青谷真未のレビュー一覧

  • 読書嫌いのための図書室案内

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    近所の本屋で何気なく手にした本。帯に小島秀夫さんの「いとも簡単に”読書の真髄”を教えてくれる。なんとも素晴らしい小説だ。」とのコメントに興味を持ったので購入した。
    読書に興味のない高校二年生の荒坂浩二さんが、楽な仕事と思って入った図書委員。そこで図書新聞の再刊を任されてしまい、同級生の読書好きの藤生蛍さんとともに紙面づくりに奔走する。読書感想文の執筆を先輩、同級生、先生の三人に依頼していくが、果たして無事に感想文を入手することができのか?というお話。
    文芸書を読む楽しみ方にはいろいろな視点があり、その視点が人生をより豊かにしていく原動力になっている。
    豊かな人生を送る糧としての読書を体感できる

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    2021年10月24日
  • 読書嫌いのための図書室案内

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    かなり読みやすさがあるが、中身がないわけではなく文豪の歴史や作品の背景、さらには評論も知ることができる。個人的に万人受けする本といった内容だった。
    ただ、主人公の思考は明らかに啓蒙されているくらい深く考える力があり、明らかに読書が嫌いではないんだろうなと思ってしまった。これについては、あまりにもリアルに読書嫌いを描くと、一部の人にとって鼻につく人になってしまうからという配慮なのだろう。

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    2021年08月26日
  • 君の嘘と、やさしい死神

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    素敵な考えをしている人が出てきます。
    別れもあって悲しく、切ない雰囲気がありました。
    心に残るシーンが多々ありました。
    家とかで読んだほうがいいと思います。
    電車など人の多いところであまり読まないようにするといいと思います。

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    2021年08月10日
  • 鬼の当主にお嫁入り~管狐と村の調停お手伝いします~

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    面白かった!綾乃は育ち故ナチュラルに卑屈気味と言うか「与えられなくて当たり前」な感覚なんだけど、基本的にたくましくて真っ直ぐな子で好き。冬晟は微笑ましい好青年。

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    2021年05月22日
  • 読書嫌いのための図書室案内

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    ネタバレ

    本屋さんや出版社をフォローしているだけのTwitterで出版前からやたら評判がよかったので気になっておりました。
    重くない物語が読みたいと思った時のチョイス。

    読書嫌いの主人公が楽だろうからという理由で図書委員になるけれど、読書嫌いが理由で司書の先生に「図書新聞を作れ」と無茶ぶりされる。記事にするための読書感想文を通したミステリっぽい学園ものでした。
    容易に一気読みできる面白さ。さわやかさ。

    途中、主役の子をアマデウスかよ!と思ったのですが最後なんだそれチートっぽくね?みたいな感じでしたが、すっきり読めました。この二人のコンビでビブリオミステリ面白そう。

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    2021年03月21日
  • ショパンの心臓

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    正直中盤(なんなら後半?)までは、主人公が情けなさすぎてとてつもなくイライラしながら読み進めた。ただ途中で主人公がきちんと字を読まなくなった理由が明かされたり、ポンコツだけど貴和子からの指導を素直に受け入れたりするのを見て、さすがにここまで酷くはないけど自分も若い頃はこうだったな〜と憎めない気持ちに。
    真相が明かされてからはさまざまな感情が入り乱れ、終盤は終始泣きながら読み進めた。

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    2021年02月09日
  • 恋する弟子の節約術

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    ネタバレ

    伏線の張り方が凄かった。
    確かに冒頭に「全て想定内」と言ってはいたが、主人公は分かっていたんだなと。
    初恋相手が何故主人公のことを思い出せなかったのか、主人公が極端に多くを望まない理由などなど、段々と明かされる秘密に「ああ、だからこういう書き方していたんだな」と後からびっくりさせられること多数。
    構成がうまい。

    幻香師という職業も細やかに練られていて、素敵な職業に思えた。
    実際はクレームも多いのだろうが。
    自分が実際に身に着けているお守りの力を信じてみたい、そんな気にさせてくれる話だった。
    そう、主人公が彼のことを「魔法使い」だと信じてきていたから、彼も救われたことが多々あった。
    信じる力は

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    2020年07月24日
  • 鬼の当主にお嫁入り~管狐と村の調停お手伝いします~

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    母を事故で亡くし、何もなくなってしまった綾乃。こんな状況だったら、多少怪しい手紙でもすがりたくなるのは分かるかも。その手紙を頼ってたどり着いた村は不思議な雰囲気の漂う場所。「怪しい」とも言えるかもしれないけど、ここでの優しい人たちとの関わりは綾乃にとって嬉しいものだったのだろうなぁ。と思った。冬晟とのだんだん遠慮がなくなっていくやり取りも、見ていて楽しかった。

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    2019年09月25日
  • 鬼の当主にお嫁入り~管狐と村の調停お手伝いします~

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    ネタバレ

    この方の本の中では一番好きかも。
    でも、そのサブタイトルはなんか違わないかなぁ、と思う次第。決して間違いではないけど……。

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    2019年09月19日
  • 鬼の当主にお嫁入り~管狐と村の調停お手伝いします~

