松井今朝子のレビュー一覧

  • 壺中の回廊

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    歌舞伎の舞台裏で事件が起きるバックステージ・ミステリだが、昭和初期、ニューヨーク発の世界恐慌の波が押し寄せて、急速にきな臭くなっていく世相を描く時代ミステリでもあり、そちらの色の方が濃いかも知れない。ただ、ミステリと言うよりミステリ仕立てで、ため息が出るほど細やかに伏線は張り巡らされているものの、フーダニットのつもりで読んだなら、不満は出そうな気はする。極悪人の印象が強い登場人物まで、その心情にフォローが入っていたりして、人が大勢殺される話なのに、主要登場人物には本当の悪人がいないお話。当然、読後感は爽やか。桜木はもちろん、澪子の将来など、時代を考えたら、到底平坦には思えないのだけどね。

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    2022年08月08日
  • 芙蓉の干城

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    昭和初期の歌舞伎界を舞台に起きる連続殺人を、評論家が解き明かす。
    不調法にて歌舞伎なぞ2回ほどしか見たことない私にも、舞台からその裏までの魅力やしかけが生き生きと映るさすがの描写。人物もみんな深みがある。
    科学捜査のない時代(指紋がやっと)に、証言と観察から、人間関係のもつれと動機への推理で犯人に迫っていく、時代ミステリならではの展開。良き。

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    2022年06月08日
  • 老いの入舞い 麴町常楽庵 月並の記

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    TV になってもおかしくない 一話完結でそれなりに面白い。志野のイメージが固まる。年齢は幾つだろう?

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    2026年01月03日
  • 吉原手引草

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    ネタバレ

    色々な人に話を聞くにつれて、いなくなった花魁に何が起こったのかが徐々に明らかになっていくのが面白かったです。

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    2022年02月23日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能は実際に観た時も分からんかったけど読んでも分からんかった
    狂言は面白かった
    説経説も面白かった
    出家した旦那追いかけ回すなよって思ったけど、私も絶対追いかけ回すタイプ
    浄瑠璃は世話物も時代物も人情味があって面白い
    時代物の戦闘シーンはやっぱり生で観たらさぞ面白いんじゃないかなって思う
    女殺油地獄は胸糞すぎて無理だったでもリズムがすごく良かった

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    2022年02月11日
  • 吉原手引草

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    内容というより、吉原のしきたりが分かったという意味で面白かった

    言葉が現代語ではなく独特のなので、読みにくかった
    ところどころ流し読みした

    一度女性を選んだら他の女にのり移れ無い、まるで現代のホストクラブの様な仕組みだなと思った

    吉原について色々知りたいと思った

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    2021年02月14日
  • 壺中の回廊

    購入済み

    雰囲気を楽しむ

    特に印象に残るストーリーではありませんでしたが、時代背景や当時の空気感を存分に味わえる作品。
    最後まで一気に読み進めるわくわく感もありました。

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    2019年11月22日
  • 老いの入舞い 麴町常楽庵 月並の記

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    大奥を下った老女と若い定町廻り同心が事件に巻き込まれ、解決していく。
    老女と同心にはなんらかの関係がありそうだが、まだ明らかにされていない。
    同心と周りの人と関係がしっくりこないのは、同心が成長していく過程で、しっくりしてくるのだと思う。

    次巻を期待しよう。

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    2018年12月09日
  • 吉原十二月

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    負けん気の強い胡蝶。
    どこか強かな小夜衣。
    幼馴染でありライバルでもある二人の花魁の年月を十二月に沿って廓主によって語られる。

    二人は最後にどうなるのかと気になりながら、対照的な二人に起きる数々の廓特有の日常・出来事・事件を飽くことなく読めた。

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    2018年09月14日
  • 壺中の回廊

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    関東大震災から7年後昭和5年の旧劇(歌舞伎)界に起きる殺人事件。時代背景を大いに浮かび上がらせながら調査と捜査が始まる。
    多くの登場人物が世相を映し出し、多くの言葉の端々に大小さまざまな石ころのように結末へのヒントが転がっている。

    しかし物語があっちへこっちへ…
    読むペースが落ちるも、さすがに最後はスピードアップした。

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    2018年08月30日
  • 老いの入舞い 麴町常楽庵 月並の記

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    若く正義感に満ちた新米同心と、
    それを眩しくかわいいと思って眺める大奥出身の尼僧。

