清田隆之のレビュー一覧

  • さよなら、俺たち

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    今では嫌いなマチズモに適応しようとしたこと、適応できた瞬間に確かに喜びを感じていたことを思い出しました。

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    2021年11月25日
  • さよなら、俺たち

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    フェミニズムや女性性について興味を持つようになりしばらく経ったのですが、ものごとの片面(※ここでいう私の自認の性である女性について)しか知らないことに恐怖を覚え始めて読んでみたもう片面(男性について)の本です。

    とても興味深いものでした。著者自身が男性であり、男性を俯瞰として見ているスタイルです。
    女が男を研究して書いたものよりも、より相手の気持ちに近いのでよかったです。

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    2021年09月15日
  • さよなら、俺たち

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    著者が男子高生だった時代に「世間からまったく興味を持たれていないことを痛感し、自分はあまり価値のない人間なのだろうという感覚」を持ち、「内面には興味を持ってもらえなかった一方、結果や実績、役割や能力といったもの(=doing)で人間を計られている感覚」だった
    →「そんな中で、自他のbeingに関する観察眼や言語化能力が育たず、知らぬ間に「気づかない男たち」になってしまっていたのではないか」
    という視点が、男の人でないとなかなか気づけないもので、なるほど感じた。

    「doingにしか興味を持たれないし、自分も他者のdoingにしか興味を持てない」男性を作り出さないためには、恋人や家族など近しい人

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    2021年07月24日
  • よかれと思ってやったのに

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     女性が疑問に思う(苛立ちや不満)男性の代表的リアクションを集めた本。男女の認識の齟齬を解消することを目的としている。ジェンダー観のアップデートという側面もあり、内省するのにも役に立つ。
     男たちの「失敗学」とは、男性の具体的な行動、行為、態度、発言が女性から見て疑問や問題に感じるものを指す。例えば、女性が男性に対して「話を聞いていない」と感じる事例である。これが問題となるのは、男性側としては相手の話に耳を傾け、会話ができていると思っていても、女性側から見れば、不要なアドバイスを送られたり、励ましてほしいだけなのになぜか説教の話になったりという出来事である。これらの原因は、男女の「話を聞く」の

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    2021年07月08日
  • よかれと思ってやったのに

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    "昭和のおじさん"たちに投げつけたくなった!!笑 (※本は大切に扱いましょう。)

    そもそも男女とかって、区別つけるのはあんまり好きじゃありませんが、わかるなぁって思うことたくさんあった。

    そして、ああ、なるほどな、そういう感覚だったのかって理解して、こちら側もどう接すればいいか考えるきっかけになる本だった。

    でも、というか、なんか女性であるわたしのほうが、耳が痛い話もあって、少し反省しました笑

    相互理解。相手を理解するって、本当に大切。


    個人的には、女性の身体的なことをもっとたくさんの知らないひとたち(男性)に知ってほしいなと思う。切実に。

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    2021年05月28日
  • さよなら、俺たち

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    素晴らしい。

    わたしたちが長年感じていた不満を理解しようとしてくれているし、実際してくれているし

    ものすごく頭にくるエピソードもあるけど、それを認めた上で、なぜそういう考えを持ってたかとか、どうして改めなければいけないか、具体的にどう変わるべきか、

    そういうことを考えて(くれて)いる。

    そっか、だから"男の人"って、そういう行動をとってしまっているんだ、って納得できたこともたくさんあった。

    自分のことを"男性"だと思っている人に、繰り返し読んでほしい。

    コミカルだけど、

    日常のジェンダーに関する、バイブル本になるくらい、深い本だと思う。

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    2021年04月30日
  • さよなら、俺たち

