青谷真未のレビュー一覧

  • 読書嫌いのための図書室案内

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本嫌いの主人公の心境が変化していく様子が本好きとして嬉しかった。本の読み方感じ取り方にも多様性があることを改めて気付かされた。人の感想が読めるこのアプリ、良い。

    0
    2025年04月29日
  • 君の嘘と、やさしい死神

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    レビュアー大賞課題作。
    あるかしら書店 のコラボカバーに惹かれて購入していたもの。

    普段は読まないジャンルにこういうのきっかけで出会えるのがありがたい。

    タイトルの意味を理解した時に、胸が痛くなった。

    「嫌だ」と言えず、安請け合いをしていっぱいいっぱいになりながらも、「嫌だ」ということを選べないモモが、こんな風に変われるなんて。
    最後のシーンはモモと一緒に笑いながら泣きました。

    0
    2025年04月11日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    Posted by ブクログ

    シリーズもの。

    ショッピングモールに行くことが多いので、こういう商店街が近くにあったら面白かっただろうなと思いました。

    0
    2024年12月16日
  • ステイ! ぼくとシェパードの5カ月の戦い

    Posted by ブクログ

    犬はよく人を見てる。
    アレックスを通して、さまざま犬と出会えた善治。人もまた犬をよく見ることで、そこにいる人たちの思いを知ることができるんだね。

    0
    2024年08月18日
  • 読書嫌いのための図書室案内

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あなたは何のために本を読むの?

    ある理由で本を読むのが嫌いな荒坂は、楽そうと入った図書委員会で図書新聞の再刊を任されてしまう。一緒に仕事をするのは無類の読書好きである藤生。読書感想文を紙面に載せることにし、自分以外の人に感想文を書かせようとした荒坂だが、そう簡単にはいかなくて——。

    森鷗外「舞姫」、ヘルマン・ヘッセ「少年の日の思い出」、安部公房「赤い繭」を絡めながら、感想文をお願いした相手の悩みや秘密を解き明かしていく。荒坂の読書嫌いの理由も途中で明らかになる。読者も一緒に散りばめられた謎を考えながら読むので、「そんなの本の読みすぎ」な推理をしてしまうかもしれない。自分はまんまと引っかかっ

    0
    2024年01月07日
  • 君の嘘と、やさしい死神

    Posted by ブクログ

    「世界の中心で愛を叫ぶ」や「君の膵臓をたべたい」と似たかんじの物語。

    展開はある程度予想できるのだけど、それでも「予想通りにいかないで」と祈るように読んでしまいました。
    主人公2人の不器用でひたむきな真っ直ぐさとか、物語全体の透明感とか、全体的に切なかったです。

    0
    2023年12月30日
  • 君の嘘と、やさしい死神

    Posted by ブクログ

    タイトルと表紙に惹かれて買ったけど、読んで良かったと思える作品。展開は予想できてはいたけど進み方が綺麗で終わった後はしばらく余韻に浸っちゃった。

    0
    2023年10月01日
  • 読書嫌いのための図書室案内

    Posted by ブクログ

    高校生の軽い青春ものが読みたーいって気分になって読み始めたものの、現実にある作品も出てきて(それを読んでいたらもっと楽しめたかもしれない)ストーリーも誰も傷つかないし、、読後がスーッとします。そして、主人公2人!!!強くて勇ましい!!

    0
    2023年06月25日
  • 読書嫌いのための図書室案内

    Posted by ブクログ

    読書が嫌いな荒坂と本の虫とされる藤生の2人が図書新聞の刊行のために、ある3人に読書感想文を依頼するところから始まる青春ミステリ。

    たしかに同じ本を読んでいても好みだったり、またその中でも捉え方が違ったりする。その人の経験とか価値観、環境などが垣間見えるから面白いのだと思う。
    主人公がなぜ読書嫌いなのか、また藤生はなぜ本が好きなのか。その理由も面白いと感じた。

    0
    2022年12月04日
  • アンドロイドの恋なんて、おとぎ話みたいってあなたは笑う?

    Posted by ブクログ

    読んでるうちにオチはそうなんだろうなあーって気づけたけど、アンドロイドが恋心に苦悶してるログとかはすごい印象的。

    0
    2022年12月04日
  • 読書嫌いのための図書室案内

    Posted by ブクログ

    私自身、学生時代に図書委員だった経験もあれば、図書新聞の様なものを制作した経験や、本来飲食禁止の図書室にあって唯一例外の司書室でお茶やお菓子を食べたり、あるいは、閉架書庫に入って珍しい書物を見たこともあるので、内容に親近感を持った。

    まぁ、高校生の男女が、暫くの間共同作業を行っているという話なので、いつ恋愛模様の話になるかと思っていたが、ついぞ最後までそういう展開にはならなかった。もっとも、この本の後の時間軸で、そういう展開もあるのかもしれないが。

    途中、ミステリーを思わせる展開もあり、中々面白かった。

    0
    2022年09月28日
  • 君の嘘と、やさしい死神

    Posted by ブクログ

    旬の食材が有るように、旬の読書も存在する。 優柔不断だが優しい主人公。そんな主人公の欠点を補うような即断即決の美人の異性。この時点で布陣は完璧。 エンタメを接種してきた人間なら読んで数ページで展開、結末は読めてしまう。それでも良い。そういう読書があっても良い。 うだるような暑さ、思春期特有の先の知れない不安感。それらを吹き飛ばす、二人の恋の行方がきになる冒険感。甘酸っぱい青春。 こういうのでいい。こういうのが良いんだ。

