【感想・ネタバレ】よかれと思ってやったのにのレビュー

あらすじ

恋バナ収集というちょっと変わった活動を行うユニット「桃山商事」の代表を務める著者が、これまで1200人以上の女性たちの失恋話や恋愛相談に耳を傾けるなかで気づいた、失望される男性に共通する傾向や問題点とは? 女性たちの生の声を聞いてみると、男女でこんなにも違う景色が見えているのか、ということが浮かび上がってくる。ジェンダー観のアップデートが求められる現代を生きる、すべての人たちに贈る、より良い関係を築くための「心の身だしなみ」読本。

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Posted by ブクログ

単純におもしろかった。研究者ではない男性が、男性のあるあるに切り込むのってあまり多くないと思うし、著者も同じように耳が痛い話があったり、ライトに読めてわかりやすい上に、専門家とのしっかりした対談もあったりと気づきも多いので、男性にはぜひ一読いただきたい。

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2023年07月09日

Posted by ブクログ

『よかれと思ってやったのに――男たちの「失敗学」入門』を読んだ。読みたいなーと思っていたのにずっと読めていなかった。そういう本がたくさんある。
読みたい本を同時に読めるだけの自分の分身がほしいと思う頻度が高くなっている。
実際に出会ってやりとりをしたことがある男性、SNSなどネット見る男性の言動を見ていて「な、なぜ…!?」となることも多いので、なぜそういった行動になるのかそれらに行き着く思考回路ってどうなっているのかに興味があった。
読んでみると「それな!」「マジでそれ」「そうなんよ…」のオンパレードである。
この本はどんな本なのかというと『はじめに』のところで以下のように書いている。

”本書は、女性たちから聞いてきた「男に対する不満や疑問」の数々を紹介しながら、我々男性が抱える問題点について考えていくというものです。主に男性読者へ向け、「自分の内面を見つめ、”心の身だしなみチェック”」ができるメンズを一緒に目指しませんか?」という視点で描かれていますが、女性読者にも、男性の心理やs効果色を理解するための本として役立ててもらえると思っています。”
『よかれと思ってやったのに――男たちの「失敗学」入門』p8より

男性は「もしかして…」と思うのだろうか。もしくは「そんなことない!」と思うのだろうか。
後者の「そんなことない!」と思った人は責められているように感じるのだろうか。
実は何か提案を持ちかけられたときに「責められてる!?」と思って過剰なリアクションをとってしまう男性のことも取り上げられいるので「そんなことない!」と思ってしまった方にも読んでもらいたい。
女性は「あ~……」と思う部分も多いと思う。私はそうだった。
自分たちの気持ちを受容してもらっていると感じて、読んでいてもやもやが晴れた。
男性である清田さんがなぜ男性はこういう思考回路や行動になるのかを解説してくれているだけではなく、学者で男性やジェンダーのことについて研究している方の話も掲載されている。
女性と男性はわかりあえない、と絶望したくなるようなことも多いが清田さんや学者さんをはじめ真摯に取り組んでいる男性の姿に癒やされるし、励まされる。

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2023年01月19日

Posted by ブクログ

 女性が疑問に思う(苛立ちや不満)男性の代表的リアクションを集めた本。男女の認識の齟齬を解消することを目的としている。ジェンダー観のアップデートという側面もあり、内省するのにも役に立つ。
 男たちの「失敗学」とは、男性の具体的な行動、行為、態度、発言が女性から見て疑問や問題に感じるものを指す。例えば、女性が男性に対して「話を聞いていない」と感じる事例である。これが問題となるのは、男性側としては相手の話に耳を傾け、会話ができていると思っていても、女性側から見れば、不要なアドバイスを送られたり、励ましてほしいだけなのになぜか説教の話になったりという出来事である。これらの原因は、男女の「話を聞く」の認識の違いにあり、女性が思う「話を聞いている」とは、「ちゃんと相手に話が届いた」という感覚であり、「相手と同じ景色が見えている」と感じるときにあり、男性はそうでないことが多いためと本書は分析している。上記の出来事を解消するためにそういった見方のズレを炙り出した上で、解決策を論理的に提示している。
 全員が当てはまるわけではないにしろ数多くの男性の不満に関する「あるある」が寄せられるのは、それだけ誰の身でも起こり得る出来事なのだと理解できる。だからこそ、より心地よく誠実なコミュニケーションを考える必要がある。「よかれと思ってやったのに」なんてならないように身を引き締めていきたい。

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2021年07月08日

Posted by ブクログ

"昭和のおじさん"たちに投げつけたくなった!!笑 (※本は大切に扱いましょう。)

