ジョン・ハートのレビュー一覧

  • キングの死
    『川は静かに流れ』が秀逸だったジョン・ハートのデビュー作。普段行かない町の本屋で発見してやっと読むことができました。貧困層からのし上がり弁護士として地位と財産を築いた父親は異常な支配欲で家族を自分の意のままに操ってきていたが、妻の死んだその日に失踪。一年半が経過したある日弁護士事務所を継いだ息子ワー...続きを読む
  • 川は静かに流れ
    故郷を追い出され逃げるようにニューヨークで暮らしてきたアダム。突然の旧友ダニーからの電話で助けを求められ、5年ぶりに故郷に帰ってきた。淡い期待と怒りを胸に。だが彼が直面したのは自分を人殺しとして扱う人々の冷たい視線、頑なな父、敵視する継母、機嫌の悪い恋人や幼馴染。さらに、アダムが再会した直後に幼馴染...続きを読む
  • キングの死
    行方不明だった父親が射殺体で見つかった。
    妹の犯行ではと疑念を抱く弁護士の兄は、彼女を守るために窮地に陥っていく。

    2作目の「川は静かに流れ」がとても面白かったので1作目も読んでみたのだけれど、こちらもよかった。
    ミステリ色は薄いけれど、謎解きは話の中心軸になっているだけで、家族を中心とした人間関...続きを読む
  • 川は静かに流れ
     わかりやすいなあ。ストレートに面白い。先日、ニコラス・ケイジとメグ・ライアンの競演による儚いラブ・ストーリー映画「シティ・オブ・エンジェル」を観て、つくづくそう思った。というのは、この映画がフランス、西ドイツ合作映画「ベルリン・天使の詩」のリメイクでありながら、わかりやすさの点でははるかに「ベルリ...続きを読む
  • キングの死
    二作目を先に読んだので、未読だった一作目も読んでみました。舞台はノース・カロライナ州ソールズベリー市。弁護士のジャクソン・ワークマン・ピケンズの父、エズラは、二年近く前に失踪していた。その父が他殺体で発見される。ワークマン、通称ワークには犯人に心当たりがあった。何が何でも犯人を警察につきとめさせるわ...続きを読む
  • キングの死
    カタカナが得意でない私ですが、一気に読めて面白かったです。 ただ、財産にまつわる遺言で委任された弁護士については、若干解せない部分がありました。
  • 川は静かに流れ
    アメリカの作家「ジョン・ハート」の長篇ミステリ作品『川は静かに流れ(原題:Down River)』を読みました。
    「エラリー・クイーン」、「ヘンリー・スレッサー」の作品に続き、アメリカのミステリ作品です… 「ジョン・ハート」の作品は3年近く前に読んだ『キングの死』以来ですね。

    -----story...続きを読む
  • 帰らざる故郷
    読み逃していたジョン・ハート第二弾。
    海兵隊員だったジェイソンのベトナムでの行動は立派だけど、Xの正体は最後まで明かしてもらえないのね。それがストレスだったかな。
  • 終わりなき道
    評判どおりの壮大な物語。エリザベス刑事の魅力がもう一つだったけど、最後の大団円までハラハラさせる筆力はさすがです。
    次作も分厚いですが、挑戦します。3.6
  • 終わりなき道
    『川は静かに流れ』以来のファンで見つけると読んでいるジョン・ハートの作品。主人公は犯人を射殺し少女チャニングを救出したものの、弾倉の18発をすべて二人の犯人に発砲しており拷問や処刑の疑いを持たれ、犯人が黒人の兄弟だったために連邦警察の捜査対象となって停職中の白人刑事エリザベス。相棒の刑事にも心は許さ...続きを読む
  • 川は静かに流れ
    あ~、やっぱりジェームズ・ディーンだ~。
    頭の中で、主人公アダムが「エデンの東」「ジャイアント」などのジェームズ・ディーンとして映像化されてしまう。

    神の存在を問うような運命、大土地所有に絡む名家と住民の根暗な物語は、アメリカ人がホント好きそう。

    家族への疑心暗鬼と、青春の苛立ち、煮え切らない、...続きを読む
  • 帰らざる故郷
    ベトナム戦争当時、戦争から帰国した兄と弟を中心とした家族の話。あらすじから、ベトナム戦争での経験が物語の重要な部分をなすのかと思っていたが、ウェイトとしてはそんなに大きくない。逆に終盤は全く関係ない展開で、、、。
    この作家の作品は好きだが、今回は今一つ。
    次作に期待。
  • 帰らざる故郷
     ノースカロライナ州シャーロットの殺人課刑事のビル・フレンチの双子の息子で次男のジェイソンはベトナム戦争中に除隊させられ2年間刑務所に居たが出所してきた。ビルは、この息子を避け末っ子のギブソンには兄とは関わらない様に伝えていたがジェイソンはギビーと女の子2人を誘ってドライブしマリファナ、飲酒、性行為...続きを読む
  • 終わりなき道
    2021.6 欧米小説って監禁、拷問が好きだなぁ。残酷なシーンも多いし、救いようのない奴らばかりでした。とにかく長くて読み疲れました。
  • 帰らざる故郷
    1972年、アメリカ。ベトナム戦争中に海兵隊を不名誉除隊させられ刑務所にいた兄と、数年ぶりに再会した弟。しかし、町で起こるある惨殺事件が、彼らを引き離す――戦争が人々の心に残した傷跡、そして兄弟の絆を描くクライム・フィクション。

    今回はポケミスのみの刊行。
    予想の斜め上を行く展開。後半は違う作家の...続きを読む
  • ラスト・チャイルド 下
    双子の妹、アリッサの失踪は、連続少女誘拐・殺害事件とは別の展開を迎える。もちろん、失われた過去は取り戻せないし、事件の真相は、ジョニーにとっては知らなかったほうがよかったかもしれない。
    アリッサの失踪から、1年。ティファニーの事件から、4日。事件は、連続少女殺害事件と拡大してゆくが、アリッサの事件は...続きを読む
  • ラスト・チャイルド 上
    事件から1年。それは、長く、苦しく、悲しい時間であったに違いない。
    何があったら、「誰もわかってくれなかったし、誰も手を差し伸べてくれなかった。ただの一度も」と、言わせるのでしょうか?しかも、13歳の少年に。
    しかも、周りの大人たちだけでなく、神様にも。「毎晩のように祈っていたんだよ。結局神様は見向...続きを読む
  • ラスト・チャイルド 下
    ジェフリー.デイーバーばりの場面展開に、スティーブ・キングの哀愁をちょっと足したような小説。かなり、強引な展開も見られるが、アメリカ南部の良質な風俗小説。行ったことはないが。
  • 川は静かに流れ
    良くも悪くも、ザ・アメリカ小説と云う感じ。
    主人公=ヒーロー。モテる。強い。色々持っている。そして正義の人。悪意無く事件に巻き込まれ(大体容疑者)身の潔白を証明する為に、そして愛する人と家族を救う為に戦う。
    500頁超の長編ですので、こういうのが苦手だけど苦行したいという方にはうってつけ。

    実はワ...続きを読む
  • 終わりなき道
    ジョンハート最新作。相変わらずの面白さで特に中盤は引き込まれたが、最後はちょっとバタバタして終わった印象。