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    身につまされる。

    ジェンダーの本
    という心づもりで読み始めましたが、それ以上に「より善く生きるには」そういう内容だったように感じます。

    そして
    私自身、男性として具体的に過去を反省しながら読みました。

    特に男性にオススメしますが、どのような背景を持つ人にもオススメです。

    著者の方も大学まであまり本に触れなかったとのこと。
    コロナを機に読書に目覚め、これからどんどん読みたいなぁと最近思っていたので、引用されているたくさんの本たちもぜひ読んでみます。

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    2021年02月21日
  • さよなら、俺たち

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    近年、フェミニズム、#MeToo、#KuKuu、など、ジェンダー平等が大波となって、社会現象となっているが、男性からの発信はあまり多くない。著者は、自身の成長過程での違和感をふり返り、桃山商事の活動を通じて女性たちとの対話、ニュースやカルチャー、多くの文献を通して、男性の視点でジェンダー平等を考える。「男だから」といって与えられた特権や優越感を内省し、自身のこれまでの言動や行動、心の揺らぎを赤裸々に語り、ジェンダー平等を多面的に捉える。性的同意や生理にかかわる男性の知識不足と無理解、そして自民党改憲草案からジェンダー平等がいかに脅かされているか、など幅広く考える。最後に「高度に発展した資本主義

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    2021年02月15日
  • さよなら、俺たち

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    男たちはどうしてこうなのかー。
    1200人以上の恋バナを収集して見えてきた「男性」の実態。
    さようなら、という言葉は、「それならば」という接続。現象を受けて自分はこうしよう、という心の構えから来ている。という冒頭の文、再読するとグッとくる。

    男性である自分のこれまでの言動と感情を細かく細かく観察して分解していって、その加害性、履かされてる下駄を認識する途方もない作業、辛すぎるでしょ…。それをやってくれる男性がいることの希望よ。
    ぺこぱの「優しいのに面白い漫才」、説教したがる男たち、コンビニのエロ本、ナイナイ岡村の風俗失言、公共の場のやたら性的なアニメ絵、コロナ離婚、女子小学生から既に呪いをか

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    2021年02月01日
  • さよなら、俺たち

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    息子たちにこういう精神や態度を身につけていってほしい。

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    "女性たちの声と向き合い見えてきたのは、男性たちの言動自体もさることながら、それについて意見交換しようとした際に直面する「話の通じなさ」に最も絶望していたということだ。"(p.131)


    "知るのはつらいし、考え続けることは時に疲れる。それでもフェミニズムは男性にとっても必須なものだと思う。それは男たちを無意味に糾弾しているものではないし、ましてや“被害者”にして甘やかすものでは決してないのだ。"(p.148)


    "男性

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    2021年12月06日
  • さよなら、俺たち

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    加害者性についてが刺さりまくった
    どうしても時として顔を出してくる男性性に振り回され、頭ではわかっているのにそこになにかを期待すること前提の発言や行動を一切していないかと問われると絶対にないとは言えないことに落ち込む

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    2020年12月04日
  • さよなら、俺たち

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    主語を大きくして語ることは、時にそれに当てはまらない人の否定に繋がりうるだろうし、そうは言っても人それぞれだよね、というのが基本的な私の考えではある。

    けれど、この本を読み通していく中で、やっぱり男性という括りでみたときに本質とまではいかずとも傾向として持ち合わせているものはあるだろうなと感じずにはいられなかったし、また、男性ということで知らず知らずのうちに得られている特権に対して無自覚である自分にも気付かされた。

    内容自体は著者が各媒体で書いてきたエッセイを再編集したものということで、全編でワンメッセージというよりもライトな入り口(著者自身の恋愛経験をベースにしたものや、映画や漫画のサブ

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    2020年09月06日
  • 大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ

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    どうしても自分の大学1年生のころを思い出して、著者の2人と比べてしまうので苦しかった。
    とりわけ2人とも早稲田卒で、早大に劣等感丸出しの大学にいた自分としては著者がどんだけ自分を卑下しててもやっぱ早大はすげーなーって感じてしまった。
    本当に自分がすっからかんな大学生時代を過ごしたと思うだけに、こんな本に出会いたかったなぁと思った。
    後半はとくに学生に対するトミヤマ先生の切実な願いを感じ、熱くなった。
    私も若者に自由と豊かな学びを享受してほしいと願う一人なので、これは若者に勧めていきたい。

