ジョン・ハートのレビュー一覧
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ジョンハート3作目。
ここでもやはり、底辺にあるのはミステリを絡めた家庭模様。メインテーマは変えずに、それぞれに内容の濃い、ボリュームたっぷりの長編を楽しめる。本作でもやはり、新たな謎が続々生まれてくる、テンポの良さが素敵。Posted by ブクログ -
謎解きというより、意外なラストに向けてひたすら読み進めたくなる構成力が圧巻。本作でも存分にその魅力を味わうことが出来ました。Posted by ブクログ
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正直評価に困る。上巻は星五つで傑作の予感すらあったのだが、下巻の後半から急降下。そんなこんなで諸々が相殺されて結局こういう評価に落ち着いたのだが…。
今回のテーマは親子ではなく兄弟。いつものハート節は鳴りを潜め、サスペンス色を前面に出したスピードある展開で一気に駆けて行く。端々でのざっくり感はある...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカ ノースカロライナの山中にある孤児院で育った二人の兄弟が、孤児院での事件から、主人公の兄は殺し屋として、弟は上院議員の養子になり作家として別れて成長する。
兄が恋人の妊娠を契機に足抜けしようとして、二人とその周囲の人々に事件が発生し、それを切り抜けていく。
かなり凄惨な場面もあるが、孤独な主...続きを読むPosted by ブクログ -
別れて成長した兄弟が再会したとき、弟が住む上院議員の邸宅の敷地から次々と死体が発見される。死体は兄弟が育った孤児院で弟をいじめていた連中で、主人公の兄が謎を解き明かしながら、二人が再出発するために行動する。
連鎖する子供の虐待と虐待による心の病、兄弟、親子の絆が物語の核になっている。Posted by ブクログ -
本書はジョン・ハート作品の3作目。相変わらず、情念のこもった作品を描く。ユーモアは欠片もない。粘着質の男たちが煩わしく感じるくらい、脇目も振らず一直線に行動する。行動のエネルギーとなっているのは愛情。一途さに、人間の愛情とはいったい何に裏打ちされているのだろう? という疑問も湧いた。事件をきっかけ...続きを読むPosted by ブクログ
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2011年このミス1位の文庫化上巻。主人公は13歳なのに、車は運転するし、銃は持つ。う~ん。。。アメリカって怖いところだな。。。Posted by ブクログ
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双子の妹アリッサが行方不明になって1年。
少年ジョニーは探し続けている。
近くで捕らわれのまま生きていると信じて。
10歳ぐらいにしか見えない13歳の男の子の頑張りように応援せずにはいられません。
娘を一人にしたと妻に責められた父は出奔、母キャサリンは酒浸りとなり、言い寄ってきた金持ちの男ケンの言う...続きを読むPosted by ブクログ -
前作「川は静かに流れ」も良い小説であったが、
本作も非常に優れた品質の作品。
プロットが素晴らしく、
一気読みさせられてしまう。
不安、恐れ、悲しみ、葛藤、
信頼、愛情、友情、赦し。
様々な感情を追体験する、
ミステリの範疇を超え広く愛されるであろう作品。
早川書房創立 65 周年 & ハヤカワ文...続きを読むPosted by ブクログ -
「あの子を見つけた」大怪我を負った男、リーヴァイ・フリーマントルは言った。ジョニーはその言葉を信じる。一方、ハント刑事は、服役囚バートン・ジャーヴィスの、事件への関与を探るうちに、大量の死体を発見する。静かに、しかし物語は大きく転換していく下巻。少年たちの未来が明るいことを祈ります。Posted by ブクログ
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「キングの死」でデビュー、「川は静かに流れ」が、日本でも評判をよんだジョン・ハートの第三作。双子の妹が誘拐され、父も失踪。まもなく母親は薬物におぼれるようになり、地元の実業家が家に出入りするようになる。すっかり崩れてしまった家族。ジョニーは妹の行方を追い続けるのだが。ポケミスと同時発売。文庫上下巻と...続きを読むPosted by ブクログ