そもそも男女とかって、区別つけるのはあんまり好きじゃありませんが、わかるなぁって思うことたくさんあった。

そして、ああ、なるほどな、そういう感覚だったのかって理解して、こちら側もどう接すればいいか考えるきっかけになる本だった。

でも、というか、なんか女性であるわたしのほうが、耳が痛い話もあって、少し反省しました笑

相互理解。相手を理解するって、本当に大切。


個人的には、女性の身体的なことをもっとたくさんの知らないひとたち(男性)に知ってほしいなと思う。切実に。

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2021年05月28日

Posted by ブクログ

自分の内なるミソジニーに悩む中で行き着いた。

ホント学びが深かった。章立てやコラムが、ことごとく自分が気にしてた案件/領域と完全一致。自分の中のモヤモヤの見通しがついた気がする。見取り図が得られたというか。先駆者に感謝したい。これを手掛かりにより深く広く歩みを進めたい…。

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2020年07月08日

Posted by ブクログ

タイトルや表紙の絵の印象よりも中身はいたって真面目な良書。とても良い内容なのだが、この本を読んでほしい人には届かないんだろうな…

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2020年03月24日

Posted by ブクログ

表紙とパラパラめくってみた印象で「サクサク読めそう」と思いきや、なかなかどうして色々振り返ったり考えさせられたりする箇所が多く、読み終わるまでに時間がかかりました。
その分、読後の達成感(?)もたっぷりです。

「女性が感じる男性への不満・不思議」が軸になっていますが、同性(女→女)に感じる不満等と男性に対するそれは確かに質が違うことが多いなと気づかされました。
これまで「男はこういう生きもの」と巷でよく聞くような事象も「へぇそうなんだー」で勝手に完結させて、「なぜそうなのか」まで掘り下げて考えたこともロクになかったので、一つ一つの行動理由が明文化されているのが面白くてたまりませんでした。
何より小難しい行動分析ではなく「あるある」ネタがとっかかりになっているのが良いです。

個人的には「釈明の4タイプと判断フロー」「サプライズ・ディズニーの悲劇」「ホモ・ソーシャル」の項目がとりわけ面白かったです。

そして「無自覚」ということはつくづく恐ろしく、どうしたら無自覚を自覚できるのかとか読後も悶々と考えさせられています。

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2020年01月15日

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このような本を読む人はどちらかというと女性が多いのだろうなと思います。でも、本当に読んで欲しいのは男性。
著者の清田さんや対談の先生方のような男性ばかりだったら、男女共同参画もスムーズに進むのではないだろうか?いや、女性側の意識もバージョンアップしないといけませんね。
そんな事を感じた本でした。

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2025年02月19日

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ネタバレ

首がもげそうなほど頷く。いや、べつにだからそれがどうというわけではないんだけどね。をもやもやすると表現するわけね。

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2024年12月13日

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ネタバレ

女性の男性との恋愛に関するの悩みや不満をアンケートする団体のメンバーが、あるあるな内容を取り上げ意見を述べていく構成となっている。冒頭には著者自身の自戒の言葉も添えられており、その思いに激しく同意する自分もいるというテンドンを続けながら興味深く読み進めていけた。

目下悩んでいるからか「話し合いできない男たち」の単元が自分のことを言い当てられているようで、身が引き締まる思いだった。
話し合うは双方向であることが大原則、お互いの意見を交換するところに話し合いの本質がある。切り出すのが常に女性側だったり、自分の意見を述べなかったりというのはこの原則から外れる。
「責められている」と感じる傾向がある。相手の言葉を的確に理解し、自分の内面を言語化する力が求められ、能力不足から面倒くさいと投げ出してしまうのか?他の書籍だけど、男性はどうも自分自身の内面に対する解像度が低く、身体や心に感じていることをうまく言語化する能力が女性に比べ劣っているのではという指摘がある。自分を省みても、その性質は多分にあるかなーと納得。
女性は「目前の問題に対して意見を述べ合い、そのすり合わせを図る行為」、男性は「相手の期限をなだめるための行為」として話し合いを解釈している。ここに齟齬があり、一旦険悪な関係が緩和されても、根本的な問題解決には何一つ発展していないのだから、寧ろ問題は深くなっている。これは、もう。。。はい、その通りでございますと首肯しかない。

全体的に感じたのは、男性性の社会的優位にあぐらをかいてどうも対話や感情の表現の機会や修練を怠ってきた男性像というのが一貫した問題で、そこに自分自身も含まれていることに問題があるのだなと。環境や相手への共感があれば、一旦立ち止まって行動や発言を修正するチャンスが生まれる。そう念頭に置いて日々過ごしていく気概を持つのだ。

