長尾莉紗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
脱グローバル化というキーワードを聞くと、世界がそれぞれ孤立していくイメージ。金融製造、食料エネルギーという。それぞれの分野で見てみると、各国の繋がりや地理的条件が非常に重要になっているのがよく分かる。特に2030年がここ最近での空白期間になるような気がする。2040年になれば人工動態の変更もあって安定期に入るかもしれないが、2030年代は非常に不安定な時期になるであろうということが、この本からわかる。自分に振り返ってみると、じゃあこれを見てどうするのかであるが、これはすごく難しい問題である。食料にしてもエネルギーにしても1個人では対応できない部分もあるので、まずは自分自身ができる。成長にフォーカスした方がいいのではないかと感じる
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Posted by ブクログ
日産とルノーの元CEOであるカルロス・ゴーンの生い立ちから現在の様子を詳細につづった本。どのようにして不正に手を染めていったか(本人は否定しているが)、そして、どのようにして日本から逃亡したかがよくわかり、大変読み応えがあった。
自分にとって、カルロス・ゴーンはサラリーマンとしてとても勉強になる存在であった。また、潰れそうな日産を徹底的なコストカットで再建する中、GT-Rを残してくれたのは感動した。
どうしてこうなってしまったのだろう?お金の魔力に取り憑かれてしまったのだろうか?現在も、レバノンで日産に対して10億ドルもの訴訟を起こしている。
もう彼の才能が活かされることがないのが非常に残念だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
「悪いのは殺人犯で、包丁を作った人は悪くない」というロジックと同じく、「悪いのはFacebookではなく、そこにフェイクニュースを投稿する人では?」と思っていたが、そんな単純なものではないと分かった。
Facebookのアルゴリズムによって、センセーショナルなフェイクニュースが優先的に表示され、加速度的に拡散されていく。札束の暴力で、ファクトチェックの入っていない政治広告が大量に表示される。Facebookの仕組みが悪用され、間違った情報をユーザーは信じ扇動される。まるで新しい時代のプロパガンダで、民主主義社会の大きな脅威だ。
前半はザッカーバーグの天才的な発明(特にニュースフィードといいね!ボタン)によるFacebookの成長が描かれ、また、サンドバーグと意気投合した時の様子など微笑ましい場面が描かれている。
しかし、徐々にプライバシー侵害、ヘイトやフェイクニュース対応等で若き天才が追い詰められていく。「表現の自由は何よりも守られるべき」と主張するザッカーバーグの世界観は驚くほどシンプルで、問題の本質を理解できておらず、未熟な判断をくだしていく姿は何だか切ない。もはや問題は彼一人で判断できる規模ではなくなっていて、思考停止してしまう気持ちも分からないでもないが、社会に払わせた代償はあまりに大きい。また、世の中の役に立たない投稿ほどユーザーは興味を持ち、結果として利益を生み出すというジレンマを解決するのは簡単ではないだろう。
個人としてインターネット時代のメディアリテラシーを高める意味でも、実際アメリカのFacebookで何が起こったか知っておくことは非常に重要だと思った。 -
Posted by ブクログ
勝てば官軍、勝者が歴史を書くということで、現在でも、明治維新を美化し尊皇攘夷の志士とやらを持ち上げる風潮が主流であるが、彼らの反抗・不服従(謂わゆる跳ね返り)が成功してしまったがためのバグが、日本を破滅に導いてしまった。
暴力装置である軍がどうあるべきか政治家や自衛隊関係者には必読書であると思う。
今般の皇室典範改正でも、天皇のお気持ちはこうである、愛子天皇を望んでおられる、とかいう馬鹿な研究者、評論家、ジャーナリストがいるが、本書を読んで自身が如何に危険な言動をしているか気付くべきである。
そうやって天皇の考えを勝手に忖度し自分の不服従を正当化した軍人により戦線を拡大した。
天皇のお気持ちが自分勝手に分かるのであれば、「天皇は大東亜戦争の復讐を望んでおられるのだ」「満州国を復活したいと思っておられる」と主張しても何の不都合もないのである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【「世界の終わり」の地政学 上・下】 ピーター・ゼイハン 著
トランプ氏の行動がこの本によるのではないかと思えてきます。もしかしたら、米国民がこのように感じているのでしょうか。
米国は地政学的に恵まれたため自国で完結が可能。そのため「統治が本当に苦手」であり、これまでは、ソ連に対抗するため同盟国を「購入」し、グローバル化によって同盟国が輸出しやすい環境を構築した。そうした「秩序」は「米国の犠牲の時代」であり、「そんな時代は終わった」。それにも拘らず、同盟関係を維持する費用を支払い続けるのは、「住宅ローンを完済したのに、まだ支払いを続けるようなものだ」。戦後からこれまでの70~80年間が「歴史的に見て異例」で、「秩序」の時代は終わり、「真の米国の世紀はいま始まったばかり」。「秩序」崩壊により米国は優位性を保ち続け、「この新たな無秩序の時代に最大の敗者となるのは中国」という論調です。日本は本書では高評価で、特に海軍力が優れているため海上安全保障を含めて立ち回れるというのは少々意外でした。
原著は2022年発刊で、原題は「The End of the World is Just the Beginning」。2年後の現在、著者が予想したのは違うところもありますが、下巻では世界の「エネルギー」「原材料」「製造業」「農業」について分析しており、大きな流れを理解するのに良書と思います。