長尾莉紗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
Netflixでドキュメンタリーを観てから読んだ。
ミシェルオバマも場所や言語が違えど、若い頃に自分と同じ悩みを抱えていたんだなって思って、勇気をもらえた。
人生は教えてくれる。進歩や変化はいつだってゆっくり起こされるのだと。二年や四年では、まるで足りない。一生分の時間でも、まだ足りないかもしれない。私たちは、いつ実を結ぶともしれない変化の種を植えているのだ。だから忍耐強く、待たなくてはならない。
何かになることはすべてプロセスの一部であって、長い道のりの中の一歩にすぎない。そこには断固たる姿勢と忍耐が求められる。成長しつづけることを決して諦めてはいけないのだ。 -
Posted by ブクログ
[感想(良かった)]
◯印象に残った内容:
・家族の大切さ
・夫であるバラク・オバマが大変な読書家である事。
(p.149)
・「何かになると云う事は、前進する行為であり、
進化の手段であり、より良い自分になろうと歩み続ける事」
(p.570)
・「ファーストレディ」の立場とは何か?
(p.502)
etc.etc.
◯装丁
彼女の生涯のターニングポイントの写真が豊富。
[感想(良くなかった)]
×原著でもそうなのだろうが、
目次を丁寧にリストアップして欲しい。
読み返す場合、自分の再読したい箇所が
何処にあるか、さがさねばならぬ。
[総論]
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Posted by ブクログ
納得の高評価。今年読んだ本の中で間違いなくトップ3に入る。自分は何者なのかと問いながら、人生の一瞬一瞬を全力で生きるミシェル氏の姿から力をもらえる。彼女が幼少の頃、人気者の兄の影でシャイだったという話から、愛する父親の死、結婚後6年間子どもが出来なかったときの辛い気持ちまでも包み隠さず書かれている。バラク・オバマ氏との出会いの話も引き込まれるが、彼はあくまでもミシェル氏の配偶者であり、本書は彼女の人生そのものに焦点を当てて書かれているところがよかった。
以下、本書よりお気に入りの箇所を抜粋。
「今考えると、母の行動の裏にはすべて、自分は子どもたちを大人に育て上げたのだという口には出さない自信 -
Posted by ブクログ
「いじめに対して向き合いつつ、決して相手と同じレベルに落ちないこと。 支配をちらつかせた脅しとは、相手の人間性を奪う一つの形だ。」
差別されたり貧乏であることが当たり前になり過ぎて、1日1日をただ過ごすことで心身を消費して、大切な人の命を奪われても流れに抗わない、というよりも抗えないほどの弱者の人たちに何度も寄り添い、共感し、現実を受け入れつつも、教育によって自分の未来を変える力や抗う闘志を持つことの大切さを訴える。
自身が黒人であるが故の差別や裕福ではない環境の中でも真っ直ぐ生きてきた経験を基に、弱者に対して自身がメッセンジャーとなって、チャンスや自信を与える側にまわっていく一連のストーリ -
購入済み
バラクオバマとのエピソードは愛と温もりに満ち溢れていて、読むこちらも眩しさに目を細めてしまう。
特筆すべきは選挙活動の最中の娘さんのバースデーパーティーのエピソード。 -
Posted by ブクログ
すごく読みやすい。
地の文章もすばらしいのだろうけど、翻訳もすばらしい。
ひとつの少女の物語として、ウェルメイドされた小説のように(赤毛のアンみたいな)読んでしまった。
幼き頃のシカゴのサウスサイドの街並み。
出て来る登場人物(彼女の親戚たち)みんな愛おしい。
父・母・兄についてもとっても魅力的だった。
そんな素晴らしく楽しめる文章世界のなか、
彼女自身だからこそ描ける葛藤の日々。
よくこんな風に細かく日付け単位で様々な出来事を描けるなあと感嘆した。
おそろしいほどの事実確認作業を要したはず。
それでも細かく描くことによって映画のように惹きこまれる臨場感が出せるがゆえの。。。
彼女の葛藤の -
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購入済み
女子必読
編集者が優秀なのもあるが、やはりミシェル・オバマその人そのものが海を超え言語を超え伝わってくる良書。彼女の努力と高学歴は、教育があればお金が儲かるとは一言も言っていない。自分の人生を主体的に幸福にするために、と述べている。ファーストレディ就任中の様々な活動や辛かった事が手にとるように伝わってくる。アメリカという国だから、ではなくどの国どの土地にあっても、社会を良くしていく努力が個々に求められている。年齢を重ねても手元にお金はない私でも勉強は続けよう、と元気が出ました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ【「世界の終わり」の地政学 上・下】 ピーター・ゼイハン 著
トランプ氏の行動がこの本によるのではないかと思えてきます。もしかしたら、米国民がこのように感じているのでしょうか。
米国は地政学的に恵まれたため自国で完結が可能。そのため「統治が本当に苦手」であり、これまでは、ソ連に対抗するため同盟国を「購入」し、グローバル化によって同盟国が輸出しやすい環境を構築した。そうした「秩序」は「米国の犠牲の時代」であり、「そんな時代は終わった」。それにも拘らず、同盟関係を維持する費用を支払い続けるのは、「住宅ローンを完済したのに、まだ支払いを続けるようなものだ」。戦後からこれまでの70~80年間が