    1
    2022年08月20日
  • 読書嫌いのための図書室案内

    Posted by ブクログ

    本は読む人によって解釈が変わるというのは当たり前なことかもしれないが非常にためになった。これからはいろんな人にいろんな本の感想や解釈を聞こうと思う。また、本は予言の書であるというのも新しい視点だった。

    0
    2022年08月09日
  • 君の嘘と、やさしい死神

    Posted by ブクログ

    「次郎兵衛さん、死んじゃ嫌だ、返しておくれ、返して、嫌だ、あたいは嫌だ」
    落語なのに泣かせるという志ん生の佃祭のフレーズ。読んでるだけでジンとした。一回聞いてみたいと思わせられた。

    でもこのフレーズが後に意味を持つとは思わなかったけれど。 

    ヒロイン玲のパワーと明るさが余計に辛さを増した本でした。

    0
    2022年06月15日
  • 鹿乃江さんの左手

    Posted by ブクログ

    自分自身を守るために、自分に向かって吐いた嘘が枷になり、自分自身を縛り付ける。そんな自縄自縛の状態であがく、三人の女性を描く連作短編集。傍から見れば一人二役でプロレスをやっているようなものだから、どこか滑稽でさえあるのだけれど、むしろそれ故に、当人にとっての切実さが痛い。一見スーパーナチュラルものと思わせておいて、(一応)合理で落とす、ミステリ的な展開も楽しい。

    0
    2022年05月13日
  • 読書嫌いのための図書室案内

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ☆お気に入りの文
    「――荒坂君は、どうして人は本を読むんだと思いますか?」
    唐突な問いかけに僕も足を止める。僕は通行人の邪魔にならないよう、道の端に寄りながら首を横に振った。わからない。
    藤生は僕を見詰め、きっぱりとした口調で言った。「この世にある物語は、すべて予言の書になり得るからです」(P84 L16~P85 L3)

    「書物の中でも特に物語に没頭するのはなぜだと思いますか?」
    「え、面白い、から?」
    僕自身はそうは思わないが、世間一般にはそうではないだろうか。しかし藤生は「そういう側面もありますが」と言って全面的に肯定しない。
    「私は、幾通りもの経験をシミュレートできるからだと思っていま

    0
    2022年04月16日
  • 水野瀬高校放送部の四つの声

    Posted by ブクログ

    去年読んだ「読書嫌いのための図書室案内」の作者のものだが、評判もまずまずだし感じ良さげだったので買ってみた。

    校庭に響いたマイクの音に心を奪われ衝動的に放送同好会を設立した巌(3年生)。
    入学早々に入部届を出してきた涼音と白瀬(1年生)に、彼らに通学中の競馬実況を聴かれて入部してきた梓(2年生)。

    素人ばかりの放送部の活動とともに4人それぞれの悩みが語られる章立てだが、一番良かったのは梓の話。
    競馬を背景に親子の情を絡められると、私の好きなものと弱いもののミックスでもうダメだな。最後のリレーの実況は熱い。

    この作者、前作でもそうだったが語り口に何となく理に落ちたところがあって、本作でも話

    0
    2022年03月06日
  • 君の嘘と、やさしい死神

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    話の流れも結末も他の恋愛小説と大差ないのに、何故かすごく読むのが楽しかった。友達がオススメして貸してくれたのもあるが、2人の会話が目の奥に浮かんでいて自分までその場にいる感覚に陥った。
    女の子の美園玲が口にした「人間いつ死ぬか分からない、明日死ぬかもしれないのに他人の機嫌をとるのはおかしい」って言う言葉が痛いほど胸に刺さった。また、落語は今まで全く興味がなかったが機会があれば見に行ってみたいと思った。死ぬ時に手紙で今までの気持ちを伝えんのもいいなと思った。

    0
    2022年02月26日
  • 読書嫌いのための図書室案内

    Posted by ブクログ

    ミステリタッチの青春もの。交換条件を果たそうとする、にわか図書新聞編集者の二人は、いわば「謎を解く」ことになるが、ミステリに全振りしているわけではないから、推理そのものはかなり緩い。けれど、このお話の雰囲気で、針で突いたほどの隙もない論理の大伽藍など打ち立てられたら、それそれでおかしいだろう。緩いけれど、緩すぎず、この辺りが適切な気がする。主人公の飄々とした空気感と、本好き女子の藤生さんのかわいさだけで元は取れそうな感じだから、後はおまけと思ってもいいかも知れない。

    0
    2021年12月30日
  • 読書嫌いのための図書室案内

    Posted by ブクログ

    読書が嫌いな荒坂は読書が嫌いだからという理由で図書新聞の再刊を新しく赴任してきた司書から任されることになる。本好きの藤生が協力してくれることになり、手始めに読書感想文を各方面に依頼していくのだが、青春事件に発展していくことに。。。

    読書、読書感想文、読み手の感想の違い、推察考察、青春のような事件 それらを実際に存在する本を通して物語を展開していくのは、作者の青谷先生が普段からそう言う読書の仕方をしているからだろう。
    主人公荒坂の秘密も少しづつ散りばめているのも上手い。
    最後のオチは少し強引な所があるような気も....

    0
    2021年12月06日