町田健のレビュー一覧

  • 言語世界地図

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    一見『世界の言語入門』と似ているが、かなり毛色が違う。本書で取り上げられているのは、世界46の主要言語だ。既に休刊してしまったが、『フォーサイト』という国際情勢誌に連載されたものを元にしているだけに、経済的な影響力の強い大言語のみについて書かれている。オーソドックスな解説だが、言語の話だけでなく、歴史や政治についても言及されていて、これはこれで面白い。

    それにしてもアジアは、言語的に見てもヨーロッパよりもずっと複雑で、多様である。ヨーロッパの言語のほとんどは印欧語族に属し、ごく例外的にウラル語族、コーカサス諸語、バスク語があるのみである。それに対し、例えばインドシナ半島5ヵ国の主要言語だけを

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    2013年02月05日
  • ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

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    現代言語学の祖と言われるソシュールの功績を構造主義を中心に、その後継者や現代にどう受け継がれているかを述べ、現代言語学へのあり方への警鐘を鳴らす。

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    2013年01月21日
  • チョムスキー入門~生成文法の謎を解く~

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     深層構造と表層構造の関連、理論化の矛盾など、生成文法を批判的に解説。現代言語学の祖はソシュールといわれています。その研究の第一人者である著者が生成文法を「外」の視点から解説します。ちなみに、生成文法は今でも(?)現代言語学の主流です。私は個人的には無理があると思うのですが・・・。言語学の世界は1980年代から「認知言語学」という分野が生まれ、発展してきています。私はこちらを勉強しました。

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    2014年12月18日
  • 言語世界地図

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    言語学者である町田先生が書いた色々な国の言葉に関するコラム集。

    各言葉でそれぞれ内容が簡潔してるので、どっからでも読めます。
    ただ膠着語とか孤立語とか文法事項など少し内容が言語学に偏ってるので、その国の文化を知りたいっていうよりは純粋に言語に対して興味がある人向けです。

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    2012年12月24日
  • 言語世界地図

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    言語学としての分類だけでなく、言語からみた世界情勢についても述べられていて面白かった。

    章の構成が地域毎になっているので、後から興味のある国・言語だけを絞って読むことができるので便利。資料集のような感覚。

    大学の時にもう少し言語学の授業を真面目に受けてれば良かった。

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    2013年10月29日
  • 言語世界地図

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    最近、世間の英語崇拝に時折気持ち悪さも感じることが多い。
    しかし本書を読んでいると、英語はあくまで「たまたま」歴史のいたずらで共通語に近い現在地位を得ただけであって、唯一絶対の言語ではないと気づくことができる。世界には実にたくさんの言葉が溢れていて、人々はそれぞれの母語を通して世界を見ている。言語の側面から国家、民族についての見識を深めることができる良著だ。

    パッと見、ギリシャ語が一番難しそうだった。
    名詞、動詞が非常に複雑に活用する上に、動詞ほとんどが不規則動詞。いつか手をつけてみたいものだ。

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    2011年12月21日
  • 言語世界地図

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    ネタバレ

    世界各国、地域の特徴と使用されている言語の案内。

    日本以外にも日本語と同じ膠着語が意外と多いことや、世界各地で使われている英語が言語的に見ると珍しい特徴を持つことなど、気付かされることもあるが、網羅している地域、言語が多いため、各言語の特徴は簡潔に書かれており、言語の入門としては不足。

    雑学的な感覚で世界各地域の知識を得るには良い内容だと思う

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    2011年12月07日
  • ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

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    ふぇぇ・・・連辞関係とか共時態とかむずかしい言葉ばっかりで全然意味がわからないよぅ・・・。

    この本を読んで理解できるほど、精神が発達してなかったかなーと思う。でてくる言葉が難解で、途中からところどころ何の話をしているのか分からなくなってしまうので。

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    2011年12月02日
  • チョムスキー入門~生成文法の謎を解く~

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    [ 内容 ]
    「言語学の巨人」の難解な理論を、“マチケン”先生が分かりやすく丁寧に解説。
    「抽象的思考力」を身につけるための一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 文の構造を分析する(「文法」とは何か 語順の決まり ほか)
    第2章 生成文法とは何か(生成文法の登場 文の構造を表す方法 ほか)
    第3章 深層構造と表層構造(句構造規則は単純な方がいいのか 句構造規則を超える―深層構造の登場 ほか)
    第4章 普遍文法を追究する(生成文法と主語、目的語 普遍文法を仮定する ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆

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    2011年04月08日
  • コトバの謎解き ソシュール入門

