あらすじ
女子高生・優奈は、ある日帰宅する途中、ミステリアスな雰囲気を纏う生物教師・伊賀野に呼び止められた。優奈は伊賀野に屈辱的な身体検査を受けるが、その真意とは……「生物教師」ほか、恐怖の5話!
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Posted by ブクログ
最後がどんなにいいかんじでも伊賀野さんの当初の変態ぶりは忘れられない。全体的に読み易くて引き込まれる魅力があったと思う。一気に読んでしまった。
Posted by ブクログ
人を殺して食べてしまうとという寄生虫に取りつかれ人達と、その虫を食べるトカゲを宿した人間が最後においしいとかっさらっていく連作短編。
よくあるような寄生虫ものですがいい感じにアレンジされてると思います。ホラーエログロと見せかけて最後にキャラクターものとして閉めてるあたりがいつもの椙本さんといった感じですね。
Posted by ブクログ
殺人と食人をさせ、その時の感情を栄養とし成長する虫。
普通の人には見えないその虫に翻弄される人たちと、その虫を食らう宿命を背負ったトカゲの話
虫を食べるためにどんな手でも使うと言っていたけど、高校生を全裸にして身体検査は変態が過ぎるんだよ
伊賀野がなぜトカゲになったかの話もなかなか凄かった
毒を抜くためとはいえさ..ちょっと引いた
結局優奈は虫にもトカゲにもならなかったが、この戦いの理解者として伊賀野と行動するのかな?
2話過ぎた当たりから伊賀野が次にどんな職業と性格を引っさげて現れるのか楽しみになってた
全体的に変態みが強い。
特にトカゲの捕食ターンは変態行為が多い。
優奈に対する身体検査とか、身体を舐め回す老人とか....完全に犯罪者じゃん。
虫もトカゲも捕食してる時に食欲と性欲をいっぺんに満たすような強烈な感覚があるみたいだし、虫を成長させるのにも快楽が手っ取り早いみたいだし....微妙にエログロなのか?
最初の生物教師の胸糞感を乗り越えればとても楽しいストーリーなんだけど....。
タイトルに惹かれて買ったはいいものの、改めてあらすじ読んで10年近く積んでいた本でした
Posted by ブクログ
読書録「バジリスク」3
著者 椙本孝思
出版 角川ホラー文庫
p91より引用
“「人は不安に駆られると間違った決断をし
てしまいがちだ。また正しい道に進んでいて
も悩みは尽きない。だけど不安がなければ自
信を持って行動できる。それに、もしその決
断が間違っていたとしても、決して後悔せず
に先へと進めるんだ。」”
目次から抜粋引用
“生物教師
隣人監視
人喰屋敷
徘徊老人
寄生生物”
人々の回りで起こる猟奇事件の、その原因
を求める男を主人公としたバイオホラー小説。
連作短編集。
夏の休日のキャンプ場、ゴミを捨てに行っ
た少女が、みつけた小動物についていった先
で見たものとは…。
上記の引用は、占い師をしている時の主人
公の一言。
物事を進める上で大切なのは、気の持ちよう
なのかもしれませんね。
決断を占いに委ねてしまうのはいかがなもの
かと思いますが、景気付けに上手く使うこと
ができたら、有効なのではないでしょうか。
ホラー小説ですが、タイトルでおおまかに
見当がついてしまう感があります。
せめてサブタイトルは、表紙に書かなかった
ほうが良かったんじゃないかなと思うのです
が…。
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Posted by ブクログ
爽やかな青春小説だった昆虫部の作者がまさかの
虫ホラー作品を角川ホラー文庫から。
今回の虫はあくまで架空の虫で、人に寄生し
宿主の精神と人格を蝕み、人を喰らう。
そしてその「虫」を喰らうのが「トカゲ」。
虫と人とトカゲがそれぞれを求め対時する
ホラー作品。
今まで読んだ他の作品とは毛色は違えど
ラノベばりに読み易くあっ...という間に
終わってしまうため、恐怖感や嫌悪感も
感じることなくサクサク読んでしまいました。
全5話の短編連作ですが、どのストーリーにも
微妙なエロシーンが盛り込まれてますw。
人が虫やトカゲに寄生される手段が性交に近い行為
だからなんでしょうけど...w。
4話目の「徘徊老人」は別の意味でハラハラしましたw。
なんとなく予定調和っぽいラストも含めて
ある意味安定した作品で、少し時間の空いた時に
サラリと読むにはいいかもです(虫ホラーですけど)。