東百道のレビュー一覧

  • 花もて語れ 5

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    新しい作品世界との出会いがある!

    冒頭は「ごんぎつね」。

    そして、金子みすずに、太宰の短編「黄金風景」。

    不器用な生き方に光を当てる!

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    2017年11月07日
  • 花もて語れ 4

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    この巻も、文学作品を読み解く上での重要な鍵が紹介される。地の文における視点の転換。題材は芥川龍之介の『トロッコ』である。

    漫画ならではの、ビジュアルを伴った言葉の呈示で、文字だけでは思い至らなかった作品世界の情景がぱっと目の前に開ける。

    トロッコに重ね合わせる主人公の感情も印象的に読み手に迫る。

    逃げずに路上朗読に挑戦する主人公。
    「ま、どんなやつでも、本気さえ出したら、なんだってできるってことだの!」
    路上ライブを続ける主人公の友人の言葉が、読み手にも突き刺さる。

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    2017年10月28日
  • 花もて語れ 1

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    朗読の場面は僕も声に出し、朗読に挑戦した。
    そばで聞いていた僕の子どもが、「お話、読んで」とせっついてきた。

    声に出すことの凄みを、久しぶりに思い出した。
    いま、声の力がいかに忘れられ、軽んじられているか。

    これは日常や普段の読書に対する、強烈な問題提起になりうる本だ。

    マンガだから伝えられる、イメージと言葉との融合。
    こんなやり方があったのか。

    画期的な書。
    読書と朗読を愛する、全ての人に。

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    2017年09月16日
  • 花もて語れ 12

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    久々にきました。

    花もて語れは一、二巻のやまなしが衝撃的すぎて、あれを超えるものはもうないだろうな…と思っていたのですが、

    久々にきました。鳥肌が。

    なんだろう、五十土さんがハナを意識しだした違和感から、瓶詰地獄の謎解きと五十土さんの謎の種明かしが並行して行われていって、全てがシンクロしてのあのラストは完全に予想外でした。
    そしてその後の藤色先生の言葉に思わず涙。
    今まで読んできて本当に良かったと思える、大切にしたい一冊です。
    次巻で完結なんて信じたくないです…!!

    そんな感動の後に待ち受けていた、おまけ漫画の本の角煮とイラストのスク水藤色先生。反則でしょう…多いに笑わせていただきまし

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    2014年07月20日
  • 花もて語れ 2

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    ハナの気持ちが満里子の硬い気持ちを溶かす
    そして、二人に与えられたリレー朗読の課題は
    「花咲き山」
    初心者の二人はどうなる?

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    2014年06月22日
  • 花もて語れ 1

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    なぜ、赤ちゃんの泣き声は皆に届くのか
    それは伝えたい気持ちがつよいから

    朗読の魅力に気づく 佐倉ハナ

    そして、佐佐木満里子との出会い
    妹 絵里子との確執、

    「クラムボンは笑ったよ」

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    2014年06月22日
  • 花もて語れ 3

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    「花さき山」で、だだ泣き。
    多分、これは、半分以上、「花もて語れ」の力ではなくて「花さき山」の力だという気もします。

    でも、こういう強い物語を伝えてくれて、原典に当たるきっかけになるのなら、こういうマンガもいいねと思います。

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    2014年05月09日
  • 花もて語れ 11

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    坂口安吾の『風博士』が面白い。ハナの顔つきが、1巻に比べて随分大人びている。朗読を重ねるとともに、成長している証拠だ。

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    2014年03月22日
  • 花もて語れ 1

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    ネタバレ

    朗読の奥深さを知ることが出来たと書いてしまうと、
    とってもうわべだけの感想になってしまいますが…
    言いたいことはそれに尽きます。
    宮沢賢治の「やまなし」とか斉藤 隆介の「花咲き山」とか
    幼少期に読んで内容も知っていたのに、
    新たな作品の情景が浮かび上がってきて、
    すっごい心にストーンと何かが落ちてくるのを感じた。
    ああ!この感想をどう伝えたらいいのでしょうね…。
    自分も来年子供の小学校で「読み聞かせ」に
    チャレンジしてみたくなりました。

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    2013年12月22日
  • 花もて語れ 1

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    「朗読」の魅力がぎゅっと詰められていて、早く次へ次へと読みたくなるのに一コマ一コマじっくり味わって作品を鑑賞したくなるような、それほどの面白さに興奮しました!
    日頃自分が読んでいた小説たちのなかに、こんなにも豊かな世界が広がっていたなんて!と、ついつい読んだことある本も読み返してみたくなる。
    物語が好きで、作っていく・表現していくことが好きな人達にはたまらない作品だと思いました。

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    2013年06月05日
  • 花もて語れ 8

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     想いを直さない戦いを続ける宮沢賢治。その想いを自分の願いに乗せて朗読するハナが描かれる第二部完結8巻。