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    2020年08月26日
  • さよなら、俺たち

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    さよなら、俺たち

    幼稚さなんだと感じた

    人を認めない
    自分と違う意見は聞こえない
    自分と関係ないことには意見がない

    片付けない
    意見を言われると機嫌が悪くなる

    フェミニストの意見は結構好きだけど
    あまり大きな声では言えない
    めんどくさい奴になりたくない

    それらの本を読むと
    そうだ、そうだと思う

    物わかりのいいことが良しとされる
    母親的なものをもとめられても困る
    そもそも、母親も問題なのかもしれない

    娘たちも片付けない
    これは幼稚さ


    勘弁してほしい

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    2020年08月15日
  • さよなら、俺たち

    購入済み

    おすすめです

    著者さんの笑えるエビソードがちょこちょこ挟まれてて気軽に読めますが、しっかりした社会学的考察もあり、バランス感覚のある本だと思いました。時代とともに著者さんのような男性が増えてきているんだなあとうれしく思ったし、「さよなら、俺たち」という題名がぴったりな内容です。おすすめ。

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    2020年07月20日
  • よかれと思ってやったのに

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    自分の内なるミソジニーに悩む中で行き着いた。

    ホント学びが深かった。章立てやコラムが、ことごとく自分が気にしてた案件/領域と完全一致。自分の中のモヤモヤの見通しがついた気がする。見取り図が得られたというか。先駆者に感謝したい。これを手掛かりにより深く広く歩みを進めたい…。

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    2020年07月08日
  • 大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ

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    大学生の時に読みたかった。
    だめなことも肯定して、人生の新しい展開でそっと後押ししてくれるような本。
    本当、大学生って失敗してもいいんだよーって言ってくれてる。
    巻末のアフタートークもおもしろい!

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    2020年03月29日
  • よかれと思ってやったのに

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    タイトルや表紙の絵の印象よりも中身はいたって真面目な良書。とても良い内容なのだが、この本を読んでほしい人には届かないんだろうな…

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    2020年03月24日
  • よかれと思ってやったのに

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    表紙とパラパラめくってみた印象で「サクサク読めそう」と思いきや、なかなかどうして色々振り返ったり考えさせられたりする箇所が多く、読み終わるまでに時間がかかりました。
    その分、読後の達成感(?)もたっぷりです。

    「女性が感じる男性への不満・不思議」が軸になっていますが、同性(女→女)に感じる不満等と男性に対するそれは確かに質が違うことが多いなと気づかされました。
    これまで「男はこういう生きもの」と巷でよく聞くような事象も「へぇそうなんだー」で勝手に完結させて、「なぜそうなのか」まで掘り下げて考えたこともロクになかったので、一つ一つの行動理由が明文化されているのが面白くてたまりませんでした。

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    2020年01月15日
  • 大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ

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    ネタバレ

    かいつまんでしか読んでないけど、印象に残ったのは
    ・ナンパ師が声をかけまくるのは、人に断られるのに慣れるため。そうして断られて耐性をつけていくのだが、ある意味それは人を人として見ない不感症。コミュニケーションはお互い探り探りが丁度いい。

    ・かけっこでも、勉強でも、俳優でも、音楽でも、あらゆる分野で自分と他者を比較し、負けても勝っても自分を受け入れられない人。ドラえもんは出木杉だけじゃなくのび太もジャイアンもいるから面白い。優等生だけなんて見てて面白くない。比較もほどほどに。

    ・男は正統派orアウトローで勝ちたがる。正統派で勝つほどの力もないし、アウトローになりきる度胸もない人はいわゆる普通

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    2017年12月09日