松原惇子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
孤独死関係の本を読んでいるとなんとも悲惨なイメージのものが多いと感じる。しかし、誰でも最後は人間は1人で死んでいく。
この本では死ぬまでの過程が大切だと書かれており、何人かの方の最後を客観的にかつ作者の方も高齢とのことで御本人の感想と共に描かれている。実際には、高齢になったり余命宣告を受けたりしなければ、死を現実として意識することは少ないだろう。高齢になれば身体も昔より動かなかったり、病気持ちであったり、周りの人間がどんどん亡くなって死を身近に感じるという作者の心情の描き方も分かりやすいように感じた。
私は高齢者施設に勤めているので仕事柄高齢者との付き合う機会が多い。比較的健康な方々は御自身で -
Posted by ブクログ
自分のモットーとして、この本はずっと持っていたいと思う。
読み初めは仕事に対する思いが述べられていた。
著者の天真爛漫さや挑戦心を感じると共に、何事に対しても高い望みを持つだけで努力するに至らない性格が自分と似ていると感じこの本に対する興味が高まった。
次に女性の老いについて述べられている内容では、「若さで何事も乗り越えられるのは20代まで」という文章があった。現在20歳代前半で若さで得をしている部分が多いと感じる私は歳を取ることが怖くなった。しかし読み進めると「美しさの決め手は、若い時は外見、女盛りの30代は頭脳、40代は心」と述べられていた。その文章を読み美しさの磨き方は多様であり、歳 -
Posted by ブクログ
あなたは何歳まで生きたいですか?
超高齢社会の日本。人生100年時代と謳われるものの、「長生きしたくない」人が急増している。
それはなぜか、長生き地獄の現場、有料老人ホームで目の当たりにした。
こんなにゾッとする怖い本はここ最近なかったなと思うくらいでした。
どこかで紹介されていたのを見て、どうしても、今すぐ読みたい!という気持ちになった本です。
作者の選んだタイトルは、学生の頃から私がうっすらと考えてきたことと一致しています。長生きはしたくない。この本を読んでよりはっきりと定まりました。長生きは、絶対にしたくない。そして自分で自分の人生を切り開くためには、個々で死生観を持つだけでは足り -
Posted by ブクログ
全く同感。
どうしてどいつもこいつも本人の意思を後回しというか無視するのだろう
福祉の人、行政の人、兄も 私の会社の上司だって周りはみんな「施設に入れなさい」
母はけケアマネさんとの話合いの間黙っていたが、帰った後『私はここがいいからね」と。
足が不自由な母をこのまま1人にして今簡易的に同居している私が鍵を閉めて1週間とか実家をあけたら私は「保護責任者遺棄」になるのだろうか
ならなくても私は責められ「鬼」のような扱いになるのか
嫌がる母は知らない人に囲まれ馴染みのないご飯を出され話すこともなく過ごすのが最善なのか
認知症がすすみ私のことも分からなくなりみんなに『分からなくなっちゃってかわ -
Posted by ブクログ
43年ぶりに母と娘の同居生活を経験し、お互いを尊重するにはやはり別に暮らした方がよいと決断する…その後母のかね子さんが骨折してしまい、再度母と娘の今後の生活を見つめ直す必要に迫られ…。
まず、このタイトルから、母のかね子さんと娘の惇子さんは今もお一人様の生活をしているのかと思っちゃいましたが(汗)…かね子さんは、惇子さんがかね子さんのために選んだ施設で生活しておられます。超高齢だし、2度も骨折をすればそこは仕方ないかな…でも、かね子さんは97歳だけれどまだまだしっかりされています。惇子さんは、かね子さんのいいところを、話し上手、喜び上手、お礼上手と分析されています。しかも、おしゃれぇ~♪