エラ・フランシス・サンダースのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「私たちの体は、じつは星くずでできています。」
という書き出しを書店で読んで、一瞬で心を撃ち抜かれて即購入してしまった一冊。
宇宙や天体が好きなことはもちろん、ポエトリーな科学全般に弱いのです。
眠る前や、朝に一杯のコーヒーを飲み切るまでの時間などに、ゆっくり時間をかけながら読んだ。
「太陽を食べながら」
「今日、あなたはもうあなた自身ではない」
「雲に泣く」
「本当は、何を吸いこんでいるのだろう」
「ストレスにさらされるサンゴ」
「あなたはただ、一番最近思い返したことだけを記憶している」
「それはただの夢だった」
「死にゆく星々の匂い」
「宇宙に電話をかけたい」
「翼を持てるかもしれない」
「永遠の真実はない」
などなど。著者エラ・フランシス・サンダーズさんが紡ぐ表現と、キュートでコズミックなイラストが醸しだす作品全体の雰囲気がとにかく好き。
科学の偉大さを身近に感じて、そのうえで、私が今ここにいることのとてつもない奇跡を信じたいような、不思議であたたかい気持ちになる。 -
Posted by ブクログ
いつかだれかに話したい語↓
Pålegg(ポーレッグ•ノルウェー):パンにのせて食べるもの、何でも全部
▶︎▶︎▶︎この語の寛容さは納豆をも包摂しうるだろうか?
Kilig(キリグ・フィリピン タガログ語):おなかの中に蝶が舞っている気分。たいていロマンチックなことや、すてきなことが起きたときに感じる
▶︎▶︎▶︎飲み会の帰り、同じ電車で帰ったとき、これ
Pisan Zapra(ピサンザプラ•マレーシア):バナナを食べるときの所要時間
▶︎▶︎▶︎単位としてガバすぎる。一般的には2分程度とされるらしいが、私はもうちょい短い気がする、まあサイズによるわな
Fika(フィーカ•スウェーデン):日々の仕事の手を休め、おしゃべりしたり休憩したりするために集うこと
▶︎▶︎▶︎北欧ぽい〜。お隣のお国の首都もこんな雰囲気を感じた。オスロもありだな〜
Hiraeth(ヒラエス•ウェールズ):帰ることができない場所への郷愁と哀切の気持ち。過去に失った場所や、永遠に存在しない場所に対しても
▶︎▶︎▶︎なるほど、英国併合前のウェールズへの郷愁が原義には込められているのか。私には「故郷」がないので、hierathを覚える景色はないかもなぁと、思う
Tíma(ティーマ•アイスランド):時間やお金があるのに、それを費やす気持ちの準備ができていない
▶︎▶︎▶︎まさかの動詞。I sometimes tíma since when I started to work as a salary man
Kummerspeck(クンマーシュペック•ドイツ):直訳すると「悲しいベーコン」。食べすぎが続いて太ること
▶︎▶︎▶︎「悲しい」はベーコンから最も縁遠い形容詞かと思っていた。人をベーコン呼ばわりするジャーマンユーモアいいね
Ubuntu(ウブントゥ•南アフリカ ズールー語):本来は、「あなたの中に私は私の価値を見出し、私の中にあなたはあなたの価値を見出す」という意味で、「人のやさしさ」を表す
▶︎▶︎▶︎ちょうど観ているエヴァンゲリオンと共鳴する語のような。まごころを、君に
Struisvogelpolitiek(ストラウスフォーヘルポリティーク•オランダ):直訳すると「ダチョウの政治」。悪いことが起きているのに、いつもの調子で、まったく気づいていないふりをすること
▶︎▶︎▶︎これできる人間が1番強い説ある
Mamihlapinatapai(マミラピンアタパイ•チリ ヤガン語※チリ原住民の言語):同じことを望んだり考えたりしている2人の間で、何も言わずにお互い了解していること
▶︎▶︎▶︎原語表記不明ってなんだ。親密な時間を共有した2人にだけわかる言葉のいらないメッセージ
Tiám(ティヤム•イラン ペルシャ語):はじめてその人に出会ったときの、自分の目の輝き
▶︎▶︎▶︎この名詞の主体は自分なのか。熱い語だけど客観的なのが面白い
Warmduscher(ヴァルムドゥーシャー•ドイツ):冷たい、または熱いシャワーをさけて、ぬるいシャワーを浴びる人。「少々弱虫で、自分の領域から決して出ようとしない人」をいう
▶︎▶︎▶︎「ぬるま湯野郎」よりもクールなので、これからはWarmduscherを自称することとする
Drachenfutter(ドラッヘンフッター•ドイツ):直訳すると「龍のえさ」。夫が悪いふるまいを妻に許してもらうために贈るプレゼント
▶︎▶︎▶︎妻が龍に喩えられているのがいいな、鬼より全然カッコ良い
Szimpatikus(シンパティクシュ•ハンガリー):だれかと初めて出会って、直観的にその人が良い人だと感じることを表す形容詞
▶︎▶︎▶︎恐らくsympathyだ同じルーツの語だろうが、どこかしらで「共感すること」と「善人だと感じること」に意味が分岐したのが面白い。結構ちがうベクトルの話だと思うので
Forelsket(フォレルスケット•ノルウェー):語れないほど幸福な恋におちている
▶︎▶︎▶︎はやくこれになりたい
Saudade(サウダージ•ポルトガル):心の中にになんとなくずっと持ち続けている、存在しないものへの渇望や、または、愛し失った人やものへの郷愁
▶︎▶︎▶︎Saude Saudadeは「乾杯、郷愁」なのか。さすがシティ系ラジオ局、洒落てる。「存在しないものへの渇望」なら私の拗らせた感情もsaudadeだろうか。まさかのラテンの魂が宿っているとは
Kalpa(カルパ•インド サンスクリット):宇宙的なスケールで時が過ぎていくこと
▶︎▶︎▶︎Excelベイビーが集計フォーマットを作成するとき、まさしく感じていたのがKalpaでした -
Posted by ブクログ
タイトルとイラストに惹かれて、何気なく手にとった。
熱さは熱エネルギーであり、温度が変わるのは熱の伝達である。光は宇宙や空間を通してエネルギーを運ぶ1つの方法である。私たちの太陽系は、天の川銀河と呼ばれる銀河の一部で、太陽は1000億個から4000億個もある恒星のうちの1つに過ぎない。2014年9月に天文学者たちは、天の川銀河が属しているこの銀河集団は、以前考えられていたより100倍も大きく、幅が5億光年あることを発見した。
このことにワクワクしないとしたら、何にワクワクすれば良いのでしょう?
とにかく人間と言うのは本当に、とてつもなく、打ちのめされるほどに小さなものであるということ。そして宇宙の広さや星のことなど、そんなことまでわかっている学者がいるということ。本当にワクワクする本でした。
読み終わって、翻訳できない世界の言葉の作者であったことに気づいた。どうりで好みのはずだ。