あらすじ
二一歳の会社員・市岡守琉は重病の父親を見舞った帰り、自宅マンションの吹き抜けを転落していく女性を目撃する。助けようとエレベーターで下へ降りるが、なぜか一階へは到着せず、代わりに三〇分前に遡っていた。何が起きたか分からぬまま自宅へと戻ると、今度は女性が自分の部屋で死んでいる。しかもその手には守琉の写真が……。この見知らぬ女性は、自分に会いに来たのか? 何のために? 君は一体、誰なんだ? 謎を突き止めるため、そして彼女を救うため、守琉は再びエレベーターに乗り込んだ――
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Posted by ブクログ
短い本であっさり読めました。
あっさり読めすぎてしまったかも。
タイムリープもの好きで手にとってみたけど、タイムリープありきのストーリーで、驚きとか期待してたので、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
構成は読みやすくて、読者にも段々と真相が見えてくる作りは面白かったけど、深みはなかったかな
Posted by ブクログ
会社員の市岡守琉は、入院している父を見舞った帰り、自宅マンションの吹き抜けを転落する女性を目撃する。助けようとエレベーターで下へ降りるが、何故か1階へは到着せず、30分前に遡っていた。
混乱したまま自宅へと戻ると、転落したはずの女性が自分の部屋で死んでいる。しかも、その手には守琉の写真が……。
見知らぬ女性の謎を突き止めるため、そして彼女を救うため、守琉は再びエレベーターへと乗り込んだ。
見知らぬ女性を死の運命から救うため30分間を繰り返すタイムリープミステリーです。舞台はほぼマンション内だけ。遡る時間も30分と短めで、タイムリープものにしてはこぢんまりまとまった印象ですが、展開がスムーズで面白いです。
よく30分間を繰り返すだけでここまで真実に迫れたなと思うと、主人公・守琉の運の良さと行動力、推理力に脱帽します。当初は全く知らない女性のために危険を冒してタイムリープを続けていることを考えると、人の良さも相当のもの。主人公、父親との関係を見ると素直でないところはあるものの、いい人だなと素直に思えて結構好きでした。
その分、敵役が執念深くてかなり不愉快なキャラクターで、なかなか気分が悪かったです。作中に職業書いてあったけど、やっていること見ていても到底まともに働いていたと思えないんですけど……。