清田隆之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ独身未婚中年男性(アロマンティックだがアセクシャルではない)の自分が読んでみました。
これは清田さんが悪いわけではないのですが、決定的に読者としての自分と清田さんの文章や考え方が合わないんだろうなということで星3つというか、例によって読み終わってモヤモヤしました。
ただ、結局この手の話は結論が出ないので、読者をモヤモヤさせることが目的である部分もあるはずなので、そういう意味では成功しているのかもしれません。
でもたぶん本当は、自分みたいなマイノリティがモヤモヤしたところで世間的には意味はなく、いわゆるマジョリティ男性がモヤモヤしてくれないと意味がないのですが、おそらくそういう人たちはこの本を -
Posted by ブクログ
いつも朝日新聞のBe「悩みの坩堝」で、ほお〜と感心させられる回答の清田さん。
この本でも、うんうんとうなづくことばかり。
世の中の男性が清田さんみたいな人ばかりだったら、世の女性が、ここまでジェンダーギャップに苦しむことはないだろう。
第3章#stayhomeと令和のエンタメの阿佐ヶ谷姉妹。
第4章心をひらいて、清田くんのZARDと新自由主義の呪縛。
が印象に残ったが、他にもいろいろ。
清田さん、たくさん本を読んでおられる様で、この本の中でいろいろな本を紹介しておられます。
それも読みたいなぁと思いつつ、読みたい本目白押しで、なかなかwww -
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面白い研究。
「自分は相手のことを完全には分かっていない」と意識し続けることで、弱い存在を意のままに扱わない、相手を支配できるけど支配しない。相手とのパワーの非対称性を支配.従属の関係に転嫁させないようなあり方、ケアリング・マスキュリニティの獲得。
「相手にとって1番良い事は何か、私が最もよく分かっている」と言う自覚は相手への支配に他ならない。なぜなら「相手の全てをわかっている」と言うのは、相手の人格を掌握すると言うことであり、相手の何もかもを手中に収めることだから。自分が考える「相手にとっての最善」を疑わず、相手の生活を好きにコントロールしてしまう。そういうことを強い側は弱い側にしばしばや -
Posted by ブクログ
・男性あるあるがたくさん。自分としてはかなりあるあるだなと思うけど男性はピンとくるものなのか気になる。ただこの本男性は読むのかな?とは疑問。
・特にあるあると思ったのは「決断を先送りにする」「謝らない」「男性同士だとキャラが変わる」「話し合いができない」あたり。でもまあ人による。
・本では枝葉の部分が紹介されている感じがあるがなんとなく男性あるあるの根幹として普遍的に言えそうなのは「感情の言語化が苦手」「上下関係/社会的評価を重視する=見栄やプライド重視」とかだろうか。
・対談部分が読み応えある。
・性欲には性的快感と心的快感(誰かと精神的にわかりあえる喜び)があるが前者のみが性欲と捉えられが -
Posted by ブクログ
ネタバレ・男性は感情の言語化が苦手
・human beingとhuman doingがある。前者は感情や欲求、価値観や生理的反応など今ここにあるもの、否定しがたく存在しているものがベースとなる人間の在り方、後者は能力やスキル、資格や肩書き、役割や実績など行為によって得たものの総体として捉える在り方。男性はdoingを重視しbeingを軽視しがち。というのはとてもしっくりきた。同時になぜそうなるのかは気になる。幼少期の育てられ方なら今後は変わっていくのかな。
★いろんな男性の語り。女性の本はたくさん読んできたが男性が内面を語る本を読んだことがないと気づき読んだ。まあ素直な男性の心の動きだなと思いながら -
Posted by ブクログ
「一般男性」とひとくくりにされる男性たちのリアルな身の上話。
女性に比べて、男性はこういう話をあまりオープンにはしゃべらないのかも、という意味で、ありそうでなかった本。
男性社会も上下関係や友情からの嫉妬なんかでけっこうドロドロしてるとこもあり、あまり女性と変わらない。
(だから、「女社会は、めんどくさい」みたいな固定概念も持たない方がよい)
登場するのは「一般男性」の中でも、こじらせ気味の人が多いのかな……?という印象(笑)。
でもまあ、「一般女性」も中身はいろいろ、というのは同じなんだろう。
著者は男性だが、ジェンダー問題に配慮してくれているので、登場男性の語りとのバランスがとれている。