    この二人のやりとりだけでも、心の読み合いにも
    おかしみがあり、また現れるキャラクターもそれぞれ
    個性的で、愛嬌があり楽しく読めた。

    作者の他の作品にくらべると、少しこじんまりした感は
    あったけれど、楽しい芝居を観劇するような
    みどころもあり、読後感はさわやか。

    シリーズ第二弾も楽しみだ。

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    2017年01月06日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    我が家から五十メートルばかし行ったところに「口の芝居跡」という碑が立っている。その昔、京・大阪の芝居小屋にかける前、全国から伊勢参りに来る旅人目当てに、ここで演じて評判が良ければ大受けまちがいなしとして、試演される芝居小屋だったと聞く。有名な歌舞伎役者もこの芝居小屋の舞台に立ったこともあって、古市は歌舞伎とは縁が深い。『伊勢音頭恋寝刃』の舞台となった油屋跡では町の若い衆によって小屋掛けの地芝居も演じられた。父は坂東庄雀という名を持つ立女形で、「伊勢音頭」ならお紺、七段目ならお軽というのが役どころだった。

    芸事の好きな人も多かったのだろう、歌舞伎衣装や大道具小道具を扱う道具方や浄瑠璃、義太夫を

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    2016年11月21日
  • 壺中の回廊

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    歌舞伎の世界を旧劇と呼んでいた時代のお話。 殺人予告が本物の事件となり解決へ関わる事となった大学講師 桜木次郎。封建的なこの世界で役者や下働きの者の権利を訴える労働運動はまだまだ時期尚早なのか... 大好きな松井今朝子だからもっと何かあると思いすぎでしまったかも知れない。

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    2016年07月23日
  • 仲蔵狂乱

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    ちょっと変わった、歌舞伎役者の一生を描いた話。
    松井今朝子の「吉原手引草」があまりに面白かったので、
    読んでみました。

    まあ、「吉原手引草」ほどではなかったかな・・・

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    2016年02月27日
  • 吉原十二月

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    吉原の大籬、舞鶴屋の主人の語り口で進むお話。
    小夜衣と胡蝶という二人の花魁が中心となり移り行く季節と年月、そして吉原遊廓という空間が小気味よく描かれている。
    どちらかというと小夜衣にスポットが当たり、彼女については良い面ばかりという印象。最後まで読むと「だからなのかな」と思うところがあるのだけど、逞しく強かな格好良い女である小夜衣を好きになれないのはわたしが女だからなのだろうか。

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    2015年12月09日
  • 円朝の女

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    内容(「BOOK」データベースより)
    時代の絶頂を極め、近代落語の祖と言われた大名人・三遊亭円朝と彼を愛した五人の女。江戸から明治に変わる歴史の大転換期に生きた彼らの姿、いつの世も深く果てない男女の仲を、語りの名手がいま鮮やかに炙り出す―全盛を支えた名妓から、淋しい晩年を看取った娘分まで、女を活写する傑作時代小説。

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    2015年07月29日
  • 吉原十二月

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    二人の花魁にスポットをあて、吉原での十二月を描いた小説。

    ここ!と言った山場はないものの
    吉原での月々の行事や遊女たちの生活、風習が描かれていて面白かったです。

    吉原と言うとどうしても切ない恋や物悲しい内容を想像しがちですが
    この小説に出てくる二人の花魁は凛としていて
    格好いいです。

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    2015年06月05日
  • 師父の遺言

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    内容(「BOOK」データベースより)
    祇園の料亭に育ち、歌舞伎の世界に飛び込んだ著者は、稀代の演出家にして昭和の怪人、武智鉄二に出会った。この反骨の師が全身全霊で教えてくれた、人生の闘い方とは―。直木賞作家が波乱万丈の半生を綴る自伝文学の傑作!

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    2015年07月03日
  • 非道、行ずべからず

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    江戸時代の歌舞伎の世界を舞台にした、ミステリー。
    なかなか犯人が分からなくて、うまい仕掛けだなと思ったけど。
    545ページを使ってその終わり方?
    と、ちょっとがっかり。

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    2015年04月18日
  • 吉原十二月

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    ネタバレ

    廓に売られてきた2人の少女が、競い合いながら花魁へと成長していく話。
    色々な事件がありつつ、最後はほのぼのハッピーエンドで良かった。

    吉原手引草と同じ作家さんで、同じく語り口調で物語が進んでいく。
    それがどうも、なじめないな。

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    2015年04月03日