ジョン・ハートのレビュー一覧

  • 川は静かに流れ

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     わかりやすいなあ。ストレートに面白い。先日、ニコラス・ケイジとメグ・ライアンの競演による儚いラブ・ストーリー映画「シティ・オブ・エンジェル」を観て、つくづくそう思った。というのは、この映画がフランス、西ドイツ合作映画「ベルリン・天使の詩」のリメイクでありながら、わかりやすさの点でははるかに「ベルリン……」を凌いでいたからだ。「アメリカ流」の優れたところを見せられた。それで、本書。やはり、わかりやすく、シンプルでストレートなストーリー。ジャンルとしては、ミステリというよりはハードボイルド寄り。主人公の本能にまかせた行動は、たやすく気持ちを昂らせてくれた。大雑把な表現でだが、「アメリカ流」を実感

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    2011年09月30日
  • キングの死

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    二作目を先に読んだので、未読だった一作目も読んでみました。舞台はノース・カロライナ州ソールズベリー市。弁護士のジャクソン・ワークマン・ピケンズの父、エズラは、二年近く前に失踪していた。その父が他殺体で発見される。ワークマン、通称ワークには犯人に心当たりがあった。何が何でも犯人を警察につきとめさせるわけにはいかない。ワークは孤軍奮闘するが、やがて父親の遺言状の内容が明らかになり・・・。この作品も、それぞれの家族が抱える闇が描かれます。読後感は良好でした。

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    2011年12月31日
  • キングの死

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    カタカナが得意でない私ですが、一気に読めて面白かったです。 ただ、財産にまつわる遺言で委任された弁護士については、若干解せない部分がありました。

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    2009年10月07日
  • 川は静かに流れ

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    冒頭の謝辞で著者から説明がある。“わたしが書くものはスリラーもしくはミステリの範疇に入るのだろうが、同時に家族をめぐる物語でもある。”
    犯人は誰かという謎解きと同時に、濃密な家族の絆と呪いに惹きつけられる。家族だからこそ許せない。弱いから嘘で塗り固めてしまう。いくつもの悲劇が重なって、哀しみが残る読後感。

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    2025年07月16日
  • 川は静かに流れ

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    川、関係ないやん
    なんなら円丘でもよいくらい

    最後、お金持ちになってた理由が運用がうまくいった?どこか読み損ねたか?

    まともな感想は別のところで。。

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    2024年08月23日
  • 川は静かに流れ

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    アメリカの作家「ジョン・ハート」の長篇ミステリ作品『川は静かに流れ(原題:Down River)』を読みました。
    「エラリー・クイーン」、「ヘンリー・スレッサー」の作品に続き、アメリカのミステリ作品です… 「ジョン・ハート」の作品は3年近く前に読んだ『キングの死』以来ですね。

    -----story-------------
    「僕という人間を形作った出来事はすべてその川の近くで起こった。
     川が見える場所で母を失い、川のほとりで恋に落ちた。
     父に家から追い出された日の、川のにおいすら覚えている」殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われた「アダム」。
    苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻っ

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    2024年01月04日
  • 帰らざる故郷

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    ネタバレ

    読み逃していたジョン・ハート第二弾。
    海兵隊員だったジェイソンのベトナムでの行動は立派だけど、Xの正体は最後まで明かしてもらえないのね。それがストレスだったかな。

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    2023年12月10日
  • 終わりなき道

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    評判どおりの壮大な物語。エリザベス刑事の魅力がもう一つだったけど、最後の大団円までハラハラさせる筆力はさすがです。
    次作も分厚いですが、挑戦します。3.6

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    2023年12月04日
  • 終わりなき道

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    『川は静かに流れ』以来のファンで見つけると読んでいるジョン・ハートの作品。主人公は犯人を射殺し少女チャニングを救出したものの、弾倉の18発をすべて二人の犯人に発砲しており拷問や処刑の疑いを持たれ、犯人が黒人の兄弟だったために連邦警察の捜査対象となって停職中の白人刑事エリザベス。相棒の刑事にも心は許さず、仲間より事件の被害者や遺族に共感し寄り添うタイプ。エリザベスには少女時代の命の恩人で憧れの刑事がいるのですがその刑事エイドリアンは殺人の罪で有罪となり服役中、状況証拠だけでなく物証もあるなかエリザベスだけは無罪を頑なに信じておりそのことでも警察内で孤立しています。読み始めてしばらくぶりだったのも

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    2022年07月11日
  • 川は静かに流れ

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    あ~、やっぱりジェームズ・ディーンだ~。
    頭の中で、主人公アダムが「エデンの東」「ジャイアント」などのジェームズ・ディーンとして映像化されてしまう。

    神の存在を問うような運命、大土地所有に絡む名家と住民の根暗な物語は、アメリカ人がホント好きそう。

    家族への疑心暗鬼と、青春の苛立ち、煮え切らない、カッコつけ
    金持ちの坊ちゃんの中途半端な自暴自棄
    人の話を聞かない、人にうまく伝えられない頑固で弱い父
    ネガティブで暗い後妻とその子供たち
    金と名誉とやっかみの入り混じる住民たち

    川を題名とした小説はどうしてこうも暗いのか
    「ミスティックリバー」デニス・ルヘイン
    「クリムゾン・リバー」ジャン・クリ

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    2022年02月17日
  • 帰らざる故郷

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    ネタバレ

    ベトナム戦争当時、戦争から帰国した兄と弟を中心とした家族の話。あらすじから、ベトナム戦争での経験が物語の重要な部分をなすのかと思っていたが、ウェイトとしてはそんなに大きくない。逆に終盤は全く関係ない展開で、、、。
    この作家の作品は好きだが、今回は今一つ。
    次作に期待。

