清田隆之のレビュー一覧
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・男はdoing 女はbeing
・human being としての多様性を認めること。
実績としてのdoingの根底にあるもの。
・説明したがる男たち。
・テレビ番組によるジェンダーの再生産。
・個人モデルと社会モデル。熊谷晋一郎
社会が個人に合わせること。バリアフリーも、生理も。
・自民党は、個人ではなく家族を最小単位とする国民を夢想した。それは天皇制の維持につながる、と。
・お茶をいっしょにする、で性欲の代替。
・性欲があると、女性とのコミュニケーションは誘導的になる。
・おっぱいパブ、はホモソーシャルの確認場所。
・what I am を意識すること。
・家事 -
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借りたもの。
「男女あるある」を「男の目線から」丁寧に解説した良著。
読んでいて思ったのは、本のタイトル「良かれと思って」とは“相手を思いやって”という意味ではなく、“自分がそれで良いと思って”という意味だという事。
安っぽい心理学系の本でも男女のモノの捉え方に差があること――女性性に相当する共感、グレーゾーンを許容する傾向がない――ことは指摘されているが、それを丁寧に“言語化”することにこの本は重きを置いている。
世の男性たちに向けて代弁しているのか、その言語化によって気づかせようとしているのかは、私には判断しかねるけれども……
19種類の事例を挙げ、こうしたコミュニケーションに難ある男性に -
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清田さんが、高校生の頃や大学生の頃の自分を振り返り、客観的にみて今の社会構造と結びつけて考えていることに、上から目線かもしれないが偉いなと思った。人は、誰かを傷つけたりした思い出などは、触れたくないし思い出したくもないのに。
でも、男性の清田さんだけでなく、女性である私も、似たようなことで人を傷つけてきたのではと、居心地の悪さを感じながら読んだ部分もある。
自分がかっこいいと思った人は全て恋愛対象としてみたり、男友達と仲良くなればすぐに恋愛と結びつけて、友達として信頼関係を深めようとかそんな発想がほとんどなかった。それによって傷つけたり、失礼なことをしてしまったことは、きっといっぱいあったし、 -
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男性は〜、女性は〜、と主語を大きくするのはあまり好きじゃないしやらないようにしているけど、それでもどこかで無自覚的に「まぁ、男性だししょうがないか」とか「男だったらそれくらいやってくれても…」とか思ってしまうことはある。
結局は個人ベースの話にしないと余計な誤解や偏見を生んでしまうだけだと思うけど、社会の構造上出来上がった差別意識や性差、いつの間にか刷り込まれた価値観に自覚することはとても大事なこと。
この本は男性ってこうだよね、何で?という女性から見た男性の「謎」「疑問」について論理的に説明されていてとても面白かった。そして、一部の章は男性という記述を女性に変えても通じそうなこともあった -
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"ホモソーシャルの一番ダメなところって、女性を「女」という記号や集合でしか見ていないところなんですよ。"(p.152)
"よく持ち出されるのはレディースデーと女性専用車両の話ですよね。じゃ、わかったと。メンズデーも男性専用車両も作りましょう。その代わり給料は逆にしてもいいですか? 就職倍率も逆になったらどうなりますか? ってなったら焦り出すはずなのに、そこに想像が及ばない。それは結局、自分が男性であることで得をしているっていう意識がないからなんですよね。(p.155)"
"ハゲ以外にも、「チビ」とか「デブ」とか「マザコン」とか「足が遅い -
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自分に当てはまるものはごく一部でしたが、それ以外のものについても「あ~、わかる」というカンジで読み進めていましたから、ここに書かれているのと同じ”芽”は自分のなかにも確実に存在するのであろうと感じました。
それにしても人間の内側をここまで論理的に分析されている点、また文章表現としても的確な言葉を選び、読み手に正確に伝わるよう丁寧に書かれている点が素晴らしい一冊であると思います。
PART4でも書かれていますが、自分の内面をのぞき、自分の感情や考えたことを正直に言語化してゆくこと、これが大切な点であり、そういうスキルを身に付けたいですね。 -
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目次の項目を見てそもそも全然「よかれ」じゃないが…と思ったけど、読み進めるうちに対他人(女性)ではなく自分が気持ちよくなるための「よかれ」なのかと納得しました。
なるほどそういう思考でそういう愚行に走るんだな…と理解できたような、いいからちゃんとしろやと呆れるばかりのような。
間に挟まってる漫画は、作者の自己紹介イキリネタ以外はよく面白さがわからなかったけれど、このズレ方が良かれと思ってやっているずれた男しぐさ、ということなのかな。
最後の「教えて、先生」のテーマが「ハゲ」なのが面白かった。それってセクハラ・性教育・ホモソーシャルに並ぶ大事な問題なんだ…確かにホモソーシャルのダメなところ -
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・ホモソ大国、ニッポン。
“何かを勝ち得たり他者に与える存在である"ことでしか、
自分自身を愛せないし、他者からも受け入れてもらえない。
そんな恐怖に縛られた男性たちが、
自分の弱さを許せるようになるための指南書
ーー辻愛沙子(クリエイティブディレクター)
今気がついたけど、これ男性向けの本だったのか。
自分の弱さを許すのは大いに結構だけど、他人(特に女性)に迷惑をかけないでほしい、と最後まで読んでからこの惹句を読んで思いました。
・【目次】
はじめに――「男の考えていることはよくわからない」のか?
「男の考えてることがよくわからない」と女性が言うので男の考えていることをこの