椙本孝思のレビュー一覧

  • 魔神館事件 夏と少女とサツリク風景

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    嵐で孤立する洋館という、ごくありがちなミステリの舞台での話。

    舞台設定や登場人物設定に特別凝ったことはないが、作品全体を通して感じさせる、何とも言えない気持ちの悪さが良い。

    読み始めは、ヒロインの空気の読めない感じが、全体の雰囲気と相反して浮いたイメージ。中盤まで読んでいく頃には事件の不気味さとのバランスがとれていくが、それまではうっとうしいかも。

    最後は、肩すかし感はぬぐえないものの、まぁそういうのもアリかなという感じ。
    個人的には面白かったが、謎解き目的だとどうだろうというところだった。

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    2012年10月10日
  • バジリスク 寄生生物

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    最後がどんなにいいかんじでも伊賀野さんの当初の変態ぶりは忘れられない。全体的に読み易くて引き込まれる魅力があったと思う。一気に読んでしまった。

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    2012年07月28日
  • バジリスク 寄生生物

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    ネタバレ

    人を殺して食べてしまうとという寄生虫に取りつかれ人達と、その虫を食べるトカゲを宿した人間が最後においしいとかっさらっていく連作短編。
    よくあるような寄生虫ものですがいい感じにアレンジされてると思います。ホラーエログロと見せかけて最後にキャラクターものとして閉めてるあたりがいつもの椙本さんといった感じですね。

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    2012年07月25日
  • バジリスク 寄生生物

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    ネタバレ

    殺人と食人をさせ、その時の感情を栄養とし成長する虫。
    普通の人には見えないその虫に翻弄される人たちと、その虫を食らう宿命を背負ったトカゲの話

    虫を食べるためにどんな手でも使うと言っていたけど、高校生を全裸にして身体検査は変態が過ぎるんだよ

    伊賀野がなぜトカゲになったかの話もなかなか凄かった
    毒を抜くためとはいえさ..ちょっと引いた

    結局優奈は虫にもトカゲにもならなかったが、この戦いの理解者として伊賀野と行動するのかな?

    2話過ぎた当たりから伊賀野が次にどんな職業と性格を引っさげて現れるのか楽しみになってた

    全体的に変態みが強い。
    特にトカゲの捕食ターンは変態行為が多い。
    優奈に対する

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    2025年09月25日
  • 天空高事件 放課後探偵とサツジン連鎖

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    1冊目を読んでいるのでストーリー展開はなんとなくわかっていましたが、何だろう…肩は凝らないのはいいんだけど、物足りなさも一緒に感じたし…

    水仙さんに会ってみたい

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    2025年03月23日
  • 君が何度死んでも

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    短い本であっさり読めました。
    あっさり読めすぎてしまったかも。
    タイムリープもの好きで手にとってみたけど、タイムリープありきのストーリーで、驚きとか期待してたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
    構成は読みやすくて、読者にも段々と真相が見えてくる作りは面白かったけど、深みはなかったかな

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    2024年09月16日
  • 君が何度死んでも

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    ネタバレ

    会社員の市岡守琉は、入院している父を見舞った帰り、自宅マンションの吹き抜けを転落する女性を目撃する。助けようとエレベーターで下へ降りるが、何故か1階へは到着せず、30分前に遡っていた。
    混乱したまま自宅へと戻ると、転落したはずの女性が自分の部屋で死んでいる。しかも、その手には守琉の写真が……。
    見知らぬ女性の謎を突き止めるため、そして彼女を救うため、守琉は再びエレベーターへと乗り込んだ。


    見知らぬ女性を死の運命から救うため30分間を繰り返すタイムリープミステリーです。舞台はほぼマンション内だけ。遡る時間も30分と短めで、タイムリープものにしてはこぢんまりまとまった印象ですが、展開がスムーズ

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    2024年07月28日
  • 君が何度死んでも

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    タイムリープで大切な人を救う、戻れる時間が短いのが
    特徴でしょうか。
    展開も割とテンポよいですが、その分あっさりしているかも。

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    2024年06月03日
  • へたれ探偵 観察日記 たちあがれ、大仏

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    大仏と、ビリケン。

    中編が二本で、どちらも物体?
    立ち上がらせるのと、本体を探すのと、ですが
    どちらも到着地点がすごかったです。
    こんなことに体力と気力使うなら…と
    思わなくもないですが、そう思わないのが相手。
    よくもまぁ…な展開でした。

    2本目は2本目で、着地地点がすごい。
    それは確かに大騒ぎ、という保管場所、でした。
    やるなら徹底的に、というのが
    よくわかる状態です。

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    2023年07月03日
  • へたれ探偵 観察日記

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    鹿に息子が食べられた、戻ってきた制服
    発掘されてなくなった鉄剣。

    怒鳴られながら、つれていかれるヘタレと
    パワハラにしか見えない美女コンビですが
    まさかの関係性(笑)
    若干おかしいな、とは思っていましたが
    依頼人、全員驚きで終わりそうな状態です。

