長尾莉紗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日産とルノーの元CEOであるカルロス・ゴーンの生い立ちから現在の様子を詳細につづった本。どのようにして不正に手を染めていったか(本人は否定しているが)、そして、どのようにして日本から逃亡したかがよくわかり、大変読み応えがあった。
自分にとって、カルロス・ゴーンはサラリーマンとしてとても勉強になる存在であった。また、潰れそうな日産を徹底的なコストカットで再建する中、GT-Rを残してくれたのは感動した。
どうしてこうなってしまったのだろう?お金の魔力に取り憑かれてしまったのだろうか?現在も、レバノンで日産に対して10億ドルもの訴訟を起こしている。
もう彼の才能が活かされることがないのが非常に -
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Posted by ブクログ
ひたすら、すごかった。優秀だからの一言で片づけるのは絶対に違う。あんな重圧の中で子育てして大統領夫人としての責務を果たして、、、想像すると圧倒されて言葉が出てこない。
子どもも順調に授かれたわけじゃない。治療をしてようやく授かった。またバラクとの関係の危機にも直面している。まさかカウンセリングという手段があるとは知らなかったが、常に物事がうまくいってるわけではない。
そして政治の世界。バラクは強い。ミシェルや娘たちがいるだけでなくバラクそのものも強い。日本でも政治家がしょうもない批判を言うし、メディアもあさっての質問をするし、平気で人を傷つける。アメリカも同様だった。というか、それ以上だっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
「悪いのは殺人犯で、包丁を作った人は悪くない」というロジックと同じく、「悪いのはFacebookではなく、そこにフェイクニュースを投稿する人では?」と思っていたが、そんな単純なものではないと分かった。
Facebookのアルゴリズムによって、センセーショナルなフェイクニュースが優先的に表示され、加速度的に拡散されていく。札束の暴力で、ファクトチェックの入っていない政治広告が大量に表示される。Facebookの仕組みが悪用され、間違った情報をユーザーは信じ扇動される。まるで新しい時代のプロパガンダで、民主主義社会の大きな脅威だ。
前半はザッカーバーグの天才的な発明(特にニュース -
Posted by ブクログ
最近一番読んで良かった本。
政治家、とりわけ大統領夫人になるということは皆が当たり前のように送っている「普通」の暮らしが極めて困難になるということで、その中で娘さんを「まとも」な感性のある人間に育てようと苦労されたこと。また、夫のキャリアを優先せざるを得ない中で自分の出来ることを見つけ育てていくこと。この二点にとても共感出来、勇気を貰いました。ミシェルオバマはこれ以上無いくらいの華やかで立派な経歴の持ち主なのになぜか読むと「私にも出来る」という勇気が沸いてくる。
また、幼年時代からの回顧録でかなりのボリューム感があるが、驚くことに無駄な文章は一文もなく、幼年期のなんて事ないようなエピソードは -
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