青谷真未のレビュー一覧
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旬の食材が有るように、旬の読書も存在する。 優柔不断だが優しい主人公。そんな主人公の欠点を補うような即断即決の美人の異性。この時点で布陣は完璧。 エンタメを接種してきた人間なら読んで数ページで展開、結末は読めてしまう。それでも良い。そういう読書があっても良い。 うだるような暑さ、思春期特有の先の知れ...続きを読むPosted by ブクログ
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本は読む人によって解釈が変わるというのは当たり前なことかもしれないが非常にためになった。これからはいろんな人にいろんな本の感想や解釈を聞こうと思う。また、本は予言の書であるというのも新しい視点だった。Posted by ブクログ
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「次郎兵衛さん、死んじゃ嫌だ、返しておくれ、返して、嫌だ、あたいは嫌だ」
落語なのに泣かせるという志ん生の佃祭のフレーズ。読んでるだけでジンとした。一回聞いてみたいと思わせられた。
でもこのフレーズが後に意味を持つとは思わなかったけれど。
ヒロイン玲のパワーと明るさが余計に辛さを増した本でした...続きを読むPosted by ブクログ -
☆お気に入りの文
「――荒坂君は、どうして人は本を読むんだと思いますか?」
唐突な問いかけに僕も足を止める。僕は通行人の邪魔にならないよう、道の端に寄りながら首を横に振った。わからない。
藤生は僕を見詰め、きっぱりとした口調で言った。「この世にある物語は、すべて予言の書になり得るからです」(P84 ...続きを読むPosted by ブクログ -
去年読んだ「読書嫌いのための図書室案内」の作者のものだが、評判もまずまずだし感じ良さげだったので買ってみた。
校庭に響いたマイクの音に心を奪われ衝動的に放送同好会を設立した巌(3年生)。
入学早々に入部届を出してきた涼音と白瀬(1年生)に、彼らに通学中の競馬実況を聴かれて入部してきた梓(2年生)。...続きを読むPosted by ブクログ -
話の流れも結末も他の恋愛小説と大差ないのに、何故かすごく読むのが楽しかった。友達がオススメして貸してくれたのもあるが、2人の会話が目の奥に浮かんでいて自分までその場にいる感覚に陥った。
女の子の美園玲が口にした「人間いつ死ぬか分からない、明日死ぬかもしれないのに他人の機嫌をとるのはおかしい」って言う...続きを読むPosted by ブクログ -
ミステリタッチの青春もの。交換条件を果たそうとする、にわか図書新聞編集者の二人は、いわば「謎を解く」ことになるが、ミステリに全振りしているわけではないから、推理そのものはかなり緩い。けれど、このお話の雰囲気で、針で突いたほどの隙もない論理の大伽藍など打ち立てられたら、それそれでおかしいだろう。緩いけ...続きを読むPosted by ブクログ
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読書が嫌いな荒坂は読書が嫌いだからという理由で図書新聞の再刊を新しく赴任してきた司書から任されることになる。本好きの藤生が協力してくれることになり、手始めに読書感想文を各方面に依頼していくのだが、青春事件に発展していくことに。。。
読書、読書感想文、読み手の感想の違い、推察考察、青春のような事件 ...続きを読むPosted by ブクログ -
近所の本屋で何気なく手にした本。帯に小島秀夫さんの「いとも簡単に”読書の真髄”を教えてくれる。なんとも素晴らしい小説だ。」とのコメントに興味を持ったので購入した。
読書に興味のない高校二年生の荒坂浩二さんが、楽な仕事と思って入った図書委員。そこで図書新聞の再刊を任されてしまい、同級生の読書好きの藤生...続きを読むPosted by ブクログ -
かなり読みやすさがあるが、中身がないわけではなく文豪の歴史や作品の背景、さらには評論も知ることができる。個人的に万人受けする本といった内容だった。
ただ、主人公の思考は明らかに啓蒙されているくらい深く考える力があり、明らかに読書が嫌いではないんだろうなと思ってしまった。これについては、あまりにもリア...続きを読むPosted by ブクログ -
素敵な考えをしている人が出てきます。
別れもあって悲しく、切ない雰囲気がありました。
心に残るシーンが多々ありました。
家とかで読んだほうがいいと思います。
電車など人の多いところであまり読まないようにするといいと思います。Posted by ブクログ -
面白かった!綾乃は育ち故ナチュラルに卑屈気味と言うか「与えられなくて当たり前」な感覚なんだけど、基本的にたくましくて真っ直ぐな子で好き。冬晟は微笑ましい好青年。Posted by ブクログ
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タイトル通り活字嫌いの私でもさくさく読めた
ライトノベルよりの文章で読みやすく物語の中で読みたいと思える本をいくつか発見できるので読書初心者の方におすすめPosted by ブクログ -
主人公のひねくれてるけどまっすぐな性格に心打たれた。
藤生に対する態度や何だかんだ言ってちゃんと新聞作るところとか。
謎解きシーンも難しすぎなかったかのよみやすかった。
ちょくちょく難しい表現とかがまじってて本が苦手な人には少ししんどいかも。Posted by ブクログ -
本のことをしゃべるとき以外はおとなしい女の子と読書が苦手な男の子のバディといえば『ビブリア古書堂』を連想する。変化をつけたラストはたしかに予想の延長線上にはなかったけれど、予想通りのほ方が面白い展開になっていたのではないかとも思う。ただの「本の読みすぎ」なのだろう。藤生さんにいまいちグッと来なかった...続きを読むPosted by ブクログ
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母を事故で亡くし、何もなくなってしまった綾乃。こんな状況だったら、多少怪しい手紙でもすがりたくなるのは分かるかも。その手紙を頼ってたどり着いた村は不思議な雰囲気の漂う場所。「怪しい」とも言えるかもしれないけど、ここでの優しい人たちとの関わりは綾乃にとって嬉しいものだったのだろうなぁ。と思った。冬晟と...続きを読むPosted by ブクログ