エラ・フランシス・サンダースのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あらゆる民族に共通する神話がある事を構造主義的アプローチで説いたのはレヴィ=ストロース。アリの巣が大体同じ構造を持つように、人類の社会システムはその身体性の共通点から、似たような構造を持つ。時代やエリアによって文明の発展段階における差異はあるにせよ、我々は同じアリの巣を作り上げていく。
そのアリの巣に少し違った「小部屋」ができる。共通の人間社会設計図の中での特異性。この小部屋こそ、「翻訳できないことば」だ。
サピア・ウォーフの仮説。これは、言語が思考や認識に影響を与えるという考え方だが、つまり、その「小部屋」は、民族の独特な感性を示す。そして、その〝差分“を知ることは、もしかしたら本書は、 -
Posted by ブクログ
タイトル通り、翻訳できない、しにくい世界のことばを載せてくれてる本。
日本語だと、木漏れ日、ボケット、わびさび、積読があって、あ、これ、英語とかの別言語にしにくいんだなーと思ったw
例えば、「バナナを食べる時の所有時間」「トナカイが休憩なしで、疲れず移動できる距離」「シャツの裾を絶対ズボンの中に入れようとしない男の人」みたいな、それ、特有の単語必要かいなwみたいなのから、
「料理など、何かに自分の魂と愛情を、めいっぱい注いでいる」「他人の気持ちをひそかにくみとる、こまやかな心づかい」「3杯目のおかわり」など、それを1単語にするくらい使用してるの素敵!ってなるのまで、ほんとにいろんな言葉があっ -
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Posted by ブクログ
○グラスウェン。青いほほえみ。皮肉であざ笑うようなほほえみ。ウェールズ語
○シンパティクシュ。だれかと初めて出会って、直観的に良い人だと感じること。ハンガリー語
○ティーマ。時間やお金があるのに、それを費やす気持ちの準備ができていないこと。アイスランド語。
○ヒラエス。帰ることができない場所・過去に失った場所・永遠に存在しない場所への郷愁・哀切。ウェールズ語
○サウダージ。存在しないものへの渇望・愛し失った人や物への郷愁。ポルトガル語
○ボケット。何も特別なことを考えず、ぼんやりと遠くを見ているときの気持ち。日本語
○モーンガータ。水面に映った道のように見える月明かり。スウェーデン語
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Posted by ブクログ
・エビサンドにのってすべっていく。
・猫のように熱いおかゆのまわりをあるく。
・頭の中にコオロギがいっぱい
・あなたは私のオレンジの片割れ。
・私にむかって、ヤカンをたたかないで!
・ピラニアがいっぱいの川で、ワニは背泳ぎする。
ガレージにいるタコのような気分。
、、、、いやセンス、ユーモア、遊び心ありすぎでしょ...。一回聞いたら忘れないもん。そんな言葉たちだから、何世紀も渡って育まれて、世代から世代へ受け継がれたんだろうなぁ。ことわざって綺麗な言葉よりも記憶に残っていざという時に助けてくれる。生活の一コマ一コマを描写してくれるからなのかな。
この本読んでておばあちゃんと小学生の頃、 -
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Posted by ブクログ
「私たちの体は、じつは星くずでできています。」
という書き出しを書店で読んで、一瞬で心を撃ち抜かれて即購入してしまった一冊。
宇宙や天体が好きなことはもちろん、ポエトリーな科学全般に弱いのです。
眠る前や、朝に一杯のコーヒーを飲み切るまでの時間などに、ゆっくり時間をかけながら読んだ。
「太陽を食べながら」
「今日、あなたはもうあなた自身ではない」
「雲に泣く」
「本当は、何を吸いこんでいるのだろう」
「ストレスにさらされるサンゴ」
「あなたはただ、一番最近思い返したことだけを記憶している」
「それはただの夢だった」
「死にゆく星々の匂い」
「宇宙に電話をかけたい」
「翼を持てるかもしれない」 -