リブ・コンサルティングのレビュー一覧
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第1章 顧客ロイヤルティを巡る新たな戦場
結論その1 喜びの戦略は割に合わない
結論その2 満足度はロイヤルティの予測因子ではない
結論その3 カスタマーサービス・インタラクションはロイヤルティではなくディスロイヤルティを促す可能性が高い
結論その4 ディスロイヤルティ緩和のカギは顧客努力の軽減
■まとめ
・サービスチャネルで顧客を喜ばせることは割に合わない。期待を上回るサービスをされた顧客のロイヤルティは、期待が満たされただけの顧客のそれよりほんのわずか高い程度。
・カスタマーサービスが促すのはロイヤルティではなくディスロイヤルティ。平均的なサービス・インタラクションが顧客のロイヤルティを -
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おすすめされた本だったので読んでみました。
分厚い死ぬ!と思いましたが図解も多く、専門用語には注釈が振られているのでわかりやすかったです。
よくある「神対応」「おもてなし」とやらに一石を投じる一冊でした。
まず手厚いおもてなしと、プラスのサービスは顧客のロイヤリティにはそこまで響かない。
むしろ問題解決のプロセスが端的で明確な事の方がポジティブなイメージを抱くそうです。
早速明日からやや滞っていたFAQの精査と、お問い合わせの導線の見直し、ユーザーが一回で問題解決出来るような必要な質問の提示を実装できるよう内容を修正していこうと思います。
残念ながら、CSはお客様のクレーム処理的な立ち位 -
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一言でいうと本書のテーマは「顧客サービスとは顧客努力を減らしてディスロイヤルティを緩和すること」である。
まさしく過日、部品の自主回収を知らせてきた某メーカーに対し、こちらが3回も電話をかけなおす羽目になって腹立ったばかりなので、そうそうそうなんだよ!とひざを打った。
自分はもともと短気で特別や過剰を好まない性格ということもあるが、実は多くの顧客もそうなんじゃないだろうか。別になんでもかんでも温もりあふれた関わりをしたいわけじゃないし、不機嫌や失礼でなければいい。あっさりと最短距離で解決できるようになっていればそれでいいのだ。
顧客努力を減らすためには、現場最前線のオペレータたちに対する評価指 -
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現状維持バイアスの使い方。
新規営業の時は今のままだと良くない、なぜ変えるのか、なぜ今なのか、さらには変えることによる手間がどれくらいでどのくらい軽いのかを見せていく必要がある。
逆に既存の場合は、今のものを続ける方が良い、かつ発展させる意味は?取引を続ける意味はを伝えていく。また、今やる際は現職の強み、つまり今までかけた労力、投資がどれくらいあるかそれによる影響はどのくらいあるかを見せて優位性を保つ必要がある。
今回の場合目標に対しての結果と意思決定のプロセス。
これらを考えるためのキックオフ。そもそもプロジェクトレベルの目標は?そのプロジェクトをすることでの事業部の目標は?それらをやった際 -
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1.最近、部署異動をしたのですが、BtoBビジネスは初めてなので成功法則を確立したくて読みました。
2.「トップを口説け」というのが法人営業の鉄則だったということを覆す本です。本書ではモビライザーとカスタマーインサイトというキーワードを用いて、これからの法人営業の鉄則を教えてくれます。
モビライザーとは、購買決定にかかわる複数人のうち(本書では5.4人が関わることを述べています。)最もフォーカスすべき人物のことを言います。しかし、それでは今までと同じ発想になってしまいますが、重要なのは1人に絞れないということです。意思決定者の意見によって左右される複数人のことを指しています。
カスタマーイン -
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日本の精神である「おもてなし」
おもてなしをしっかりすればロイヤルカスタマーにつながる。そんな神話を信じる人にはショッキングな内容が詰まっている。
電話しかなかった時代からいくらでも自分で情報を取れる時代へと、前提が変わっている。顧客がなるべく電話をかけなくても済むような設計が適しているにもかかわらず、コールセンターでは初回解決律や解決平均時間をKPIにしている。
これまでの概念を覆すファクトが並び、考え方を改める必要が出てくるが、その後のヒントとなるKPI提示も丁寧にしてくれている。
コールセンターで働く偉い人は全員読んだほうが良い一冊。 -
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ネタバレ読みやすく良書だと思います。
すこし前に「EQリーダーシップ」を読んだこともあって、さらに深く理解できました。
「理想リーダー像とはこうあるべきだ」という命題がもはや意味を持たなくなったと同様に、
「理想の組織はこうあるべきだ」という命題も意味を持たなくなってきたのかと思います。
企業が抱える課題は、外部環境と内部環境が混在した形で現れてきます。言い換えれば、企業の数だけ課題が存在しているとも言えます。
ただし、矛盾しているようでもありますが、無数に課題があるようでいてもある程度パターン化もしています。このパターンを体系化したものが「セオリー(理論)」であると思うのです。
本書はこの「 -
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ネタバレサービス、おもてなしに関する名著。
今で言うカスタマーサクセスの礎にもなっているやうにかんじる。イノベーションなジレンマ的な要素も含まれている。価値の再定義的な発想。製品と比べた時のサービスのむずかしさなども物語られている。
カスタマサービスの段は若干コールセンター問い合わせ対応に関する細かなテクニック論が掲載されている印象
メモ
・感動サービスよりも、顧客の手間を省くべき
・重要な疑問。顧客ロイヤルティーを高める上でカスタマーサービスはどの程度重要か。顧客ロイヤルティーを高めるためにカスタマーサービスができる事は何か。どうすればカスタマーサービスはコストの削減とロイヤルティーの向上を両立さ -
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Posted by ブクログ
差別化戦略としてのカスタマーサポート。戦略と施策の方向について一石を投じる。
・「期待を超えるサービス」と「期待通りのサービス」では、ロイヤリティに差が出ない。
・顧客満足度とロイヤリティには相関がない。
・顧客とのインタラクションが増えるとディスロイヤリティを促す可能性が高い。(相関がある)
つまり
・「期待を超えるカスタマーサービス」を目指すのではなく「問題を解決するカスタマーサービス」を目指す。
・「顧客を喜ばせてロイヤリティを高める」戦略ではなく「顧客努力を減らして、ディスロイヤリティを緩和する」戦略をとる方が全体最適ができる。
顧客の「期待以上のサービスだったよ」と言われるのを -
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某サービスを,あるときはサポートとして,あるときは営業として,あるときは開発として,いろいろな立場で携わっている。でも,結局のところロイヤリティってどうなんだろうということで手にとった本。
この本ではその中でもコンタクトセンター(サポート)に注目している。この分野は比較的地味(だと思っていて)で,話し方とかコミュニケーションとかそういうことを除いて正面切って語っている比較的珍しい本。でも,そこがロイヤリティの肝だということを大量の根拠とともに教えてくれる。
結局,どこに資源を割くべきなのか。サポート担当だったときにはもっとサポートのことを考えてくれてもいいのにと思ったけれど,この本を読んでみる -
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