ジョン・ハートのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
五年ぶりの長編だが、ジョン・ハートの作品だという先入観がなかったら飛ばし読みで終わっていたかも。評価は甘め。
刑事が絡んでいるふたつの殺人事件という特異な設定でスタートする。この事件を軸に進んでいくのだが、のろのろの蛇行運転で徐々に暗さが増してくる。登場人物に共感できない点と、破綻していくストーリーに閉口したが、それでも読めてしまうのがこの作者のスゴさなのだろう。既読作品でも同じようなことを感じてたので、これはもう相性ですな。
原題は『贖罪の道』。被害者であり加害者でもある人物たちが背負う罪。そこから逃れられずに、赦しを乞うことも与えることもできずに苦悩する姿が痛々しい。それぞれが隠し続け -
Posted by ブクログ
ジョン・ハートのラスト・チャイルドを読みました。
ジョニーは13歳、1年前に誘拐された双子の妹アリッサを探し続けています。
妹が誘拐されてしまったあと、父親は失踪し、母親は薬物依存症になってしまいます。
しかし、ジョニーは自分の信念をまげずにアリッサを探し続けます。
担当警官のハントはジョニーとその母親の助けになりたいと行動していきますが、成果があがりません。
そして、ジョニーの探索の結果、隠されていた事実が現われてきます。
文体がちょっと変で、誰が何をしているのかがすっと頭に入ってこないので読んでいていらいらしました。
訳が悪いのか、もともとの文体が悪いのか。
謎解きはそれなりに面白 -
Posted by ブクログ
ジョン・ハートのラスト・チャイルドを読みました。
ジョニーは13歳、1年前に誘拐された双子の妹アリッサを探し続けています。
妹が誘拐されてしまったあと、父親は失踪し、母親は薬物依存症になってしまいます。
しかし、ジョニーは自分の信念をまげずにアリッサを探し続けます。
担当警官のハントはジョニーとその母親の助けになりたいと行動していきますが、成果があがりません。
そして、ジョニーの探索の結果、隠されていた事実が現われてきます。
文体がちょっと変で、誰が何をしているのかがすっと頭に入ってこないので読んでいていらいらしました。
訳が悪いのか、もともとの文体が悪いのか。
謎解きはそれなりに面白 -
Posted by ブクログ
立て続けに読んだ北欧ミステリーも家庭崩壊が著しく、しかも何とも共感しにくい描かれ方ばかり(同じような崩壊状況とその理由)。でも、この家族の物語は、単純そうでいて複雑な関係がかなり綿密に描かれていて読み応えがある。途中で挫折しなければ…。
長いうえにかなりの忍耐を必要とした。『ラストチャイルド』も忍耐を要したけど、本書は主人公の短気ぶりにも苛立たされる。5年前の事件があるからこその同情や共感ではなく、5年前の事件があるからこそ、もっと上手く立ち回ればいいのに、と何度も思わされた。そんな調子で長々と続くものだから、途中がちょっと辛い。おまけに途中があれだけ長いのに、最後がかなりあっさりしていて、