山内直実のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ氷室冴子さん原作で単行本未収録小説ということで買ってみましたが、大変重い作品でした。
貴族の妻も子もある年上の有実の愛人として暮らす貴志子の元に、有実の娘の晃子を預かるという話があり、二人の年の近い姫がしばらく一緒に暮らすうちに、お互いの苦しい気持ちが明らかになるって感じです。
最初からあまり有実に愛を感じてなさそうな貴志子が、実は別の男性に恋をしてるっていうのにも驚きましたが、その相手は浮気者っていうのも驚きました。少女コミックっぽくないなぁって。
文庫も発売されるみたいですけど、「ざ・ちぇんじ」はすでに文庫で読んでるし、そっちは買わないかも。 -
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友人から借りた!
氷室さんが原作で、昭和62年に漫画化。同い年。
いや~、よくある男女逆転・・・おてんば娘の根源はここか?というぐらいな平安物!!
『とりかえばや物語』
名門の大臣には違ったタイプの二人の奥方がいて、同い年の男女の子供をさずかるわけで。
体の弱かった男の子は、よくある成人まで乙女でうんちゃら説で育てられて、都でも評判の謎多き美しいであろう姫に成長。
元気な女の子は、長じても元気な男装のおんなのこで、元服したがっちゃって・・・
そっからはお上がでてきてさ。
横恋慕とかでてきてさ。
最後にはうまく収まってさ、みたいな。
わたしの好きな形。
20年以上前の話なのだから、面白い -
Posted by ブクログ
以前から事あるごとに瑠璃を持ち上げ、高彬の嫉妬心を刺激してきた謎の男・帥の宮。
三条邸に仕える新人女房の早苗が帥の宮邸の家人に言い寄られたり、瑠璃と喧嘩して居づらくなった煌姫を引き取ろうとしたりと、露骨なほど瑠璃の周辺に関わってくる。
高彬との円満な新婚生活がかかっている瑠璃は、帥の宮をおびき出して懲らしめようと、腹心の小萩、帥の宮の愛人の座を狙う煌姫、唯一の男手の守弥と協力して計画を練る。
守弥の一計にて、子宝祈願という名目で両親を含めた邸内ほとんどの人間を追い出し、ほぼ空の三条邸に帥の宮が忍んで来やすい状態を作り出すことに成功。
あとは瑠璃に化けた煌姫と間違いを起こせば、煌姫は愛人の座を確 -
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晴れて筒井筒の高彬と結婚することができた瑠璃。
新婚早々、乳兄弟の守弥と宮家の煌姫が身分違いの恋人だと勘違いしたままの高彬の頼みから、守弥に恩を売るため、身寄りのなくなった煌姫を瑠璃の住む三条邸に居候させることに。
そんな折、高彬への使いとして三条邸を訪れた守弥の前に現れた瑠璃は、それが吉野で世話した記憶喪失男だと知って驚く。
ある日、高彬が実家で寝込んだとの知らせを聞いた瑠璃は、お忍びで見舞いに行き、守弥と再会。懐かしさから話をしていたところ、高彬が見舞い客と口論になる騒ぎが起こった。
堅物で礼儀を弁えている高彬が口論をした理由とは?!