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    2022年01月19日
  • 帰らざる故郷

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     ノースカロライナ州シャーロットの殺人課刑事のビル・フレンチの双子の息子で次男のジェイソンはベトナム戦争中に除隊させられ2年間刑務所に居たが出所してきた。ビルは、この息子を避け末っ子のギブソンには兄とは関わらない様に伝えていたがジェイソンはギビーと女の子2人を誘ってドライブしマリファナ、飲酒、性行為を楽しんで居たが、女の子の1人タイラが拷問状態で殺された。

     ジェイソンの部屋から凶器が見つかり逮捕され2年前と同じレンズワース刑務所に収監された。世間は、ベトナム戦争で虐殺を繰り返したギブソンが真犯人で麻薬・銃器・殺人を平気で犯すならず者だと噂するが、刑事の父親と弟のギブソンは、それぞれにジェイ

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    2021年12月05日
  • 終わりなき道

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    ネタバレ

    2021.6 欧米小説って監禁、拷問が好きだなぁ。残酷なシーンも多いし、救いようのない奴らばかりでした。とにかく長くて読み疲れました。

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    2021年06月19日
  • 帰らざる故郷

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    1972年、アメリカ。ベトナム戦争中に海兵隊を不名誉除隊させられ刑務所にいた兄と、数年ぶりに再会した弟。しかし、町で起こるある惨殺事件が、彼らを引き離す――戦争が人々の心に残した傷跡、そして兄弟の絆を描くクライム・フィクション。

    今回はポケミスのみの刊行。
    予想の斜め上を行く展開。後半は違う作家の作品を読んだような印象。うーむ。

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    2021年05月06日
  • ラスト・チャイルド 下

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    ネタバレ

    双子の妹、アリッサの失踪は、連続少女誘拐・殺害事件とは別の展開を迎える。もちろん、失われた過去は取り戻せないし、事件の真相は、ジョニーにとっては知らなかったほうがよかったかもしれない。
    アリッサの失踪から、1年。ティファニーの事件から、4日。事件は、連続少女殺害事件と拡大してゆくが、アリッサの事件は意外な展開(結末)を迎える。
    世間に、神に絶望したジョニーが見つけた先祖との接点。そして、それが、ジョニーが纏った羽根であり、フリーマントルだったのかもしれない。
    「それが理由かもしれないな、ジョニー。もしかしたら、アリッサはほかの子どもを死なせないために死んだのかもしれない」ハント刑事のこの言葉は

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    2021年02月09日
  • ラスト・チャイルド 上

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    ネタバレ

    事件から1年。それは、長く、苦しく、悲しい時間であったに違いない。
    何があったら、「誰もわかってくれなかったし、誰も手を差し伸べてくれなかった。ただの一度も」と、言わせるのでしょうか?しかも、13歳の少年に。
    しかも、周りの大人たちだけでなく、神様にも。「毎晩のように祈っていたんだよ。結局神様は見向きもしてくれないと悟るまで。これから先もそれは変わらないと悟るまで、わかる?」、この悲しみから、物語は始まる。
    そう、事件から、1年後、新しい事件が起こり、新たな展開を迎える。
    無茶苦茶になった家族、ジョニー、ジャック、そしてハント刑事。時が動き出して、後編へ。

    印象的なフレーズは以下:
    ★どこも

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    2021年02月08日
  • ラスト・チャイルド 下

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    ジェフリー.デイーバーばりの場面展開に、スティーブ・キングの哀愁をちょっと足したような小説。かなり、強引な展開も見られるが、アメリカ南部の良質な風俗小説。行ったことはないが。

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    2018年09月13日
  • 川は静かに流れ

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    良くも悪くも、ザ・アメリカ小説と云う感じ。
    主人公=ヒーロー。モテる。強い。色々持っている。そして正義の人。悪意無く事件に巻き込まれ(大体容疑者)身の潔白を証明する為に、そして愛する人と家族を救う為に戦う。
    500頁超の長編ですので、こういうのが苦手だけど苦行したいという方にはうってつけ。

    実はワタシには最後まで犯人が解らなかったので、その為にダラダラ読み続けてしまった…。
    うん、でも面白かったです。最後の一文もとても印象的でした。前作も読んでみようかな。

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    2017年06月17日
  • 終わりなき道

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    ジョンハート最新作。相変わらずの面白さで特に中盤は引き込まれたが、最後はちょっとバタバタして終わった印象。

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    2016年11月03日
  • 川は静かに流れ

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    親友のダニーからの電話でアダム・チェイスは故郷に帰ることにした。五年前、妹の誕生パーティの夜、男が殺され、継母によってアダムの仕業だと証言された。判決は無罪だったが、父は再婚相手の言葉を信じ、アダムに家を出るよう命じた。五年ぶりに帰った故郷は原発誘致の騒ぎの渦中にあった。賛成派と反対派とは敵対し、農場を売ろうとしないアダムの父は賛成派の恨みを買っていた。ダニーのモーテルを訪ねたアダムは、誘致を迫るダニーの父にからまれ、大けがを負う。

    町中から総スカンにあっている男が久しぶりに帰郷すると、待っていたのは電話をしてきた親友の死体。ただ一人無罪を信じてくれた昔の恋人ロビンは刑事に昇進していた。そん

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    2016年10月19日