赤松利市のレビュー一覧

  • 鯖

    Posted by ブクログ

    なかなかの胸糞な結末が待っているが、まあ因果応報感も否めないので、納得できる。終始陰鬱な感じだが、引き込まれて読み切った。魚の匂いやアンモニア臭まで感じられる本だった。

    0
    2021年12月07日
  • 下級国民A

    Posted by ブクログ

    03月-09。3.0点。
    赤松利市本人の半生記。
    「鯖」を読んだとき「ナンじゃこりゃ」と思ってから、全て読んでいる。凄い人生を歩んでいたんだな。
    ある著作にも、同様の内容があった。モデルは著者本人だったんだなと再認識。

    0
    2021年03月09日
  • 下級国民A

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    もともと会社経営で羽振りがよかった著者が食い扶持を失って福島へ、土方に混じって働くことになる。土方たちの単細胞ぶり、そのくせ競争心が高いのでみんなでスマホゲームに熱中する、スマホゲームやらないと怒るなど。性格的におかしいのもいて、いじめられるが耐える、家族に仕送りするためのカネが必要なので。
    最後は自分が責任者の立場になったときにひどい業者に一杯食わされて、真面目な仕事仲間のことも見捨てて放り出してトンズラするに至る。著者がひどい人というのではなく、カネが欲しいゆえに無理をすると危ない橋を渡らざるをえず、そのうちにそんな状況に追い込まれてしまうというか、そういう世界が福島界隈にはあるよということ。

    0
    2021年01月22日
  • 下級国民A

    Posted by ブクログ

    変わった雰囲気の文章です。
    除染作業まですることになった現場の雰囲気、仲間となる人たちの育ちを感じさせる描写など、なかなか壮絶なことが淡々と書かれています。

    0
    2020年09月15日
  • 鯖

    Posted by ブクログ

    前評判に戦々恐々としながら読み始めたが、まさかまさかの一風変わったお仕事小説…と思いきや、中盤以降は急転直下で狂気の世界へ。何でもありのノワール小説だが、デフォルメされたキャラクターの人物造形は人間の浅はかさや傲慢さ、空虚さを映し出す鏡のよう。長年の経験に裏付けられた漁師団の漁猟技術が最新鋭の魚群探知機に容易く打ち砕かれる様子など、覆せぬ現実の冷淡さはあまりに無情。シンイチの変貌ぶりといい、身に余る贅沢は身を滅ぼすとはこれ正に。著者62歳時のデビュー作とのことだが、文壇の世界では人生経験に勝るものなしか。

    0
    2020年09月13日