各専門家との対談もアカデミックに男性を研究されている内容を触れることができ、非常にためになる。須長先生のホモショーシャルでの存在証明を得るためのからかいと人格テストという指摘は、今でも自分もこの手法を使用しているなと気づかされた。適度に攻撃し合いながらの、上手い返しで盛り上がってくという雰囲気は本当にいつでもある。対象となっているときは気分が悪く嫌気がさしていることが多々あるのに、する側となっているときは何か良い連帯感や優越感などを感じてしまっている。何かいびつな関係性なんだなと認識を改めさせられた。

表紙はキャッチーでライトなエッセイ本かなーと思ったけど、清田さんは主観を断定することはなく各種専門家の意見や研究内容などを参考に意見をまとめてらっしゃって、非常に好感が持てる内容だった。

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2022年05月22日

Posted by ブクログ

分類が難しい……。
女性が男性に思う、「何で男ってこうなの!?」の疑問に答える本。

出てくるエピソードが、あるあるのオンパレードである。

一般的に男性の方が自分の感情の言語化が苦手で、あまり内省的な考え方をしない傾向にある。
特に、ずっとマジョリティとして生きていて、自分の人生に疑問を抱かずにきた人ほどその傾向が強いと思う。

今こそ、多くの男性が自分の感情と向き合い、人に言葉で伝えられる力を身につけてほしいと思う。

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2021年12月30日

Posted by ブクログ

借りたもの。
「男女あるある」を「男の目線から」丁寧に解説した良著。
読んでいて思ったのは、本のタイトル「良かれと思って」とは“相手を思いやって”という意味ではなく、“自分がそれで良いと思って”という意味だという事。
安っぽい心理学系の本でも男女のモノの捉え方に差があること――女性性に相当する共感、グレーゾーンを許容する傾向がない――ことは指摘されているが、それを丁寧に“言語化”することにこの本は重きを置いている。
世の男性たちに向けて代弁しているのか、その言語化によって気づかせようとしているのかは、私には判断しかねるけれども……
19種類の事例を挙げ、こうしたコミュニケーションに難ある男性に対して共通している事は、どれも主観(等身大の自分ではなく妄想の場合もある)で、共感と想像力に欠如していることだった。客観性に乏しいと言える。
ラクしたい、快感だけを味わいたい、失敗したくない、説明したくない……
それらを回避できる世界観に依存する問題…
すなわち男性だけの暗黙の了解――ホモソーシャル――の世界に留まっていることに警鐘を鳴らしている。
ゲイの話ではなく男子校的な男尊女卑、内輪ネタ的な世界のことだ。
そこは男だけの共通認識しかないため、居心地がいい。
その中にいる男たちの“女”は記号、物体でしかない。女性に人格や人権があることが消えている。
ポルノや二次元と同じ“消費するためのフィクションの女性”の感覚。
これをそのままホモソーシャルの外に持ち出しているようだった。

それを解消するのが女性をはじめとして他者に“共感すること”だが、この本では共感という言葉は使わず、図で相手と自分の領域が重なっている部分で表している。
そして19種類の男たちはその重なっている部分に踏み込んでいないことを指摘。
処方箋は「話し合い」だが、この本ではその前段階に留まる。何故なら個々人のケースバイケースだから。

男性がどういう思考回路をしているのかを文章化している点で面白かった。

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2021年09月28日

Posted by ブクログ

桃山商事の清田氏の最新著書が面白くて前作である本書を手にした。ジェンダー問題を男性が自らの反省も込めて論じているのに好感持てる。男性に向けた本らしいが、女性としてはこーゆー男性多い!とページをめくるたびに激しく共感。私としてはいつも感じてる会社の中のモヤモヤが、本書で解説されてる"ホモソーシャル(女性蔑視をベースにした男同士の連帯)"だと知れたことがすっきりポイントでした。ぜひ今を生きる男性に読んで欲しい。

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2021年05月22日

Posted by ブクログ

男性は〜、女性は〜、と主語を大きくするのはあまり好きじゃないしやらないようにしているけど、それでもどこかで無自覚的に「まぁ、男性だししょうがないか」とか「男だったらそれくらいやってくれても…」とか思ってしまうことはある。

結局は個人ベースの話にしないと余計な誤解や偏見を生んでしまうだけだと思うけど、社会の構造上出来上がった差別意識や性差、いつの間にか刷り込まれた価値観に自覚することはとても大事なこと。