     自分の氷を砕くのは自分。自分を見失い、迷いに迷ったハナ。それでも自分の心に込めた思いで固まってしまった現実を溶かす強さを今回見せてくれました。自分が見て聞いて、満里子から受け取った思いを、両親に置いてかれてしまった過去もすべて直さず、朗読に乗せて伝える。今回の友情の話はとても宮沢賢治の姿勢にマッチしておりとても良い物語でした。自分の中で失敗を勝手に美化してしまったり、都合の良いものに変えてしまうずるさを僕も多用してはいけないと思いました。戦い続けるのは辛いけど、踏みとどまる強さも備えな

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    2013年06月05日
  • 花もて語れ 8

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    構成は「おちついて癒されるために読む」ことを自ら拒否するかのようにモンタージュされ、物語の言葉は別の読み方で捉え直される。そして「注文の多い料理店」にオーバーラップして語られるのは、おそらく震災後の日本と私たちの姿でもある。

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    2013年05月31日
  • 花もて語れ 1

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    引っ込み思案で人と話すのが苦手なハナ。
    小学生の頃に出会った教育実習生のおかげで朗読の素晴らしさを知る。
    朗読からはすっかり離れ大人になったハナ。仕事で落ち込んでいた時に朗読教室の存在を知り、再び朗読の魅力にはまっていく。

    本を理解する、というのはこういうことかと思い知らされました。
    黙読だけではなかなかここまで深く読み込むことはないかも。

    読みながら「ガラスの仮面」が思い浮かびました。
    役になり切るところなんて特に。
    舞台と朗読。似てるのかも。

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    2013年05月15日
  • 花もて語れ 7

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    「花もて語れ」この段は、ほんとうは震災後の生に関するメッセージを描いた物語なのだと思う。震災の話は全く描かれていないが、言葉ははっきりとそれを示しているのが感じられる。物語を朗読するという表現者を描くことで、このようなメッセージが伝えられるということに驚く。その意味でいま読むべき作品。

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    2013年03月15日
  • 花もて語れ 3

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    花咲き山の女の子優しくて健気だな。やさしいことすれば花が咲くってセリフ好き。朗読を読むときの表情の描き方が素晴らしい。

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    2013年03月01日
  • 花もて語れ 6

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    友人に勧められて読み始めました。朗読というものにある膨大な情報、そこから紐解かれるひとつの作品の本当の魅力に圧倒されます。文学作品の朗読をテーマにした漫画を黙読するという奇妙な感覚の中、絵とフォントの表現で、知らず知らずのうちに黙読にも抑揚が付く。それがこの作品の没入感になっているのではないかと思いました。

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    2013年03月01日
  • 花もて語れ 1

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    人と話すのが苦手な主人公が、朗読の才能を開花させていく…。朗読の奥深さ、良さを再認識。また、宮沢賢治のやまなしの解読。ただただ納得、感動するばかり。宮沢賢治は好きだが、やまなしに対してのアレルギーは未だ健在だったので、もう1度読み直したい。そして、2巻も早く買いたい!!

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    2012年12月19日
  • 花もて語れ 6

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    ネタバレ

    宮沢賢治ゆかりの場所・岩手県へ
    ハナと満里子は旅するのですが・・・
    なんだか1人の男性をめぐって
    ギクシャクしてますね。
    ふたりの女心が見え隠れする心理描写が
    面白く読めました。

    ハナちゃんスランプから脱け出してもらいたい!

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    2015年02月13日
  • 花もて語れ 5

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    ネタバレ

    『たとえば字が汚いと悩んでいる人は、
    実はそのヘンの人より、丁寧な字を書いている。
    本当に字の汚い人は、自分の字の汚さを本気で悩んでないから、字が汚い。』

    『たとえば、自分が優しくないと悩んでいる人は、他人から見たら十分に優しい人だったりする。
    そういうふうに悩む時点で、実はその人は
    十分に優しい人だからだ。』


    日頃、私は自分が至らないことにしばしば悩む。
    苦悩を抱え込む。
    しかし、5巻を読み終えて希望の光が射し込んだ。


    思い悩むということは、
    その悩みを乗り越え始めている。

    この言葉を信じて歩いて行こう!!!

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    2015年02月13日
  • 花もて語れ 4

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    ネタバレ

    自分に自信がなくて引っ込み思案で臆病で、
    自分から進んでは何ひとつできない。

    まわりの皆に助けてもらっても迷惑をかけてばかり・・・。

    そんな自分から打破したハナ。

    誰もがそうだろうけど打破するには
    自己アピールやどうしていきたいかの自らの態度
    それから人とのコミュニケーションを全面に押し出していかなくてはならない。

    それがハナは出来た!

    レパートリーが増え
    かな~り前進した成長ぶりに拍手を贈りたい。

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    2015年02月13日