    連続短編なので読みやすいですし分かりやすいですが
    読む毎に、探偵の特技というか、変具合が…。
    内容と恐ろしいぐらい、反比例です。

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    2023年06月23日
  • ハイエナの微睡 刑事部特別捜査係

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    連続猟奇殺人事件の捜査だと思って読んでいたが、なんとなく違和感がある。主人公の昔の恋人のことがフラッシュバックのように挿入されるのも意味深長だ。舞台が一企業グループにほとんど支配されている地方都市と言うのが大きな意味を持つだろうとは予想されたが、最後はびっくりの結末だ。お見事というべきか、そりゃないよと言うべきか。警察小説というのも撤回かな。

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    2022年12月11日
  • 読んではいけない殺人事件

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    ネタバレ

    その人と会話をしながら心の内を読み、話の流れをコントロールする、という場面に面白みを感じましたが、それだけかな。
    自分と直接関わりのない人だろうと、殺害シーンを思い出しながら表情も変わらないって…。鉄道という共通の趣味があるから交換殺人に応じるって…。そもそもの殺したいと思う理由も如何にも浅いし…。
    こういう人の心が読める設定って、読み取る心が言語化されすぎてて(小説なんだからそう表現せざるを得ないのは分かるけど)嘘くさいんですよね。心の内ってもっと取り留めないものなのに…。
    「読心スマホ」というネーミングもトホホです。

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    2022年05月31日
  • へたれ探偵 観察日記

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    突出した能力はあるものの、とことんへたれな探偵。助手は、探偵にはとことん辛辣な美人心理士。探偵の能力がまた変態じみてておもしろい

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    2021年06月14日
  • 魔神館事件 夏と少女とサツリク風景

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    異色のミステリーですね
    私は果菜ちゃんがR…だったことは、最初から睨んでいましたけどね(笑)
    犯人が誰か?についてはマンマとやられましたけど

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    2021年05月07日
  • 天空高事件 放課後探偵とサツジン連鎖

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    校舎から、女生徒が飛び降り自殺をした。

    彼女は何か悩み事でもあったのか、という
    おきまりの学校からの話。
    同じクラブの生徒が犯人を~と駆けずり回りますが
    まさかの犯人でした。
    殺害内容もあれでしたし。
    驚き以外なかったですが、性格を考えると
    こっちに走っても納得、でした。

    神出鬼没のように現れるお兄さんと『妹』に
    こねって素晴らしい、と拍手したいものが。

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    2020年07月03日
  • 読んではいけない殺人事件

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    面白い。ちょっとした2時間ドラマ(まだ存在するカテゴリなのかな?)的な典型的な展開でわかりやすくて良い。もう少し長くても良かったかなー

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    2020年06月19日
  • 時間島

    ネタバレ 購入済み

    うーん……

    一冊で纏めるためか、展開が早い早い。
    それもあって、あんなに皆がみんな、怪メールの内容を信用して動くかな~と感じたり。
    あと実行犯として考えるなら、主人公も二人殺しちゃってるので大概でしたね。

    原作者の小説なら黒彦シリーズの方がコミック向けかと。

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    2020年01月12日
  • 時間島

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    恐らく軍艦島をモデルとした孤島、それに加えて包帯巻きの怪人物からのメッセージ、誰が犯人か分からぬ連続殺人と教科書的なテンプレートのようなミステリー。未来から警告が送られてくるのは意外性あり。

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    2019年07月26日
  • 露壜村事件 生き神少女とザンサツの夜

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    友人の兄に呼ばれて訪れた、奇妙な名前の村。
    そこで起きる、惨劇。

    旧家に遺産相続に、雪に閉ざされてしまっている村という
    ミステリー王道がぎゅぎゅっと詰まった設定でした。
    と思ったら!? な展開になってしまいましたが。

    上に立っているからこそ、気が付かなかったのか
    そうするのが普通だったのか、と聞かれたら後者かと。
    人の平和と自分の平和は違うもの。
    平等に幸福があるのなら、どこからかもらわねば
    多く摂取できないもの。
    まざまざとそれを見せられた気分です。

    しかし最長老たる彼女は、あれを渡して
    どうするつもりだったのか。
    途中どころでなく参加した兄が、飲んでしまえば…とか
    思っていたのでしょ

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    2018年09月11日
  • ハイエナの微睡 刑事部特別捜査係

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    マンションの一室で中年男性のバラバラ死体が発見される。

    胴体の下には大きな皿が置かれ、ご丁寧にフォークとナイフまで用意されている。

    さらに、頭部は電子レンジで「調理」されていた…。

    (と、のっけから、グイグイと引き込まれる)

    刑事部捜査一課特捜係の佐築勝道らの捜査で、被害者は現役警察官であることが判明。

    さらに、もう一人警察官の遺体が、冷蔵庫に押しつぶされた格好で見つかる。

    二つの現場には、ある企業の社章が残されていた。

    その企業は、古くから街を支配するある一族だった。


    「刑事」たちが殺人犯を追い詰めていく、その過程は「警察小説」なのだが、クライマックスにはひねりのある仕掛け

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    2018年08月16日