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2015年の国勢調査確定値によると、75歳以上の人口が、14歳以下の子供を上回ったという衝撃的な報告が出ました。
人間の長い歴史のなかで、これだけの「超高齢社会」は初めて。人類は未曾有の事態に遭遇する。
いま、私たちは、これまでタブーとされてきた「死に方を決める」という課題に直面している。
これからの長寿は必ずしも幸福ではない。「長生き=幸福」という価値観は崩壊しつつある。
生涯未婚率が増加傾向にあるなか、単身高齢者の増加は必至。
老人がたくさんの家族にみとられ、惜しまれつつ逝く姿は、もはや幻想でしかない。人間はどこかで自分の命をしめくくることを考えなければいけない時代に入ってきた。
「尊厳死」や「安楽死」は、長生き地獄のなかで唯一残された生きる希望。
老いさらばえるなか、ゴールの見えない人生を歩き続けるのは辛すぎる。「あそこまで頑張れば休めるよ」という希望が欲しいだけ。
別に自殺したいわけではない。「死=(安楽死・尊厳死・自選死)」という希望があるだけで、人を今日一日を頑張って生きられるのではないか……。
延命治療や在宅医療、老人ホームなど、長生きの実状をつぶさに取材してきた著者が、これからの死に方と生き方を問う本!
Posted by ブクログ 2020年02月01日
あなたは何歳まで生きたいですか?
超高齢社会の日本。人生100年時代と謳われるものの、「長生きしたくない」人が急増している。
それはなぜか、長生き地獄の現場、有料老人ホームで目の当たりにした。
こんなにゾッとする怖い本はここ最近なかったなと思うくらいでした。
どこかで紹介されていたのを見て、ど...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月07日
全く同感。
どうしてどいつもこいつも本人の意思を後回しというか無視するのだろう
福祉の人、行政の人、兄も 私の会社の上司だって周りはみんな「施設に入れなさい」
母はけケアマネさんとの話合いの間黙っていたが、帰った後『私はここがいいからね」と。
足が不自由な母をこのまま1人にして今簡易的に同居して...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月30日
「クロワッサン症候群」(私はどんなものか知りませんが・・・)を書かれた、1947年生まれの松原惇子さん「長生き地獄」、2017.8発行です。長生きの現場を取材し、日本には死にたくても死なせてもらえない高齢者が大勢いるとのレポートです。90歳を超えると、自宅で介護か、施設暮らしが普通。延命治療に関する...続きを読む
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