ジョン・ハートのレビュー一覧

  • 川は静かに流れ

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    ネタバレ

    前作同様、家族が中心に進むお話。
    テンポも展開もよく一気に読んだけれども、事件そのものがすっきり解決するわけでなく、家族や人間の赦しというものがメインにきている気がする。
    アダムもロビンも心が広過ぎ…。

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    2017年05月27日
  • 終わりなき道

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    いちいち攻撃的な口調の主人公エリザベスを好きになれなかった。しかし物語の面白さと奥深さには脱帽。登場人物の一人ひとりが息づいている。

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    2017年02月20日
  • キングの死

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    ぬおー!ジョンハートの作品をここの所読み続けて3作目。今回が最も読むのが辛かった。面白く無かったのか?とんでもない。とても面白かったし、今の所ジョンハートに駄作無し状態です。

    あらすじ

    主人公ワークは専制君主の成り上がり弁護士の息子。ある日、妹が同性愛者である事を知った父が、妹と階段で言い争いをするが、仲裁をしようとした母に、父の手が当たり母が転落死。
    クズ野郎の父は「これは事故だ私は悪くない。分かったか!」
    その夜、父は失踪し一年半後他殺体となって発見された。さて真相はいかに!

    何が辛かったのかというと、兎にも角にも主人公ワークがとんでもなく不器用で、父殺しの犯人に仕立て上げられそうな

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    2015年09月21日
  • 川は静かに流れ

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    アダム・チェイスは殺人の容疑で拘留されるが、結果として証拠不十分として無実となる。が、狭いコミュニティの中で立場を回復する事は叶わず、失意のうちにニューヨークで新たな生活を送っていた。
    それから5年後故郷に居る親友のダニーから連絡有り、苦境を救うために帰って来て欲しいと言うのだった。その場では断るものの、アダムの頭の中には故郷の事で一杯になる。
    故郷に戻った彼を待っていたのは、5年前の殺人の現場を見たと嘘の証言をした継母、勘当し和解されていない父、彼に置き去りにされ、警官の仕事に没頭する元恋人のロビン、妹のように大事にしてきた隣家の少女グレイスへの犯人不明の暴行、そして新たな殺人・・・・。

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    2015年09月21日
  • ラスト・チャイルド 下

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    13歳のジョニーの双子の妹が行方不明になったことで、母は人が変わったように泣き暮らし、父も失踪してしまう‥しかし、ジョニー少年は決して諦めませんでした。周りからおかしくなったと言われても独自のやり方で妹を探すのでした。そして、この事件に関わったハント刑事も個人的な動機を上司や同僚から勘ぐられながらも、事件解決に執念を燃やすのでした。
    5〜6年前に話題になっていたのですが、読み損ねていたので遅ればせながら読んでみました。訳文のせいか原文がそうなのか上巻まではちょっと読みにくい文章で、流れもこの先どうなるのか見当がつきにくいものでしたが、後半俄然面白くなる展開でした。少年たちの思いと歴史に埋もれた

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    2015年03月08日
  • 川は静かに流れ

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    殺人の疑いをかけられ無実になったものの、追われるように故郷を捨てたアダムが5年ぶりに戻った。故郷は原発誘致で二つに分かれ、父のジェイコブは農場を売却しないことから嫌がらせを受けていた。自身嫌がらせを受ける中、兄弟のように育った、農場監督の娘グレイスが暴行を受けた。やがて、その犯人と目される、アダムの親友で帰郷の原因となったダニーが死体で発見される。

    アダムに故郷を捨てさせた事件を含め2件の殺人共に細かい描写がされるわけでなく、話はタイトルの川のごとく淡々と進んでいく。しかし、その淡々とした空気の中に人間の憤怒が渦巻いており、そこかしこに垣間見える。犯人の予想はおおよそ見当が付いていたが、その

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    2014年04月08日
  • 川は静かに流れ

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    チェイス家の人々 という純文学?舞台がロシアだったら、チェイスの兄弟?もう少しスピード感があったらと思うけど、一気に読めた。

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    2013年06月13日
  • キングの死

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    主人公の思い込みで取り返しがつかなくなって行くストーリーが斬新。最後の真相が判る展開に多少物足りない感じがしたが、でも良く出来ていると思う。

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    2013年05月26日
  • 川は静かに流れ

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    殺人容疑で無罪になった後、故郷を追われていた主人公が舞い戻ってきた際におこる様々な事件の話。読後感はラストチャイルドに近く、ミステリーを読んだというよりは家族の物語を読んだという感じ。前半からぐいぐいつかんでくる。後半は若干失速する。原書で理解できればもうすこし評価が上がったと思う。

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    2013年02月15日
  • ラスト・チャイルド 上

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    やや長い感じがする。あとがきにもあるが、純粋なミステリーというよりは家族の物語。悲惨な事件が続くが読後感は悪くない。次から次と事件がおきて複雑になっていくが、訳が分からなくはならない。複雑に絡み合っているように見えた伏線が実はまったく関係なかったという結末も現実味があって良い。

