ジョン・ハートのレビュー一覧

  • ラスト・チャイルド 上

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    ジョン・ハートの最新長編。期待に違わず面白かったです。
    一年前に双子の妹が誘拐され罪悪感と絶望で父親が失踪、支えを失い残された母は土地の有力者につけこまれて無気力状態。残された最後の子供(The Last Child)のジョニーは13歳の少年ならではの生真面目さで独自に妹の行方を捜し続けていますが、、、。物語は担当刑事ハントとジョニーの2人の視点から交互に語られて進行。前2作同様に設定はやるせなくつらく悲しく作品全体の雰囲気も重いのですが、今回少年が語り手であることもあってか、読後感は意外にも爽やか。読み終わってタイトルの妙に改めてうなりました。

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    2010年05月09日
  • キングの死

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    親子、夫婦、兄弟のわだかまりが、これでもかってくらいギュウギュウに詰まったお話。最後に明かされる真実は、ハリウッド的というか、米国映画的にキレイにまとまっております。お勧め。

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    2010年04月30日
  • キングの死

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    北上次郎氏お勧め本。絶対的権力者の父親の死によって、抑圧されていた自分を取り戻していく長男と妹。父親殺しの犯人として追い詰められていく長男。話の展開が見えずに、結構最後までドキドキした。読んでてストレス満載。長男がはっきりしない奴なんだ。だけどこの人の気持ちが私には良くわかるなあ。こういうはっきりしない性格は好きなんだ。この辺の好みでこの本の評価は分かれると思う。

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    2011年07月17日
  • ラスト・チャイルド 下

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    (上巻の感想と同一)森や川を描く冗長な場面も多く、なかなか読み進めることができなかったが、複雑なプロットで最後の謎解きには感心した。米国ミステリー全般にいえるが、銃が身近にある米国でないと成立しないストーリー。ジョニーの万能さとキャサリンの外見的魅力にリアリティが欠ける気がするが、米国文化を知らいないためかもしれない。

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    2023年04月13日
  • ラスト・チャイルド 上

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    森や川を描く冗長な場面も多く、なかなか読み進めることができなかったが、複雑なプロットで最後の謎解きには感心した。米国ミステリー全般にいえるが、銃が身近にある米国でないと成立しないストーリー。ジョニーの万能さとキャサリンの外見的魅力にリアリティが欠ける気がするが、米国文化を知らいないためかもしれない。

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    2023年04月13日
  • キングの死

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    アメリカの作家「ジョン・ハート」の長篇ミステリ作品『キングの死(原題:The King of Lies )』を読みました。

    「アリス・ラプラント」、「ノア・ホーリー」に続き、アメリカのミステリ作品です。

    -----story-------------
    失踪中の辣腕弁護士が射殺死体で発見された。
    被害者の息子「ワーク」は、傲慢で暴力的だった父の死に深い悲しみを覚えることは無かったが、ただ一点の不安が。
    父と不仲だった妹が、まさか…。
    愛する妹を護るため、「ワーク」は捜査への協力を拒んだ。だがその結果、警察は莫大な遺産の相続人である彼を犯人だと疑う。
    アリバイを証明できない「ワーク」は、次第に

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    2023年02月20日
  • 川は静かに流れ

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    ネタバレ

    ジョン・ハート初読。
    一時期(10年前くらい?)凄いプッシュされていたタイミングで購入し積読。
    やっと読めた。

    川の情景、過去を知る住民、別れた恋人、父親との久しぶりの対面など、入りとしてはすごく盛り上がるのだけど、起きていることの割には冗長だった。

    正直、辛い過去があった主人公アダムが、父親や家族との確執を乗り越え再生へと至るストーリー。。。が描かれることを期待して読んでいた。が、実際にはもうどうしようもないところまでバラバラになってしまうラストに唖然。
    え、あんなにこだわってた故郷捨てるの?とか。
    色々あったのはわかるけど、父親はじめ家族みんな酷すぎるだろう、とか。
    心温まるラストを期

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    2022年12月31日
  • ラスト・チャイルド 下

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    アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞
    英国推理作家協会賞最優秀賞スリラー賞受賞

    壮絶だけど話の内容はおもしろかった。
    外国語小説だからか、聞きなれない物の言い表し方がところどころあり、言葉が美しく素敵だなと思った。
    ドラッグが身近だったり、危険な集落があったり、宗教色が強かったりして、日本とは違う境遇の中、友情、家族との諍いや赦しなど様々なテーマがあって読み応えがある。
    13歳の少年が一人で事件を調べたり、車を運転したり、知識が豊富なことには無理を感じるけど、話の展開に引き込まれて読み耽り、最後は心地よく終わった。

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    2022年08月29日
  • 川は静かに流れ

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    積読になってて読むの億劫になってたが、とりあえず開いてみたらまぁ面白いこと!ミステリー要素多くて良かったです。
    モテる主人公ってのもプラス。

