【感想・ネタバレ】チョムスキー入門~生成文法の謎を解く~のレビュー

あらすじ

近年、アメリカ批判など政治的発言で知られるチョムスキーのもう一つの顔、それは言語学に革命をもたらした生成文法の提唱者としての顔である。彼の難解な理論を明快に解説。

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Posted by ブクログ

生成文法について、その問題点を述べつつ解説した本。

大学で生成文法"も"専攻してたんですが、
その時の教材みたいに「生成文法とはこういうものだから~~」という一方的なモノより、
この本のように問題点を提示してくれる方が学習にはいいと思った。

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2012年09月23日

Posted by ブクログ

「生成文法」で、言語学の世界に大きな変革をもたらしたチョムスキー。この本は、その「生成文法」を出来る限り簡易に書こうとしているように思えます。
なるほど、最初のうちはまあまあ分かりやすいような気もします。
ただ、やはり後半になって色々な専門用語が増えてくると意味がわからなくなります。θとか、ミニマムナントカとか。チョムスキーの生成文法をとらえるには、時間をかけて本を何冊も読まなければいけないと痛感します。それだけでも、この本を読む意味はあるのではないでしょうか。

すっきりと分かったのは、直接構成素分析まで。それ以降は手応えがありすぎてあまり読み解けなかったような気がします。
まだまだこれから。チョムスキーを甘く見てはいけない、と痛感しました。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

真面目にノート取ったりもしたけど、基本的に著者は生成文法に批判的なので、生成文法のことを全く知らない私にとってはどこまで本気にしたらいいのか(?)わからず、非常に斜め読み的な読書になってしまった。しかし難しいところはあるものの、概ねわかりやすく説明しようとされているので、生成文法のおおまかな理解のためにはよかったのかも。
なんにせよ言語学そのものも私はよくわかってないので、言語学全体の中の生成文法の位置づけをもう少し理解してから、本気になって学ぶべきか判断したいところ。とりあえずゆる言語学ラジオの生成文法の回を観てみよう、と。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

「科学としての言語学」を厳格に掲げる立場から、チョムスキーの生成文法を批判的に解説している本です。

生成文法の理論の変遷を簡潔にたどっていく形で説明がなされているのですが、そのたびに著者によるほぼ同趣旨の批判が繰り返されるので、若干うんざりさせられますが、批判の内容に関してはそれなりに納得できるものではないかと思います。著者自身が「科学としての言語学」としてどのような内容がふさわしいと考えているのかまったく知らないのですが、認知的なシステムの裏付けがないところで恣意的に統語論的な枠組みを想定するのは、やはり問題が大きいのではないかという気がしました。

とはいえ、本書のように著者自身の立場を鮮明に押し出した内容の本に、「チョムスキー入門」というタイトルを付すことには、やはり疑問なしとしません。「20世紀思想家文庫」というシリーズの一冊として刊行された田中克彦の『チョムスキー』も、イデオロギー的な批判に終始しており、どうも生成文法は一般の読者にも手に取りやすい入門書に恵まれていないのではないか、という気がします。

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2017年02月14日

Posted by ブクログ

学部の時に取ってた言語学の授業で、ひたすら樹系図みたいの書かされたのはこういう訳だったのかーと納得。
でもまるっきり入門者には、一つ一つの解説は納得できても、全体として何をしたいのかは分かるような分からないような…

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2014年05月07日

Posted by ブクログ

 深層構造と表層構造の関連、理論化の矛盾など、生成文法を批判的に解説。現代言語学の祖はソシュールといわれています。その研究の第一人者である著者が生成文法を「外」の視点から解説します。ちなみに、生成文法は今でも(?)現代言語学の主流です。私は個人的には無理があると思うのですが・・・。言語学の世界は1980年代から「認知言語学」という分野が生まれ、発展してきています。私はこちらを勉強しました。

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2014年12月18日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
「言語学の巨人」の難解な理論を、“マチケン”先生が分かりやすく丁寧に解説。
「抽象的思考力」を身につけるための一冊。

[ 目次 ]
第1章 文の構造を分析する(「文法」とは何か 語順の決まり ほか)
第2章 生成文法とは何か(生成文法の登場 文の構造を表す方法 ほか)
第3章 深層構造と表層構造(句構造規則は単純な方がいいのか 句構造規則を超える―深層構造の登場 ほか)
第4章 普遍文法を追究する(生成文法と主語、目的語 普遍文法を仮定する ほか)

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月08日

Posted by ブクログ

たまたま古本屋で見つけた。
ノーム・チョムスキーと生成文法…興味があったので早速購入。
著者はテレビによく出ている人だが、国文学ではなく、言語学が専門だったとは…(-_-)ゞ゛
著者なりの努力で平易に記されているが…ボブにはちょっと消化不良でした。
もう一度読み直さねば…レ(゜゜レ) ガッツ
頭の運動でこういった異文化に触れるのもいいですね(´ー`)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

チョムスキーの入門書。非常に分かりやすく、生成文法の問題点も指摘しています。
ただ、やや独善的に切り捨てている感が否めないので、一度、生成文法の本も読んでみたいです。

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2009年10月04日

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