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    本書は、現代言語学の方法を決定したスイスの偉大な言語学者フェルディナン・ド・ソシュールの学説を、できるだけ具体的にわかりやすく解説したものです。
    特に、私たち人間が、コトバを使ってどうしてコミュニケーションができるのかという、ソシュールが解明したかった問題を中心にしながら、コトバの本質的なしくみを探っていくことを目標にしています。

    [ 目次 ]
    第1章 ソシュールは何を解明しようとしたのか(文字が作られた背景 「品詞」を考えたギリシア人(紀元前一世紀) 普遍文法―ポール・ロワイヤル文法(一七世紀) ほか)
    第2章 ソシュールが目指した言語学(言語学の対象―ラングとパロール 言語

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    2011年04月07日
  • ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

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    ネタバレ

    構造主義の祖と言われるソシュールの講義を元に彼の教え子がまとめた「一般言語学講義」の原理を解説し、彼の影響を受けてその構造主義的分析手法を発展させていった言語学者達の業績を追う。個人的にマルチネの主張した、言語の中の「経済性」が興味深い。社会言語学という分野に興味をそそられる一冊。

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    2011年03月18日
  • ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

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    ソシュールというかソシュール以後の言語学について。

    自分は言語学そのものじゃなくて構造主義がすきなだけなんだなと気付いた。
    ことばの分析は面白いと思ったけど、数学的な手法は苦手だ。

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    2010年12月26日
  • 言語世界地図

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    世界の言語四十六の成り立ちや文化や情勢をさらっとまとめた一冊。世界で使われている言語の多さに驚いた。7千・・・。想像がつかない数だわ。
    NOKIAがフィンランドの会社ってことが一番勉強になった。言語関係ない。笑

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    2010年05月13日
  • ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

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    ソシュールと、それ以後の言語学の変遷。言語学入門、とかにしてしまわないのは、やはりそれほどソシュールという人が言語学の世界で、ネームバリューを持っている証か。

    内容としてはソシュールについて簡潔にまとめたあと、そこからの展開がメイン。

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    2010年05月08日
  • ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

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    言葉について考えたかった。
    一番考えたいところではなかったけれど、これを読んだことで、もう一度構造主義についての本を読み返そうと思えた。

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    2010年03月22日
  • チョムスキー入門~生成文法の謎を解く~

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    たまたま古本屋で見つけた。
    ノーム・チョムスキーと生成文法…興味があったので早速購入。
    著者はテレビによく出ている人だが、国文学ではなく、言語学が専門だったとは…(-_-)ゞ゛
    著者なりの努力で平易に記されているが…ボブにはちょっと消化不良でした。
    もう一度読み直さねば…レ(゜゜レ) ガッツ
    頭の運動でこういった異文化に触れるのもいいですね(´ー`)

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    2009年10月04日
  • チョムスキー入門~生成文法の謎を解く~

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    チョムスキーの入門書。非常に分かりやすく、生成文法の問題点も指摘しています。
    ただ、やや独善的に切り捨てている感が否めないので、一度、生成文法の本も読んでみたいです。

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    2009年10月04日
  • ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

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    ピンときてなかった「構造主義」が何となく理解できたかなーって感じ。

    言語学自体の話は正直よくわからんわ。

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    2009年10月04日
  • 言語学が好きになる本

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    言語やコトバについて、日常生活でも話題になりそうな疑問、たとえば「チンパンジーやイルカもコトバを使うの?」や「『ら抜きことば』は悪いコトバなの?」、「フランス語が美しいって本当?」などなど、24の疑問に、言語学的な解答を与えるとすればどうなるかということを、町田先生の優しい語り口で答えてくれる本。
     言語学における、言語に対する基本的な態度や考え方を優しく解説したものではあっても、たくさんの専門用語が出てきたり、樹形図が出てきたり、理論を概説するものでもないので、この本を読んだだけで言語学が好きになるかどうかは実際に勉強を始めてみるまで保障できないが、少なくとも「言語学に興味が沸く本」であるこ

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    2009年10月04日
  • ソシュールと言語学 コトバはなぜ通じるのか

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    ソシュール以後の近代言語学の構造言語学の歴史について、主にヨーロッパ構造言語学の復習ができる本。
     『20世紀言語学入門』のように、単に言語学史を体系的に示したものというよりは、著者の町田先生の自論も紹介されており、随所で考えさせえられる。個人的に町田先生の意見に納得し賛成できないところもあったが(例えば言語が変化する理由、とか)、とにかく自分で言語学の問題に大して色々考えるためのきっかけを与えてくれる。また言語学に関する基本的な知識を持ってる人にとっては、新たな視点を得ることができ、面白い。

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    2009年10月04日