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    ネタバレ

    村の揉め事をあくまで現実的な理論で解決へ導く綾乃。
    母のことがあったとは言え、その観察眼恐るべし。
    その理論も、各調停後のご当主と当事者の会話で非日常へとひっくり返るのは驚きつつも面白かったです。
    人間の世界から、話が進むごとにじわりじわりと妖たちの世界へと誘われる、その匙加減が絶妙でした。
    桜の話が特に素敵で泣けました。
    ご当主家と綾乃の母との因縁が分かりそうで分からない、ラストでようやくその点の謎も明かされてすっきり。
    そして、更なる暴露話でご当主の謎(本人にしてみれば綾乃にだけは明かされたくなかったであろう事実)も明らかになり、読者側にしてみれば何たる嬉しいサービスもあり、大団円で終わっ

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    2019年07月28日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    いつも通り、明日町こんぺいとう商店街は心暖まるホンワカな雰囲気だ~(*^^*)と思って読んでいたら、後半は大人でダークな雰囲気に…(゜゜;)四軒目までの話は大好きだけれど、五軒目からは少し苦手(--;)

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    2018年06月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街の物語、第3弾。
    知らない作家さんの名前も増えてきたが、今回もまた一段と、箱庭世界が充実していった。
    自分のコレクションが増えていくような気持ち。

    自営業と後継ぎという定番の物語、古くなってしまった業種、逆に商店街にはそぐわないようなおしゃれな店舗のことなど、品ぞろえ多数。
    その中、シリーズで一番最初のお話だったカフェ・スルスのその後の様子を知ることができてよかった。
    また、店の内情は一つもうかがわせず、舞台として使われている「アイスバイン」は、ちょっと異色で、文学的にして官能的である。
    『明日の湯』が一番好きかも。
    そして、お店をやってい

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    2018年01月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    大好きな明日町シリーズ、第三弾

    一軒目「カフェ スルス~一年後~」大島真寿美
    平均年齢60歳。老後の楽しみに開いたお店に咲く恋の花。

    二軒目「ブティックかずさ」 越谷オサム
    三十近いひきこもりがちのバンドマンの一人息子VS昭和の香りプンプンな「ブティックかずさ」を守り続けている父。

    三軒目「エステ・イン・アズサ」青谷真未
    お互いを思いやるお嫁さんと姑さん、なんて素敵なんだ。

    四軒目「明日の湯」秋山浩司
    銭湯の壁の絵にまつわるおばあちゃんの恋心に、心がぽかぽか♪。
    がんばれ三太郎!

    五軒目「ドイツ料理屋・アイスバイン」島本理生
    ずっと好きでいたいからと、他の男性と結婚した主人公。

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    2018年03月14日
  • 君の嘘と、やさしい死神

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    序盤からなんとなくざっくりとした展開は予想できたのだけれど、主人公の気の弱いところ、女の子のまっすぐなところ、それぞれの素直な気持ちがとても愛おしく感じて、だからこそ、ラストは何度も胸が苦しくなった。
    必死で、純粋な彼らに、幸せになってもらいたかった。でも、きっと、わたしの望む形でなくても、彼女は幸せだったのかもしれないし、彼は幸せを見つけていけるだろう。

    タイトルのやさしい死神、その意味がとても好きだなぁ

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    2017年11月18日
  • 鹿乃江さんの左手

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    10代後半の女子が持つ不安、焦燥、二面性なんかを下地にしつつ、女子高という舞台、そこの棲む魔女、そして魔女に翻弄される女子を生々しく描いています。そして魔女の持つ残酷さが作品全体を貫いています。
    魔女の行使する魔法の描写はなかなか巧みです。魔女の正体は謎のまま、魔法としか思えないような現象を見せながら、その実1つ1つの現象にはきちんと実現性がある。シリーズ化して欲しいなぁ。

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    2013年11月02日
  • 鹿乃江さんの左手

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    ポプラ社小説新人賞・特別賞作品。
    ある女子校で噂される魔女の存在と不思議で残酷な出来事の連作短編集。不思議な世界と現実をすれすれに描く内容が面白い。次回の作品も楽しみ。

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    2013年10月28日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    購入済み

    いろんな作品たちによって構成されるこんぺいとう商店街シリーズ第3弾。重めの話もあったが、バリエーション豊かで楽しめた。

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    2025年12月13日
  • ステイ! ぼくとシェパードの5カ月の戦い

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    幼い頃に両親を亡くした善治は、伯母の家に引き取られ、伯父と従兄の大我と暮らしていた。優しい伯母たちだが、善治は迷惑をかけてはいけないと、ずっと思っている。大我は犬の訓練士になり家を出ているのだが、善治が大学生になると、元警察犬のアレックスをしばらく預かってほしいと家に連れて来る。実は犬が苦手な善治なのだが、犬好きの伯母たちに気を使って、一緒に犬の世話をすることになるの…。

    それぞれに訳アリの犬たちと飼い主たちが登場する。そして、犬と人間が抱えている様々な困難な気持ちが、少しづつほぐれていく。
    犬好きの人だけでなく、犬が苦手な人にもお薦めかもしれない。

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    2025年08月20日
  • 君の嘘と、やさしい死神

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    落語という普段聞きなれないものをポイントにした話。
    実際に高校生が落語をしてるようなイメージをして話を読んでみたけれど、、いろんな話があるんだなぁっていう。

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    2025年05月06日
  • 水野瀬高校放送部の四つの声

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    高校の放送部4人それぞれの放送部での物語でした
    青春小説になるのかな
    放送部としての活動について知ることができたし
    仲間とのつながりについても感じられました
    若いっていいなぁ

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    2025年04月13日