在を初めて知った。
    地理的にも情勢的にも過酷な中、離散しつつも現存している(らしい)のが凄い。

    なんだかとってもロマンである。

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    2013年05月16日
  • 古代オリエントの宗教

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    ネタバレ

    古代オリエントは、多神教の世界である。
    その中で、ほぼ唯一、一神教なのが、ユダヤ教。
    (イクナートンの宗教改革は突然変異として除外)
    なぜ、ユダヤ教が一神教なのか。
    説明しようとすれば、それなりに説得力があるものもひねり出せるのであろうが、相手は宗教である。
    信じるか否かは、理性で説明しようとする一線を越えている。
    だから、ユダヤ教がなぜ一神教なのかは、ここでは問わない。
    しかし、そのユダヤ教を母体として、キリスト教、イスラームなどが次々に誕生した。
    そしてそれらの枝葉は大きく成長し、今や多神教の世界を駆逐して、三大宗教のふたつにまでなっている。
    なぜ、このような事態になったのか。

    『古代オ

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    2013年05月05日
  • 古代オリエントの宗教

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    旧約聖書と新約聖書をセットとして聖書ストーリー(後にクルアーンも加わる)と名付け、この聖書ストーリーの伝搬が古代オリエントの宗教にどのようなインパクトを与えたかを描いている。オリエント諸民族の土着の神々と聖書ストーリーの影響下に生まれた異端の神が消えていき、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教に収斂されていく様子はダイナミックで興味深い。ゾロアスター教の二元論も聖書ストーリーの影響によるとの説には驚いた。聖書ストーリーという概念が、古代オリエントの宗教を理解するには最適であると納得できた。特に、オリエントを席巻したイスラム教を聖書ストーリーの完結として描いているのは説得力が有る。

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    2012年12月03日
  • アーリア人

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    ゾロアスター教などの著作もある著者が、イラン系アーリア人を中心に解説をしている本である。

    アーリア人というと、ヨーロッパのドイツが戦時中に、アーリア人という言葉を使ったことで有名であるが、本来は、インド・イラン系のアーリア人が正当な使い方であり、20c初頭の言語分類の間違いからアーリア人が適切に使われていない。

    イラン系アーリア人として遊牧民型、定住地型に分けて、それぞれを解説しているが多くの民族が出てきていて、途中で混乱することがあり、そのあと本書で確認した。また、巻末の方には簡単ではあるが、インド系アーリア人と、ヨーロッパ系アーリア人が載っている。

    とにかく、アーリア人(インド系がメ

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    2012年08月24日
  • マニ教

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    アウグスティヌスが若いころに入信していたとは聞くが、なかなかその全貌が分かりにくマニ教についての本。なかなかここまで全体像を解説した本も少ないのではないだろうか。

    内容は、マニ教の史料の発見史、マーニーの生涯を追い、その教理を説明するととともに、さまざまな宗教を飲み込みながら成立し、人工の宗教といわれるようにその限界性にも追及している。

    マーニーの死後、マニ教の教会史として、発展とともに、中国で残っていく様子も書いてある。

    ゾロアスター教やマニ教に興味がある人は一読すべき本。

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    2012年08月07日
  • 古代オリエントの宗教

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    「古代オリエントの宗教」とはあるが、時代的には、2~3世紀から、旧約聖書・新約聖書の世界が、それまでにあった土着のオリエントの宗教世界に広がっていく10世紀程度のまでの様子を概説している本である。

    なかなか難解な専門用語が多く、1つ1つの定義等がわからないことから概観を知ることしかできなかった。そもそも新書1冊の分量で、マンダ教、マーニー教、ゾロアスター教、ミトラ教、イスラーム教のエッセンスを概観するのも詰め込んである感はあるが、序章での全体像を押さえるとそれぞれの宗教の立場が分かり、全体像をつかみやすい。

    個人的に理解できたことは、「旧約聖書・新約聖書」のセットが、西にローマ帝国、東にペ

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    2012年08月04日
  • 古代オリエントの宗教

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     西アジアにおいてユダヤ教・キリスト教がイスラム教へと変遷する過程を「聖書ストーリー」を軸に解説している。本書で扱われているのはマンダ教、マーニー教、ゾロアスター教、ミトラ信仰、イスマイール派。それぞれ「聖書ストーリー」を取り込もうとしたり、逆に取り込まれてしまったり、あるいは完全に拒絶したりと反応は様々である。それ故に「聖書ストーリー」のもたらしたインパクトの大きさが伝わってきた。これら古代オリエントの土着信仰に「聖書ストーリー」与えた影響、あるいは「聖書ストーリー」が何を吸収したのかを読み解こうとしているのだが資料が圧倒的に少ないため推測が多くなっているのはしかたのないところか。推測につい

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    2012年07月19日
  • マニ教

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    アウグスティヌスの「告白」を読んで以来、マニ教については気になっていたが、無精して辞典を引いた程度にしか調べなかった。

    今回、入門書として本書を購入し、一読。マニ教の教義をはじめ、開祖マーニー・ハイイェーの生涯、マニ教教会の歴史と各地への伝播の様子を知ることができた。

    マニ教が、この世界を「光と闇の闘争の歴史」として描いたのは知っていたが、その神話の内容がこれほど面白いとは思わなかった。

    「闇の勢力」が〝光の要素〟を取り込み、その回収を図った「光の勢力」その闇を封じ込めるため、この宇宙を創造。光の勢力が差し向けた神々たちが、封じ込められた闇に迫り、はき出されたのが、いま存在する人間を含め

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    2011年02月12日
  • 記憶バトルロイヤル 覚えて勝ちぬけ! 100万円をかけた戦い

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    自分がこの大会に出場したら、一回戦で敗退しそうなのに助言だけで上の方まで勝ち残れるのがすごいなと思った。

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    2025年11月03日
  • 東大式 記憶力超大全

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    勉強だらけの学生を終えて社会人になっても、仕事や人付き合いでずっと何かを記憶し続ける必要がある。記憶を定着させるには、学生時代のように思い出す練習を何度もしなければならない。
    これは正直辛い。が、「記憶していることがその人の人生」とも換言できるので、大事な思い出や人との繋がりは、何とか忘れずに記憶し続けていきたい。

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    2025年03月26日