マニャ子のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
上巻のレビューとこちらのレビューでトータル。
ちょっと二冊にまたがる書き方をしてしまいました。
文学少女の時もそうでしたが、好きなもの
美しい物への賛美の表現が野村さんは本当に
お上手です。
今回それはお菓子の描写で遺憾なく発揮されてて
私達をうっとりさせてくれます。
無駄なものの中に、素晴らしい物がいっぱいある
というロクサーヌの主張は、ほんとに我が意を得たり
でしたし、チカラで敵を屈服させるのではない戦いも
かえって熾烈な緊張感があって私は好きです。
ファミ通文庫の主な読者さんは男性でしょうから
迫力に欠けるという声があるのだと思いますが
これ、女の子が読むと最高にツボるお話なので -
Posted by ブクログ
わーわーと騒がしいお話を盛り上がると解釈したらつまらないかもしれませんが、これは架空の歴史ファンタジーなので端正な筆致が似合います。
フランス革命から第二帝政までのフランスをモデルに描かれてると思うのですが、ヒロインの女王と無口なパティシエの主人公の青年、実はどちらも情熱家で、深い愛を胸に抱いて、信念を持ってると思います。
列強に挑む若き病弱の女王と退役軍人の怜悧な若者。どんなに想い合っても結ばれることはありません。しかしわかりやすいハッピーエンドだけが幸福の形ではないので、これはこれで良いのかと。(ネタばらしになっちゃうので細かくは書きません。ちなみに下巻も読み終わりました。)
狂言回 -
Posted by ブクログ
第四真祖と呼ばれる世界最強の吸血鬼になった高校生と、その監視役として某組織から派遣された槍使いの少女が、洋上の人工島で様々な陰謀に巻き込まれる話。
ふだんはとりえのない男子高校生が、少女の血を吸うことで本来の力を発揮するあたり、吸血鬼ものの王道を行くような話。だが、登場人物どうしのやりとりや感情の揺れ動き、ストーリー展開は、これまでいくつものタイトルを手がけてきた作家の作品だけあって安心して楽しむことができた。
吸血行動は体のいい性行為だとつねづね思っていたが、この作品では、主人公の吸血衝動を堂々と「性欲」と書いてしまっているところが潔くて好き。あとは、登場人物の多くに裏があって、今後 -
-
-
-