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    2013年02月15日
  • 川は静かに流れ

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    近年注目を浴びる気鋭の米ミステリ作家:ジョン・ハート。
    本格推理というより、人間模様に重きを置いたサスペンスという意味では、名匠:ロス・マクドナルドの系譜上に位置するかもしれない。
    ロス・マクの境地に到達するにはまだ早い(だって1965年生まれだもん)けれど、まだまだたった4作。これからの熟成に期待したい。
    今作も、その期待に違わない重厚な仕上がりで、『サイレント・ジョー』のT・ジェファーソン・パーカーあたりが好きな人には大満足の1冊。
    ポール・ハギスあたりが映画化したら、いいのが出来そうだ。
    文体がシンプルなので、代表作『The Last Child』は原書にてスタンバイ中。

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    2013年02月05日
  • 川は静かに流れ

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    アダムは5年前、継母の証言により殺人事件の犯人として起訴された。無罪となったものの、町の人達の目は冷たく、家族との縁を切ってNYへと去った。しかし、今、嘗ての親友の電話が彼を故郷へと呼び寄せた。しかし、そこで再び殺人事件が起き、周囲は彼に疑いの目を向け始める…。
    いや、分厚い作品ですが、一気に読ませます。

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    2012年12月10日
  • 川は静かに流れ

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    久しぶりに正統派なミステリーを読んだなと。
    故郷を追われた主人公が、時を経て生まれ育った町に帰る。そこで事件にまきこまれるのだが。
    故郷には昔からの人間関係が良くも悪くも存在し、場所を離れてもそれまで築いた関係は自分の中に残っている。それが自分にとっての故郷なのだと再認しました。家族、友人・・大切だよね。

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    2012年11月15日
  • アイアン・ハウス (上)

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    読み進めるにつれ引き込まれました。下巻を早く読まなければ!まだまだ謎が多くて色んな事が同時に起こっているのでどうなって行くのか期待大です。

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    2012年09月30日
  • 川は静かに流れ

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    読者をグイグイ引き込む筆力があります。但し、謎解きとしては意外性なし。家族の愛想を描いたドラマとしては素晴らしいです。読んで損なし。

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    2012年09月27日
  • アイアン・ハウス (下)

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    ジョン・ハートの4作目。
    上巻ではエレナをあっさり手放し過ぎたのが気になったが、下巻の盛り上がりで巻き返したか。
    ただ、別人格で殺人ってちょっとズルいかな。
    ノンストップなストーリーではあるけれど。

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    2012年09月02日
  • ラスト・チャイルド 下

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    余りにつらい現実を描いている。そして大量の死者。
    一読、救いのない物語だが、死者がいて生者がいる。生者は死んだ人の為に生きていく。それでも生きていく。一流のスリラー、本格ミステリーでありながら、文学的でもある。

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    2012年08月27日
  • キングの死

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     前半部分は、ワークの辛さは伝わるけれど、とにかく読みにくかった。あまり先に進まずに、常にモノトーンの映像しか浮かばない状況に憂鬱な気分になりました。

     それが後半ではみごとに一転。
     彼の行動の一つ一つも登場人物との会話の一つ一つにも、全てのシーンに緊張感が走り、先が知りたくてたまらなくなりました。どんどんと加速していくスリリングな展開であれこれ想像する間もなかった。

     最後にワークへの手紙の内容を読んで、泣きそうになっている自分に驚きました。気付かないうちに、好きなタイプではないワークへすっかり感情移入しきっていたのですね。

     前半での読みにくさをきれいさっぱりと忘れさせられ、そし

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    2012年08月23日
  • 川は静かに流れ

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    先月の「ラスト・チャイルド」に続いてジョン・ハートの作品。前作同様に親子の絆や友情などが幾重にも連なり、冒頭で著者自ら語っているように、ミステリーの範疇に入ってはいるが、家族をめぐる物語ともいえる内容。書評にあるとおりの読み応えがありました。

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    2012年07月28日
  • 川は静かに流れ

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    「その川は、思い出せるかぎりもっとも古い記憶だ」
    最初の1行目から引き込まれる。

    殺人の濡れ衣を着せられ、孤立無援で故郷を飛び出したアダム。
    5年ぶりに帰ってきた彼を待ち受けていたのは、新たな殺人事件…
    なんて、、、なんて運の悪い(笑)

    本格ミステリかと思って読み始めたのですが、
    これは「ラスト・チャイルド」と同じ、家族再生の物語ですね!

    アダムの幼い頃の記憶を交えながら、
    徐々に事件の真相に辿りつく過程は見事です。

    ストーリーは終始重く暗澹たる気持ちにさせられますが、
    最後には何かから解き放たれたような清々しさがありました。

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    2012年06月26日