青谷真未のレビュー一覧
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去年読んだ「読書嫌いのための図書室案内」の作者のものだが、評判もまずまずだし感じ良さげだったので買ってみた。
校庭に響いたマイクの音に心を奪われ衝動的に放送同好会を設立した巌(3年生)。
入学早々に入部届を出してきた涼音と白瀬(1年生)に、彼らに通学中の競馬実況を聴かれて入部してきた梓(2年生)。
素人ばかりの放送部の活動とともに4人それぞれの悩みが語られる章立てだが、一番良かったのは梓の話。
競馬を背景に親子の情を絡められると、私の好きなものと弱いもののミックスでもうダメだな。最後のリレーの実況は熱い。
この作者、前作でもそうだったが語り口に何となく理に落ちたところがあって、本作でも話 -
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近所の本屋で何気なく手にした本。帯に小島秀夫さんの「いとも簡単に”読書の真髄”を教えてくれる。なんとも素晴らしい小説だ。」とのコメントに興味を持ったので購入した。
読書に興味のない高校二年生の荒坂浩二さんが、楽な仕事と思って入った図書委員。そこで図書新聞の再刊を任されてしまい、同級生の読書好きの藤生蛍さんとともに紙面づくりに奔走する。読書感想文の執筆を先輩、同級生、先生の三人に依頼していくが、果たして無事に感想文を入手することができのか?というお話。
文芸書を読む楽しみ方にはいろいろな視点があり、その視点が人生をより豊かにしていく原動力になっている。
豊かな人生を送る糧としての読書を体感できる -
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ネタバレ伏線の張り方が凄かった。
確かに冒頭に「全て想定内」と言ってはいたが、主人公は分かっていたんだなと。
初恋相手が何故主人公のことを思い出せなかったのか、主人公が極端に多くを望まない理由などなど、段々と明かされる秘密に「ああ、だからこういう書き方していたんだな」と後からびっくりさせられること多数。
構成がうまい。
幻香師という職業も細やかに練られていて、素敵な職業に思えた。
実際はクレームも多いのだろうが。
自分が実際に身に着けているお守りの力を信じてみたい、そんな気にさせてくれる話だった。
そう、主人公が彼のことを「魔法使い」だと信じてきていたから、彼も救われたことが多々あった。
信じる力は -
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ネタバレ村の揉め事をあくまで現実的な理論で解決へ導く綾乃。
母のことがあったとは言え、その観察眼恐るべし。
その理論も、各調停後のご当主と当事者の会話で非日常へとひっくり返るのは驚きつつも面白かったです。
人間の世界から、話が進むごとにじわりじわりと妖たちの世界へと誘われる、その匙加減が絶妙でした。
桜の話が特に素敵で泣けました。
ご当主家と綾乃の母との因縁が分かりそうで分からない、ラストでようやくその点の謎も明かされてすっきり。
そして、更なる暴露話でご当主の謎(本人にしてみれば綾乃にだけは明かされたくなかったであろう事実)も明らかになり、読者側にしてみれば何たる嬉しいサービスもあり、大団円で終わっ -
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スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街の物語、第3弾。
知らない作家さんの名前も増えてきたが、今回もまた一段と、箱庭世界が充実していった。
自分のコレクションが増えていくような気持ち。
自営業と後継ぎという定番の物語、古くなってしまった業種、逆に商店街にはそぐわないようなおしゃれな店舗のことなど、品ぞろえ多数。
その中、シリーズで一番最初のお話だったカフェ・スルスのその後の様子を知ることができてよかった。
また、店の内情は一つもうかがわせず、舞台として使われている「アイスバイン」は、ちょっと異色で、文学的にして官能的である。
『明日の湯』が一番好きかも。
そして、お店をやってい -
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ネタバレ大好きな明日町シリーズ、第三弾
一軒目「カフェ スルス~一年後~」大島真寿美
平均年齢60歳。老後の楽しみに開いたお店に咲く恋の花。
二軒目「ブティックかずさ」 越谷オサム
三十近いひきこもりがちのバンドマンの一人息子VS昭和の香りプンプンな「ブティックかずさ」を守り続けている父。
三軒目「エステ・イン・アズサ」青谷真未
お互いを思いやるお嫁さんと姑さん、なんて素敵なんだ。
四軒目「明日の湯」秋山浩司
銭湯の壁の絵にまつわるおばあちゃんの恋心に、心がぽかぽか♪。
がんばれ三太郎!
五軒目「ドイツ料理屋・アイスバイン」島本理生
ずっと好きでいたいからと、他の男性と結婚した主人公。
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桜子は、女子高時代の先輩・加賀美清香に8年ぶりに再会する。
歌舞伎役者のひとり娘の清香は、探偵になっていた。
実家の呉服屋を手伝っていた桜子だったが、先輩の探偵事務所で働くことになる。
歌舞伎に見立てた人の心の謎解きは、新鮮な感覚だったが、歌舞伎に精通していないので面白さは半減したのが残念だった。
探偵事務所に持ち込まれた相談は、誰かに後をつけられている件と単身赴任中の夫が、妻が娘に会わせてくれなくなった件である。
どちらも夫婦、家族といった悩みであったが、しっかりと話をしないと何も解決しないということ。
そして、清香と桜子の家事情も複雑ではあったが、それは本人たちの思い込みだったとわか