この本は男性ってこうだよね、何で?という女性から見た男性の「謎」「疑問」について論理的に説明されていてとても面白かった。そして、一部の章は男性という記述を女性に変えても通じそうなこともあったり、やっぱりそこかしこに偏見は溢れているんだなぁ…と思った。

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2021年02月08日

Posted by ブクログ

対談の部分が勉強になったし面白かった

インチキ自己肯定
変化を嫌うことは豊かさへの無関心
人格テスト
友達地獄
ジェンダーは名詞ではなく動詞である




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2021年01月20日

Posted by ブクログ

男ながらに色々考えさせられた。
こういった事って言われないんだけど不満には思われてるから、縁切れのトリガーにはなり得るよね。
なるべく当てはまるものは潰していこうと思った。

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2020年08月01日

Posted by ブクログ

"ホモソーシャルの一番ダメなところって、女性を「女」という記号や集合でしか見ていないところなんですよ。"(p.152)


"よく持ち出されるのはレディースデーと女性専用車両の話ですよね。じゃ、わかったと。メンズデーも男性専用車両も作りましょう。その代わり給料は逆にしてもいいですか? 就職倍率も逆になったらどうなりますか? ってなったら焦り出すはずなのに、そこに想像が及ばない。それは結局、自分が男性であることで得をしているっていう意識がないからなんですよね。(p.155)"


"ハゲ以外にも、「チビ」とか「デブ」とか「マザコン」とか「足が遅い」とか、いろんな要素で男性たちはからかいや人格テストを仕掛けている。こうやって考えると「そんなもの相手にしなければいいのでは?」とも思うわけですが、それが存在証明に関わる行為である以上、簡単に離脱することができない。無視をすれば「逃げた」ということになってしまう。だからそのゲームに参入せざるを得ない。なかなか厄介な構造です。"(p.255)

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2020年06月14日

Posted by ブクログ

目次を見るだけで胸が締め付けられます。ただ、男を糾弾するのではなく、失敗を論理的に諭してくれることで、男性それぞれが我が身を振り返ることができる内容になっています。耳が痛い事ばかりだけど、その分気づきも得られる貴重な一冊。

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2019年09月23日

Posted by ブクログ

自分に当てはまるものはごく一部でしたが、それ以外のものについても「あ~、わかる」というカンジで読み進めていましたから、ここに書かれているのと同じ”芽”は自分のなかにも確実に存在するのであろうと感じました。
それにしても人間の内側をここまで論理的に分析されている点、また文章表現としても的確な言葉を選び、読み手に正確に伝わるよう丁寧に書かれている点が素晴らしい一冊であると思います。
PART4でも書かれていますが、自分の内面をのぞき、自分の感情や考えたことを正直に言語化してゆくこと、これが大切な点であり、そういうスキルを身に付けたいですね。

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2019年08月24日

Posted by ブクログ

目次の項目を見てそもそも全然「よかれ」じゃないが…と思ったけど、読み進めるうちに対他人(女性)ではなく自分が気持ちよくなるための「よかれ」なのかと納得しました。

なるほどそういう思考でそういう愚行に走るんだな…と理解できたような、いいからちゃんとしろやと呆れるばかりのような。

間に挟まってる漫画は、作者の自己紹介イキリネタ以外はよく面白さがわからなかったけれど、このズレ方が良かれと思ってやっているずれた男しぐさ、ということなのかな。

最後の「教えて、先生」のテーマが「ハゲ」なのが面白かった。それってセクハラ・性教育・ホモソーシャルに並ぶ大事な問題なんだ…確かにホモソーシャルのダメなところが煮凝っているなとは先生のお話を聞いて思いました。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

よかれと思ってやったのに失敗した男たちのかわいらしい笑い話かと思ったらだいぶ手厳しい。「よかれと思って」というけれど、それすら相手のことを考えない自分勝手な思い込みでしかないんだよね、往々にして。
女たちの言い分はいつも正論めいていて男たちは太刀打ちできないことが多いけど、それだって男たちが相手のことや周りのことに対する視点が欠けているからなのかなあ。女たちがいろいろ男のことをあげつらうのなら、男も女のいけてないところをあげつらえばいいのだけど、それが見えてくるほどの視点ももてていない男が多いことだろう。

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2023年12月26日

Posted by ブクログ

いまいちピンとこなかった。男性に多いとしても「男性だから」で括ることの違和感。おそらくその正体は自分より上の年代で今回取り上げられていたような特徴の男性が多くても自分の年代ではあまり当てはまないからかなと。女性でもこの特徴を多く持つ人をたくさん知っている。