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    2022年08月23日
  • ラスト・チャイルド 下

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    後半になると
    一気に読んだ
    止まらなかった
    彼の一途さ
    彼の思い
    届かなかった事
    ラスト・チャイルドは・・・

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    2022年01月31日
  • ラスト・チャイルド 上

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    彼が何のために
    何がしたくてそうしているのか
    わからないまま進む
    それでもちっとも気にならず
    どんどん進む
    だって面白いもの

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    2022年01月31日
  • キングの死

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    長編なのにそれを感じることなく
    最後まで楽しめた
    それだけなのに、こんなに広がるお話
    凄いわ~~

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    2022年01月02日
  • 帰らざる故郷

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    ネタバレ

    時は1972年、ベトナム戦争の最中。
    双子の兄を持つギブソン。
    優しくヒーロー的存在だった上の兄ロバートは戦死。
    一方下の兄ジェイソンは、ロバートを追うように戦地に赴いたが、不名誉除隊処分を受け帰国後薬物に溺れ服役。

    2年の服役期間を終えたジェイソンが街へ戻ってきた。
    素行の悪いジェイソンをギブソンに近づけたくない父母、ジェイソンに対する少なくない恐れを感じながらも血の繋がり故の湧き上がる親近感を拭えないギブソン。

    物語の書き出しがうまいなぁ。
    家族の分裂と兄弟の友愛、そのすき間に仕組まれた犯罪により深まる溝。
    弟に見せる親愛の情、悪に染まりきっていない言動を見れば、どこかに誤解があること

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    2021年10月17日
  • キングの死

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    面白かった。
    ごめんよアレックス、疑って。客観的に見たら、一番気の毒な境遇なの、アレックスじゃないねー、主人公的目線で軽視してしまったよ、反省してます。幸せになってね!
    どうやら出だしで、息子から見た親父さん評価を鵜呑みにしてしまったみたいで、嫁に手を出すクソッタレな人物像がかなり後半までピンと来なかった。

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    2021年08月18日
  • ラスト・チャイルド 下

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    途中でやめなくてよかった。

    上巻は暗くしつこく謎ばかりで、楽しい読書とは言えなかったが、手は止まらなかった。
    下巻に入って、溢れ出るように事件が動く。
    そして最後、全貌が明らかになると上巻から続いていた「暗くしつこい」描写とつながっていく……。

    繕おうとすればするほど壊れていく家族と友情は、苦痛を伴いながら針の穴ほどの光を灯し、エンディングを迎える。

    700ページの読書が報われた瞬間でした。

    もうひとつ、
    ネイティブ・アメリカンの血を引く謎の人物が、不思議なところで事件に関わっていく。それが謎を明らかにする鍵となるのだが、解剖医が最後に語った「説明のつかないこと」は、全ての解明を拒否す

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    2021年05月12日
  • アイアン・ハウス (下)

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    ネタバレ

    (上巻より)

    弟を養子にしたのは上院議員夫妻だが、
    上院議員のもつ権力がものすごい強大に描かれている。
    違和感を感じるのは、アメリカの現実を知らないからなのか。

    いくら昔酷いいじめをしたとしても、
    息子を守るためだったとしても、
    何人も人を殺したことがなかったことのようにされているのは、
    いかがなものかと思うが、
    それでも読後感が悪くないのも不思議だ。

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    2019年09月30日
  • アイアン・ハウス (上)

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    「キングの死」と同じ作者だったので。

    思わせぶりに描かれた愛し合う二人。
    さすがにこの作者は4作目なので、
    最後の最後にはハッピーエンドになると予想する。
    例え男が殺し屋で、女がそれを知らずに妊娠していたとしても。

    組織に追われながらも、
    愛する女と孤児院で別れた弟の両方を守ろうとする男。
    当然何人も人を殺したであろう犯罪者に
    感情移入させる手腕はさすが。

    (下巻へ続く)

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    2019年08月02日
  • 川は静かに流れ

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    「キングの死」と同じ作者だったので。

    読み始めてすぐ、
    また情ない男の話がうだうだ続くのか、と心配になった。
    殺人の容疑者、父親との葛藤、守るべき妹、よく似ている。

    でも、「キングの死」とは違って、
    早めに事態が動き出して新しい死体が見つかり、
    犯人探しへと進む主人公。

    主人公が故郷を追われ、いや逃げだした原因である過去の殺人も
    解決して良かった。

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    2019年07月03日
  • キングの死

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    ネットで見かけて。

    情ない男の話がうだうだと続くので、
    直接話し合ってきちんと確認しろよ、といらいらすること請け合い。
    最終的に、
    強烈な父親(=キング)の亡霊から、自立できて良かったが。

    スコット・トゥローの再来と言われているそうだが、
    同じく面白くなかった意味で、再来なのかも。

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    2019年06月25日
  • 川は静かに流れ

    購入済み

    面白い

    この著者の作品は、読みやすくて面白いと思います

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    2019年03月26日