町沢静夫のレビュー一覧

  • 絶望がやがて癒されるまで 精神科医が語るこころの処方箋

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    去年の秋は、どうしても気持ちが落ち込んで、何も手につかない苦しい日々を送っていました。
    その時期、縋るように繰り返し読んだのがこの本です。
    精神科医が語る「絶望とは」そして、絶望と向き合ってきた歴史上の人物の話、吉本ばななさんとの対談まで幅広く書かれています。

    第一に、絶望に陥っているのは君だけじゃない、というシンプルなメッセージ。
    絶望というのは非常に主観的なもので、同じ境遇でもへっちゃらな人もいれば、人生の終わりのように感じる人もいる。
    そんな絶望ですが、深い絶望と向き合ってきた歴史上の人物(芥川龍之介やキェルケゴール、フランクルなど)の話は非常に興味深いものでした。

    私にとって絶望と

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    2016年01月11日
  • 人格障害とその治療

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    人格障害の分類とそれぞれの治療法を書いた総説的な本。分裂病質、分裂病型、妄想性、反社会性、境界性、自己愛性、演技性、回避性、依存性。勉強になった。

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    2014年07月16日
  • なぜいい人は心を病むのか

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    日本における一般的な"いい人"は弱さと表裏一体の存在。どうして日本人は心を病むのかその手がかりになる一冊です。
    臨床心理士の実態と、外国との差。厚生労働省の認識には改善が必要か。

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    2009年10月04日
  • 成熟できない若者たち

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    正に私のことのように感じた。
    今までの言葉にならないモヤモヤとした
    憂鬱な感情を言葉で読んだ気がして
    スッキリした。
    序盤をまた読み返したいと思う

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    2021年05月18日
  • ボーダーラインの心の病理 自己不確実に悩む人々 [改訂新版]

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    外国の研究の紹介だけでなく、著者自身の臨床経験、研究成果も含まれて書かれている点がよかった。
    ボーダーラインを症状で診断するだけでなく、ボーダーラインの本質は自己同一性の曖昧さと衝動性の抑制ができないことによる、と書かれていた点も、スッキリしていてわかりやすいと思った。

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    2015年12月26日
  • 絶望がやがて癒されるまで 精神科医が語るこころの処方箋

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    心の重荷をとってくれるような本何かないかな…、と思いながら探してて、ふとタイトルにインパクトに感じて手に取ってみたら、吉本ばなな氏との対談つきということにピピッときて読んでみました。
    精神科医の著者は、不幸とか絶望の淵にたっている患者たちを何人間近で見てきたし、ご本人も幼いときの家庭環境が大家族で精神的にわずらっている人々に囲まれて育ってきた経験もあり、とても文章に説得力がありました。
    とても濃い内容でありながらこの手の本としては堅苦しくなく読めました。
    前半古今東西の哲学者、思想家、芸術家、などをとりあげながら、彼らが絶望の時にどう生き抜いたのか、または飲まれていったのかが書いてあって、興味

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    2012年01月28日
  • ボーダーラインの心の病理 自己不確実に悩む人々 [改訂新版]

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    境界性人格障害(ボーダーライン)の実態、有名人等や、チェックリストを紹介した本。

    有名人で言えば、マリリン=モンロー、太宰治 などがボーダーラインだと推察されるが、実際の行動、判定するためのテストのその統計、その発生理由などを考察している。

    やや学問的な説明が多く、読み物よりも解説であると思った方がよい。

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    2011年07月16日
  • あなたの心にひそむ「見捨てられる恐怖」 一人でいると不安でたまらない心理

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    愛情、幼少期の体験、子離れ、親離れ、なんらかのきっかけがあるということか。あまり考えてきたことがないが、実は裏腹なのかもしれない。
    一貫して、自己中心やエゴというのが根底に流れているように思える。

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    2010年01月30日
  • わが息子の心の闇 バスジャック少年両親の「叫び」&子どもを幸せにするアドバイス(小学館文庫)

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    本を買ってもらうためだと思うのですが、バスジャックを前面に押し出して、1章はその出来事について詳しく、2章は同種の事件について説明しています。

    1章、2章は、読み飛ばしても良いかなって思います。

    が、3章〜8章で医師やカウンセラー等が説明している内容は、子供の心の闇を理解しようとするときに、とても参考になると思います。

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    2009年10月04日
  • なぜいい人は心を病むのか

