椙本孝思のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
爽やかな青春小説だった昆虫部の作者がまさかの
虫ホラー作品を角川ホラー文庫から。
今回の虫はあくまで架空の虫で、人に寄生し
宿主の精神と人格を蝕み、人を喰らう。
そしてその「虫」を喰らうのが「トカゲ」。
虫と人とトカゲがそれぞれを求め対時する
ホラー作品。
今まで読んだ他の作品とは毛色は違えど
ラノベばりに読み易くあっ...という間に
終わってしまうため、恐怖感や嫌悪感も
感じることなくサクサク読んでしまいました。
全5話の短編連作ですが、どのストーリーにも
微妙なエロシーンが盛り込まれてますw。
人が虫やトカゲに寄生される手段が性交に近い行為
だからなんでしょうけど...w。
4話目の「徘徊老人」は別の意味でハラハラしましたw。
なんとなく予定調和っぽいラストも含めて
ある意味安定した作品で、少し時間の空いた時に
サラリと読むにはいいかもです(虫ホラーですけど)。 -
Posted by ブクログ
この作者…やりおる…!←←←
正直、主要キャラに関しては閉口する部分も多々あるのですが(これはもう私の好みの問題なんだろうな、っていうのは前作で結論出しましたが)、今作に仕掛けられたトリックにはそのマイナス面を補ってあまりある衝撃を受けました。謎解き開始の直前までは、「村ミステリにしては謎がしょぼい…何その乱暴な展開…」とガッカリしかけたのですが、ところがどっこい(古)。してやられました( ^ω^ )←嬉しい
これは確かに、既存の村ミステリへの挑戦といって過言ではありません。この設定は斬新! というネタに、最後の最後で二連続でビックリさせられます。
あまり書くとネタバレになるので避けますが、色々なところに村ミステリの古典作品へのオマージュと見受けられる点が見られるのも、ニヤッとできて楽しいです( ^ω^ )←←嬉しい
このライトな作風と本格ミステリに対する挑発的なトリック、という絶妙なバランスが、意外なラストを演出するのに成功しているのは間違いありません。
【露壜村(ロビンソン)】という奇妙な名前の村に来るよう指示する年賀状が、兄・犬神博士からハテナのもとに届けられた。
黒彦とハテナはそれに従い村を訪れるが、世間と隔絶された村でまたしても連続殺人に巻き込まれる事態に。村の有力者である綾樫家の人間が1人、また1人と残虐な方法で殺されて行く中、黒彦は推理を始めるが…。 -
Posted by ブクログ
これは涼宮ハルヒのスピンオフですか?いいえ、推理小説です。ただし、すっっっごくラノベチック!
寧ろミステリーが来い!と言わんばかりのラノベ。そうか…そっちの世界観を強くしちゃうのか…(寂)。
私は涼宮ハルヒを20ページで読むのを断念してしまった人間なのですが、このキャラ達が非常にハルヒのキャラ達を彷彿とさせるということだけは何故か断言できます。正直、読んでてきっつい。ハルヒはキョン?の一人称がきっついだけだと思ってたけど、違うな…キャラのテンプレ造形がきっついんだな…そうか…。
でも、学園ミステリだし、前作でもこんなタッチの人物描写だったんだから、そこはこうなってもおかしくない、寧ろ自然なことなんですよね。ただ、前作では「既存の本格ミステリへの意欲的な挑戦」に見えた物が、今作では警察の介入もあるせいかも知れませんが、「そんな基本的なこと見逃しちゃいます?」と気になる粗が多々見受けられました。容疑者達も分かりやすいテンプレ。見目麗しい生徒会長に、ヲタクラブの部長にロリコン部員に、メイド服。そして可愛い女の子達は、感情の起伏が乏しい主人公に漏れなくいい感じな印象を持つ…と…。
なんという\(^o^)/テンプレ
いつもなら迷わず星2つを付けるところですが、星3つです。
何やかんやえっらそうに上では言ってますが、こういうミステリを書いて下さる作家さんがいることが、これからのミステリの可能性を広げてくれる気がして嬉しいのです。あと、テンプレで言ったら女性向けのティーンズ文庫だってそうだもんね。結局、私が年を取って楽しめなくなってしまった、ということなのだと思います~FIN〜
。・゜・(ノД`)・゜・。
黒彦が通う高校で、女子生徒が飛び降り自殺した。彼女が在籍していた「探偵部」の部長に何故か目を付けられた彼は、事件の調査を手伝う羽目になるが、やがて第二・第三の事件も発生。黒彦が夏休みに遭遇した「魔神館」事件で知り合った奇妙な兄妹も加わり、彼等は真相に近付いていくが…。 -
Posted by ブクログ
「館ミステリへの挑戦状」という帯に惹かれて即決で購入~。
キャラクタや文章は非常にラノベタッチなのに、見取り図や見立て・舞台設定などの本格要素はふんだんに盛り込まれていて、そのギャップが面白かったです^^
真相やトリックに関しては、本格好きには「邪道!これは好かない!」と「テンプレへの挑戦だ!いいねー!」で両極端に評価が分かれそう。私は他の点に読み応えを感じたので、あのアンフェア感たっぷりのラストに関しては言及しません!(笑)ネタばれになるしかないしね!
