青谷真未のレビュー一覧

  • 鬼の当主にお嫁入り~管狐と村の調停お手伝いします~
    この方の本の中では一番好きかも。
    でも、そのサブタイトルはなんか違わないかなぁ、と思う次第。決して間違いではないけど……。
  • 鬼の当主にお嫁入り~管狐と村の調停お手伝いします~
    村の揉め事をあくまで現実的な理論で解決へ導く綾乃。
    母のことがあったとは言え、その観察眼恐るべし。
    その理論も、各調停後のご当主と当事者の会話で非日常へとひっくり返るのは驚きつつも面白かったです。
    人間の世界から、話が進むごとにじわりじわりと妖たちの世界へと誘われる、その匙加減が絶妙でした。
    桜の話...続きを読む
  • 君の嘘と、やさしい死神
    序盤からなんとなくざっくりとした展開は予想できたのだけれど、主人公の気の弱いところ、女の子のまっすぐなところ、それぞれの素直な気持ちがとても愛おしく感じて、だからこそ、ラストは何度も胸が苦しくなった。
    必死で、純粋な彼らに、幸せになってもらいたかった。でも、きっと、わたしの望む形でなくても、彼女は幸...続きを読む
  • 鹿乃江さんの左手
    10代後半の女子が持つ不安、焦燥、二面性なんかを下地にしつつ、女子高という舞台、そこの棲む魔女、そして魔女に翻弄される女子を生々しく描いています。そして魔女の持つ残酷さが作品全体を貫いています。
    魔女の行使する魔法の描写はなかなか巧みです。魔女の正体は謎のまま、魔法としか思えないような現象を見せなが...続きを読む
  • 鹿乃江さんの左手
    ポプラ社小説新人賞・特別賞作品。
    ある女子校で噂される魔女の存在と不思議で残酷な出来事の連作短編集。不思議な世界と現実をすれすれに描く内容が面白い。次回の作品も楽しみ。
  • 鹿乃江さんの左手
    うーん、女の子同士の恋愛があると聞いたので買ってみましたが、私が思うような感じのお話ではなかったので星三つです。女子校の設定とか外観は凄く好みで好きでした。
  • 読書嫌いのための図書室案内
    荒坂が読書嫌いの平凡な男子生徒、と思いきや絵の才能があって、共感覚持ちなのは主人公補正でずるいw
    一応日常の謎系学園ミステリ?

    藤生さんの本語りが熱くて荒坂同様面白く聞き入ってしまった。
    生物部の柳井君との読書方法の会話が好き。イメージは実写かアニメか。音読するかしないか。

    メイン二人は恋愛の予...続きを読む
  • アンドロイドの恋なんて、おとぎ話みたいってあなたは笑う?
    色々ひねってある設定は、まぁ種明かしされればあぁそうねという感じ
    個別にはもしかしてって思ったのが全部そうだったのね~と
    AIにしてはね~なんて思ってたら…ねぇ…
  • 読書嫌いのための図書室案内
    荒坂君、はじめはやる気ない感じの子が、後半から藤生さんを庇ったり等、正義感が強く優しいとこもあり段々好感が持てた。
    荒坂君の本嫌いの理由も意外だった。
  • 君の嘘と、やさしい死神
    終盤まで隠されてはいるが、死別で終る難病もの。露骨に伏線が張られているので、よほど鈍くない限り、かなり早い段階で気付くとは思うが。とはいえ無理矢理泣かせにくるような話ではなく、トーンも明るくて乾いているので、その手は苦手という向きも敬遠しなくてもいいように思う。少なくとも迂生は大丈夫だった。
    物語の...続きを読む
  • 読書嫌いのための図書室案内
    読書嫌いの主人公が読書好きの藤生蛍と読書新聞を復刊する過程で起こるミステリー。読書のことになると人格が変わる藤生は“ビブリア古書堂”の栞子さんそのもの。主人公にも終盤で明かされる秘密があり、その伏線がさり気なく多く張られていたことに後で気付かされる展開はよかった。
    樋崎先生のミステリーはやや強引では...続きを読む
  • 読書嫌いのための図書室案内
    学園ビブリオミステリー?
    途中、寄り道しすぎて時間がかかったけど無事読み終わった。

    図書新聞の再刊を任命された、本が苦手な荒坂と、本好き女子の藤生。初めはコミュニケーションもままならないふたりだったが、紙面に載せる読書感想文を依頼した同級生、先輩、先生から交換条件を持ちかけられ、協力し合うように。...続きを読む
  • アンドロイドの恋なんて、おとぎ話みたいってあなたは笑う?
    ンドロイドというSFのギミックを用いた、甘いラブストーリー。アンドロイドの人権であるとか、人間とはなんぞやとかの、重いテーマには踏み込まないようでいて、案外とそういうことを考えさせる話。アンドロイドの、ヒロインが可愛い。
  • 水野瀬高校放送部の四つの声
    放送部の4人の高校生のそれぞれの悩みや想いを部活を通して描く連作小説。個性も状況も違う部員それぞれのエピソードに部員全員が関わっていく様はまさに青春そのもの。懐かしさ、爽やかさに溢れる素敵な物語でした。
  • 読書嫌いのための図書室案内
    ひょんなことから学校の図書新聞の発行を任された荒坂浩二と藤生蛍。紙面に載せるための読書感想文を先生、先輩、同級生に依頼するが、引き換えに不可解な条件を示されて…というお話。

    読書に全く興味がない荒坂と本の中にしか自分の世界を持てない藤生が互いに互いを刺激し合って進むところはなかなかいい感じ(藤生の...続きを読む
  • 読書嫌いのための図書室案内
    読書好きのヒロインと読書が苦手なヒーロー。二人がひょんなことから読書新聞を書くことに。紙面を埋めるためにとある人たちに読書感想文を書いてもらうことを頼むものの、引き換えにとある条件をつけられてしまいーー。

    実在の小説にそれぞれの解釈を絡めて条件をクリアしていく過程が面白かった。難解な小説を一つの謎...続きを読む
  • 読書嫌いのための図書室案内
    【収録作品】序章 蘇る図書新聞/第一章 ルーズリーフのラブレター/第二章 放課後のキャンプファイヤー/第三章 生物室の赤い繭/終章 藤のささめき
     読書が苦手な男子が、活字中毒気味の本好き女子と共に図書新聞を復刊するはめになり、だんだん本の魅力に気づいていく、と書くとよくある話。だが、各章で取り上げ...続きを読む
  • 水野瀬高校放送部の四つの声
    【収録作品】 四番の背中/青天の競馬実況/舞台袖から遠くの君へ/消えない言葉
     瑞々しく、甘酸っぱい青春。未来を信じられるのは幸せだ。
  • 水野瀬高校放送部の四つの声
    「もう」じゃなくて「まだ」。
    つらいときは「もう」と思いがち。
    いつでも「まだ」でやる気を出せるかも。
    リレーの実況が面白かった
  • 神の気まぐれ珈琲店
    猫に導かれてやってきたのは
    変な三人組がいる珈琲店。

    神様なので願いをかなえてあげましょう、と言われたら
    変な人か、なりきりの人か、というのを疑います。
    そして最初のお姉さんは…ご愁傷様、としか
    言いようがないです。
    相手が神様だと思えば、この適当さというか
    大雑把さ、は納得でしたが。

    二人目の...続きを読む