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    「自分との他人との関係」、「自分と家族との関係」および「自分と社会との関係」などで自我をしっかりと確立が重要であり、そのためには「いい人」になっていただけでは対処できないことが多い、としている。その上で、「「いい人」と「悪い人」という概念を越えて、自分の良心に従い、この世の中でできるだけ創造的に生き、できるだけ多く楽しみ、できるだけ多く学び、できるだけ多く何かを考え、先を考え、全体的視野で生きていくことが必要。」と結論している。
    自我確立を困難にすることが多く存在することは確かに感じているところである。そういった中で自我確立の重要性を再認識できたことは収穫だった。

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    2009年10月04日
  • ボーダーラインの心の病理 自己不確実に悩む人々 [改訂新版]

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    この本の特徴としてボーダーラインの原因を社会的な変化によるものだとしている。農村部と都市部での調査では農村部でのボーダーが少なかったという。情報化などの社会変化が人格の安定を揺るがし自己同一化を困難にしており、そこに衝動性が加わりボーダーラインとなるという。モンローや太宰治、ヘルマン・ヘッセを具体例として挙げている。

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    2009年10月04日
  • 大人になれないこの国の子どもたち 「壊れた心」の精神分析

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    学校での勉強が自分の限界を超えてしまって,体のバランス・こころのバランスを崩してしまい,「やせる」ことが「美しい」という観念がほとんど宗教的な観念のように固まってしまう拒食症。拒食症で苦しんでいる教え子のことを思うとどうにかしてやりたいのだが,ときどき話を聞くぐらいしかできない。拒食症は「大人になりたくない」という子宮回帰願望を伴うという。でも,救いは体重が戻れば健全な思考に戻るということだ。じっくり治してアクティブな彼女に戻ってほしい。

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    2019年01月05日
  • 自分を消したいこの国の子どもたち [傷つきやすい自尊心]の精神分析

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    肥大化した自尊心がひきこもりにつながり,犯罪へとつながっていく。そのために過保護を是正・幼児期のしつけを強化する。そして小・中学校での子ども同士の集団遊びをもっと増やす。
    現場でも感じている。子ども同士のぶつかりあいが減ってきて,脆弱な子どもが増えてきたと。
    「傷口にタバスコをかけると子どもは強くなるよ。大人もな。」
    そう言って笑っていたT先生を思いだした。ハードルを置いてやったり高くしてやることも大人のつとめだ。

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    2019年01月05日
  • 自分の顔が嫌いですか?

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    岩波ジュニア新書に似たようなタイトル『自分の顔が好きですか?-「顔」の心理学』のものがあるが、それとは別物。
    本書は大人の醜形恐怖症をおもに扱う。

    私は今も昔も、自分の顔が嫌いだ。
    幼い頃、「ブス」と言われたために、自分の顔をみると、その度に悲しくなる。
    でも、私を大好きだと言ってくれる人がいるから、深刻な醜形恐怖症に陥らずに済んでいるし、その強いコンプレックスゆえにたくさんの本を読み、心がタフになってきた。
    それでも、弱っている時など、あるいはたまたまスマホがインカメラになっていた時の、突如として突きつけられる自分の顔面偏差値の低さったら!
    それでもなんとか、頑張れている。

    本書は精神科

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    2018年08月23日
  • ボーダーラインの心の病理 自己不確実に悩む人々 [改訂新版]

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    当時のデータでは都市化が進むにつれてボーダーラインが増加傾向にあるという。貧富の進行とともに人間社会の心の分裂、二極化も進んでいく、ということか。

    カーンバーグやコフートからの引用が多く、主にそこらへんをベースにしてのボーダーライン論だったように思う。典型例としての太宰治やマリリンモンロー、ヘッセからの病跡もあり。

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    2011年02月13日
  • わが息子の心の闇 バスジャック少年両親の「叫び」&子どもを幸せにするアドバイス(小学館文庫)

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    『心の闇』という言葉に惹かれて購入しました。バスジャック事件や2000年代初頭にたて続けに起こった17歳少年の事件の概要や,いかにして彼らの「心の闇」を理解するかということが書かれています。

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    2010年09月26日
  • 職場の心理学(1)「リストラ」首切り役の向き不向き

    購入済み

    なんじゃこりゃ!?

    目次や注意書きをのぞくと、実質10ページ弱

    そのうち著者の自己紹介でページを割かれ

    ほんとの書いてある内容は文字どおり薄っぺらい感じでした。

    はじめてのBookliveの利用でいきなりハズレ引きました。

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    2015年06月22日