面白かったのは、主役3人の立ち位置ですね。
世界最高の頭脳と言わしめる美青年と、彼が「創り出した」妹と、天才絵師の息子である白鷹くん。
お約束の「変人探偵」と「平凡ワトソン」ですねハイハイ・・・と読み進めていったら、中盤で推理を展開したのがワトソン役だと思っていた白鷹くん。これは意外(笑)。最近、こういう小さなテンプレ破壊ものがツボにハマるなあ。
そうかと思いきや天才青年もちゃっかり天才的頭脳の閃きを見せ付けてくれちゃって、その論拠になったのが論理的思考ではなく「自分の感覚」なのも面白い(笑)。ここまで本格推理小説の常道を逸れると、いつもの私なら「はいはい邪道!星2つ!」で終わりそうなのですが、随所に散りばめられた本格要素が評価を引き戻してくれたので星3つです。これは意外な読み応え。
テンプレな本格物はちょっとお腹いっぱい、な方にオススメです。
亡き父親の代わりに「魔神館」と呼ばれる洋館の落成パーティに参加することになった高校生・白鷹黒彦。12星座に見立てた石像と、星座に対応して招待された奇妙な招待客たち。彼等が集った夜、不可解な殺人事件が発生する。嵐で孤立し救援を望めない中、次々と人が見立てになぞらえて殺されていく。人間の仕業とは思えない犯行の真相を解き明かすのは、天才的な頭脳を持つ犬神博士か、それとも平凡な男子高校生か? -
Posted by ブクログ
黒彦と犬神兄妹のシリーズ(と言っていいのか・・・)1作目。
次回作の内容をぜんぜん知らないので、
上記3人とも再登場しているのか定かではありませんが。
とりあえず、シリーズ物として認識しています。
簡単に要約してしまうと。
陸の孤島で繰り広げられる連続殺人、魔術風味です。
誰が探偵役なのかいま一つすっきりしないけど、
黒彦くん(16歳)が頑張ったよ、という感じです。
医者、IT実業家、天才博士に、有名シェフに画家と、
多才な面々の中、一高校生がやむにやまれず推理しています。
かなり乱暴ですが。
探偵役として(読者と登場人物両者から)一番期待された天才博士は、
その変人っぷりが遺憾なく発揮されて、てんで非協力的です。
トリックやら犯人像には賛否が分かれる気がします。
私は少し大雑把に感じました。
あと、館に足止めされた面子ですが、
館の主と執事以外皆20代(かそれ以下)と、
妙に世代に偏りを感じて違和感が少々ありました。
ただ登場人物達は興味深かったです。
犬神(兄)はそのエキセントリックさが、
犬神(妹)はその天真爛漫さが共に過剰気味で、
その裏に何かあるのではと期待させられますし、
黒彦くんにしてもまだ何か有りそう・・・。
その辺りはシリーズを通して徐々に判明するということなんでしょうか。