青谷真未のレビュー一覧
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おもしろかった。
最終章「シェパードの前足」のラストで、ニンマリ笑顔になりました。
両親を亡くし、伯父夫婦に引き取られた善治。犬訓練士の義兄からのお願いで苦手な犬を預かることになり…。
善治とジャーマンシェパード・アレックスの毎日が微笑ましい。
お互いが相手を警戒しながら一緒にいる人間と犬。一人と一匹の間の、ピリッとした緊張感が何とも笑いを誘う。
アレックス、頭いいなぁ。可愛いなぁ。
散歩で出会った犬好きな二人とともに繰り広げられるストーリー。
「確かめるのが怖い」
「声をあげるのが怖い」
でも、視点を変えて眺めてみると、全然違う世界が広がってたりする。
対話って大事。
そこにいるだけ -
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ネタバレ荒坂浩二
白木台高校二年六組。図書委員。図書新聞の編集長に任命される。元美術部員。読書が嫌い。
河合
司書の先生。
藤生蛍
二年六組。本が好きな女子。荒坂と図書新聞を作る。
樋崎正人
生物の先生。読書感想文を依頼される。
緑川
美術部の先輩。美術部の元部長。
八重樫徹
荒坂のクラスメイト。坊主頭。卓球部。交換留学できているオーストラリア人の女の子に恋している。
田中
国語科の先生。
アリシア
オーストラリアから来た交換留学生。テニス部。
田渕
古典の先生。
黒崎
クラスメイト。藤生に古典のノートを押し付けている。。
柳井
一年生。生物部。
間宮朱里
荒坂の隣の席。
佐々 -
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ネタバレ学園ビブリオミステリー?
途中、寄り道しすぎて時間がかかったけど無事読み終わった。
図書新聞の再刊を任命された、本が苦手な荒坂と、本好き女子の藤生。初めはコミュニケーションもままならないふたりだったが、紙面に載せる読書感想文を依頼した同級生、先輩、先生から交換条件を持ちかけられ、協力し合うように。
ちょっとした謎解きで先へ先へと読み進められ、取り上げられている「舞姫」や安部公房の「赤い繭」(古本で買ったら赤い繭のところだけに線がめっちゃ引いてあってギョッとした)に対する登場人物たちの解釈もいろいろあって面白かった。
改めて読書っていいなぁと。帯に書いてあるたくさんの書店員さんの言葉をみて思 -
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ひょんなことから学校の図書新聞の発行を任された荒坂浩二と藤生蛍。紙面に載せるための読書感想文を先生、先輩、同級生に依頼するが、引き換えに不可解な条件を示されて…というお話。
読書に全く興味がない荒坂と本の中にしか自分の世界を持てない藤生が互いに互いを刺激し合って進むところはなかなかいい感じ(藤生のキャラの既視感はもうひとつだが)。
一方、読書嫌いの少年少女向けてはいささか理に落ちたようなところもあって、また、読書について語るのとミステリー仕立ての筋の運びや捌き方には今ひとつバランスが悪い気が。
最終章で荒坂の人となりが分かりにくい訳や樋崎先生が持ち続けた秘密が明かされるところには、それまでに -
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読書好きのヒロインと読書が苦手なヒーロー。二人がひょんなことから読書新聞を書くことに。紙面を埋めるためにとある人たちに読書感想文を書いてもらうことを頼むものの、引き換えにとある条件をつけられてしまいーー。
実在の小説にそれぞれの解釈を絡めて条件をクリアしていく過程が面白かった。難解な小説を一つの謎解きに使うのは新たな着眼点かもしれない。
ただ、読書好きの内気なヒロインのいじめ描写は典型的というかステレオタイプぽくて好ましくなかった。
作中に出てきた小説を読んでみたくなった。
読書が苦手な方は、こちらを手に取って、作中ヒーロー同様に読書の世界にはまってほしい。 -
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猫に導かれてやってきたのは
変な三人組がいる珈琲店。
神様なので願いをかなえてあげましょう、と言われたら
変な人か、なりきりの人か、というのを疑います。
そして最初のお姉さんは…ご愁傷様、としか
言いようがないです。
相手が神様だと思えば、この適当さというか
大雑把さ、は納得でしたが。
二人目のお客さんは、途中で何かおかしいな、と。
結構最後の方で、ようやく気が付きましたが
淡々としすぎているから、というべきか。
受入れが、というか流すのが早かったのにも
納得、でした。
そう考えると、3人目は久しぶりに『普通』でした。
神様側も、ここまでの失敗と対策がありましたが
家の中に入ろう、とする -
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ネタバレ楽ができそうだからと選んだ図書委員会で、本嫌いの荒坂は、利用していない人を図書室に呼びたいという司書の先生から図書新聞の復刊を頼まれる。
同じクラスの図書委員の本好きな藤生と組んで、新聞へ掲載する感想文の執筆依頼を始めるが。
悪友の八重樫、美術部の森川先輩、生物の樋崎先生、感想文を書く代わりにそれぞれから与えられた難問とは。
M14が少しでも読書をしないかな、と読書が苦手な子ども向けおすすめ本で見つけた本書…。
いろいろ盛りだくさん過ぎて、サラっと読めるけど読書慣れしてないと混乱しそうな気も。
本の解釈から、人間関係、過去の事件まで。
1ヶ月くらいの期間に盛り込んだねえ。
それでも本が苦手な