事件から1年。それは、長く、苦しく、悲しい時間であったに違いない。
何があったら、「誰もわかってくれなかったし、誰も手を差し伸べてくれなかった。ただの一度も」と、言わせるのでしょうか?しかも、13歳の少年に。
しかも、周りの大人たちだけでなく、神様にも。「毎晩のように祈っていたんだよ。結局神様は見向
...続きを読むきもしてくれないと悟るまで。これから先もそれは変わらないと悟るまで、わかる?」、この悲しみから、物語は始まる。
そう、事件から、1年後、新しい事件が起こり、新たな展開を迎える。
無茶苦茶になった家族、ジョニー、ジャック、そしてハント刑事。時が動き出して、後編へ。
印象的なフレーズは以下:
★どこも安全ではないことを早くに学んだのだと。どこも安全でなく、誰も守ってなんかくれない。子供時代は幻想にすぎない。
★刑事さんが諦めたかからって、ぼくまであきらめなきゃいけないことにはならないよ
★「希望を持たせるようなまねはやめて」…「二度としないで」
★誰にも理解できっこない。ティファニーの家の壁の向こうで何が起こっているのか、家族がどれほど苦しんでいるのかを。恐怖と怒り、少しずつ失われてゆく希望、そしてすべての終わりを。