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2023年09月24日

Posted by ブクログ

男とひとまとまりにして論じるのはどうかと思いつつも、頷ける部分はあった。
圧倒的な知識の無さや気持ちのすれ違いなど、やっぱり面倒がらずにコミュニケーションをとるのが解決への道だと感じた。
察してというのは無理だし、勘違いは是正する必要があるということ。

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2023年09月17日

Posted by ブクログ

・男性あるあるがたくさん。自分としてはかなりあるあるだなと思うけど男性はピンとくるものなのか気になる。ただこの本男性は読むのかな?とは疑問。
・特にあるあると思ったのは「決断を先送りにする」「謝らない」「男性同士だとキャラが変わる」「話し合いができない」あたり。でもまあ人による。
・本では枝葉の部分が紹介されている感じがあるがなんとなく男性あるあるの根幹として普遍的に言えそうなのは「感情の言語化が苦手」「上下関係/社会的評価を重視する=見栄やプライド重視」とかだろうか。
・対談部分が読み応えある。
・性欲には性的快感と心的快感(誰かと精神的にわかりあえる喜び)があるが前者のみが性欲と捉えられがち。性教育が足りないことが歪みを生む、安倍さんが先導して性教育のバックラッシュが起きた。統一教会の例のやつ。
・ヘテロ男性はマジョリティで自分に疑問を持つことが少なく、下駄を履かせてもらっているとか内省するような言葉が届きにくい。
・男性のハゲへの恐怖って異常だよね。「ハゲはモテない負の烙印」と「男性は見た目なんて気にすべきでない」に引き裂かれて(そもそもハゲはモテないということの根拠もないけど)身動き取れず、でもハゲを気にすること自体もまた負の烙印になる。

★女性からの恋愛相談の内容ベースで組み立てているものだと思うので、この本に書いてあるような男性あるあるは必ずしも全て悪いものではないとも感じた。逆に男性から見た女性あるあるも気になる。でも本に限らずそういう女性あるあるのまとめってなんとなくいつも女性蔑視が含まれてしまう気がするのでフラットに比較的学術的に性差がまとめられているものがあれば読みたい。男性が読むと気付きはあるかもしれないけど男性は読まなそうな本。

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2023年01月15日

Posted by ブクログ

桃山商事3冊目、これが一番腑に落ちる内容だった。特に専門家にきく教えて、先生コーナーがためになった。ホモソーシャル、ハゲ問題、DV等々。

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2022年11月29日

Posted by ブクログ

インパクトのあるタイトル。
表紙だけで既に面白い♪
世の男性たちに感じている小さなイライラ、モヤモヤが詰まった一冊。(男性に限らず女性にもいますけどね)
小さな面倒を押し付けてくる、人の話を聞かない、謝らないなど。「こういう人いるなぁ」と一人頷きながら楽しく読みました。

女性から見た「男性あるある」の行動や発言を分かりやすく分析して下さってます。
モヤモヤが言語化、図解で可視化されていて分かりやすかったです

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2021年09月06日

Posted by ブクログ

ファンタジー消費
現実の生活に則し、実際に生じた必要性ゆえに購入するのではなく、まるでロールプレイングゲームにおける装備やアイテムのように、それを身につけるとあたかも自分がすごくなれるかのような「気分」に対してお金を払っている。これがファンタジー消費の正体。

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2021年06月19日

Posted by ブクログ

予想よりずっとまじめで情報量の多い本で、男子たいへんだな、とかそういうの。著者の先生が女子たちから延々彼氏や旦那のだめなところを聞きだしてきたろう。フェミニスト寄りの男性の偉い先生たちの話も豊富。1冊全編ダメ出しでほんとにたいへんですなあ。ダメなところ直そうとしても能力ある人しか抜けだせないだろうなとも思う。ポジティブに行ってほしい。

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2021年03月05日

Posted by ブクログ

『名もなき家事』風の内容を期待していただけに少し期待はずれ(言葉の意味通り)。ダメンズの紹介的な意味合いもあり読んでいてちょっと苦しくなる。もう少し笑える要素があるかなと思っていたのだけれど。ちょいちょい出てくる参考図書のいくつかは読んでみたい。「ナラティブ」って言葉最近よく目にする気がする(たぶん今まで気が付かなかっただけ)。意識した途端に目に入るようになる(姑獲鳥効果?ちょっと違うか?)。『機動戦士ガンダムNT』の影響です。

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2020年02月14日

Posted by ブクログ

永遠に男女が分かり合える時は来ないだろうけど、それでも分かり合いたいと思う気持ちを持ち続けることが大切なのかもしれません。

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2020年01月19日

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