青谷真未のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ泣きたい、恋愛小説。というと、病気の主人公の話が紹介されました。個人的には冒頭の参加型推理ゲームを通して主人公とヒロインが出会うところが、高校生のみなさんならやってみるのかな~と思いながら読みましたが。「記憶に残るのならいいの。でも携帯とかで記録してると、皆安心してよそ見するでしょ。後でちゃんと見返せばいいや、なんて言いながら、結局見もしないでデータだけたまってくでしょ?それが嫌なの。私はいつも、目の前にいる私のことをみてほしのに」主人公とヒロインの花火をみる場面「肉眼で見る以上に迫力のある映像なんてないのに。掌に収まるくらいの映像を残すたまに、視界いっぱいの花火を見逃してどうするの」
スマホ -
Posted by ブクログ
ネタバレ佐藤真白は、義肢のリハビリ専門病院で
事務スタッフとして働いている。
外見が生身の女性と寸分違わぬ精巧さで
作られているため、周囲には気づかれていないが、
実はある研究機関から送り込まれたアンドロイドだ。
ある日、院内の庭で散らばったカードを集めている
青年・響に声をかけられる。
響は事故で左腕を失い、義肢のリハビリのため
病院へやってきていた。
屈託なく笑う快活な響とのふれあいの中で、
真白の処理しきれない感情が生まれ始めて…。
-------❁ ❁ ❁-------
最後までお話の展開が読めないような作品でした。
どんでん返し -
Posted by ブクログ
個人的に青谷さんの作品は、「読書嫌いのための図書室案内」についで2作品目。2つ読んで感じたことは、伏線を張って回収していることと、こうなるだろうとは違う変化球を投げてくる物語の構成をしていることが挙げられるかなと思いました。
この作品では美術ミステリーということですが、美術を楽しむよりかは、主人公の成長記と謎解きを楽しめた印象でした。ただ、全体的に周りくどかったかもしれません。
例えるなら、A→Bへ行くのに徒歩10分かかるところを遠回りして徒歩30分歩いた感覚でした。
店主の南雲が、謎を解けば良かったのに・・・と何回思ったことか。ただ、主人公の調査する一生懸命さ・ひたむきさが伝わり、段々と成 -
-
-
-
Posted by ブクログ
高校の文化祭でゲリラ的に落語をやろうとする美少女とそれに巻き込まれる主人公。突飛な設定なだけかと思っていたが、きちんと意味のある展開と回収がされていた。
根っこの展開は最近よくあるものではあるが、味付けで面白みを出している。主人公が抱える、自分がいま居る場所(コミュニティ)から弾き出されてしまうという恐怖感。それ故に彼は様々なものを抱え込んでしまうのだが、その結果の理不尽をヒロインが打ち砕く。したくないことに時間を費やすほど人生は長くない、というのは歳を重ねてより響く言葉である。
余談だけど。ワシは主人公の「嫌だ」と言えずに流されてしまう性格と、その原因となった“自分の我が儘(不注意)で人 -
-
Posted by ブクログ
このアンソロジーも3シリーズめなんですね、早いなー。
大島真寿美さんのカフェスルス、久しぶりに読めて嬉しかった。
さすがと思ったのは島本理生さん。さすがすぎる、1人だけ空気が違ったし、このアンソロジーに不揃いというかミスマッチ感もあるんだけどスパイスにも取れて、脱帽。不穏感がハンパないのに甘美だから好き。
それと加藤千恵さんの話も可愛かった。男なんて恋なんてロクなもんじゃないと息巻く10歳の女の子が多肉植物専門店を営む叔母に、すごくいい人もいると言われてから少しだけ世界が変わったそのときが好き。
あとは彩瀬まるさんも楽しみにしてたのですがちょっとイマイチかなー。主人公が同世代ってあって婚活感は -