あらすじ
初めての方でも安心して言語学が学べます。「世界一の言語学者は誰?」「コトバはいつどうやって生まれたの?」「赤ちゃんはどうやってコトバを使えるようになるの?」「外国語に日本語みたいな『敬語』はあるの?」「日本人はどうして英語が下手なの?」等々、誰もが抱くような身近にある素朴な疑問を通して、言語学の基本が手にとるように分かります。「言語学なんか大嫌い」と言っている人も、大嫌いが「大好き」になるチャンスです!
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Posted by ブクログ
言語にまつわる24のトピックが、易しく、しかし学術的な視点から書かれている。
古い本(1999年発行)なので、随所に散りばめられているジョークにも時代が感じられ、オジサンには懐かしい。
これは、まさに「ゆる言語学」。本書とは関係ないが「ゆる言語学ラジオ」(YouTube、ポッドキャストの番組)で聞いた話なども出てきて、復習にもなった。
Posted by ブクログ
言語学の本は初めて読んだが、とてもわかりやすく、おもしろかった。言語は、三千〜五千ほどあるとされているそうなので、見たことも聞いたこともない言語がたくさんあるのだなと思った。そもそも人間の言葉と動物の言葉は何が違うのか、日本語が外来語を取り込みやすいのはなぜなのか、といった話が特におもしろく、なるほどと思った。また、言語の変化については、意味の変化、音の変化、文法の変化について分けて書いてあり、わかりやすかったし、語順の変化についても、具体的に例が書かれているので、わかりやすくおもしろかった。
Posted by ブクログ
入学前課題の課題図書のひとつ。
内容よりも、欄外にある著者のコメントがいちいちハマったのですが。課題図書で笑ったのは初めてです。
言語学者の子供は、日々こういうどうでもいいことを訊かれて育つのです(うろ覚え)。
面白いなあ。
Posted by ブクログ
言語やコトバについて、日常生活でも話題になりそうな疑問、たとえば「チンパンジーやイルカもコトバを使うの?」や「『ら抜きことば』は悪いコトバなの?」、「フランス語が美しいって本当?」などなど、24の疑問に、言語学的な解答を与えるとすればどうなるかということを、町田先生の優しい語り口で答えてくれる本。
言語学における、言語に対する基本的な態度や考え方を優しく解説したものではあっても、たくさんの専門用語が出てきたり、樹形図が出てきたり、理論を概説するものでもないので、この本を読んだだけで言語学が好きになるかどうかは実際に勉強を始めてみるまで保障できないが、少なくとも「言語学に興味が沸く本」であることは確かだろう。言語学を始める前段階の門前書といった感じ。
ただ言語学をまったく勉強したことのない人たちに、もし会話の中でこういう話題が出てきたら、その人たちを感心させるような解説が出来るかもしれない。特におれ自身の経験でも、「完全なる自動翻訳機は存在する?」や「どうしてコトバは変化するの?」、「日本語は覚えるのが難しい言語なの?」、「日本語はどこから来たの?」、「世界にはいくつの言語があるの?」といった内容は、バイト先や家族との話題に出たこともあるので、そのときにここに書いてあるようなことを言えたら良かったなーと思う。あと、最後には「本格的に言語学に挑戦したい人のために」というブックガイドがあり、言語学の入門書を中心に8冊紹介してあるのも役に立つ。