【感想・ネタバレ】自分の顔が嫌いですか?のレビュー

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Posted by ブクログ 2018年08月23日

岩波ジュニア新書に似たようなタイトル『自分の顔が好きですか?-「顔」の心理学』のものがあるが、それとは別物。
本書は大人の醜形恐怖症をおもに扱う。

私は今も昔も、自分の顔が嫌いだ。
幼い頃、「ブス」と言われたために、自分の顔をみると、その度に悲しくなる。
でも、私を大好きだと言ってくれる人がいるか...続きを読むら、深刻な醜形恐怖症に陥らずに済んでいるし、その強いコンプレックスゆえにたくさんの本を読み、心がタフになってきた。
それでも、弱っている時など、あるいはたまたまスマホがインカメラになっていた時の、突如として突きつけられる自分の顔面偏差値の低さったら!
それでもなんとか、頑張れている。

本書は精神科医の著者がこれまでの症例を踏まえて、なぜそうなるか、どうしたらそこから抜け出せるのかのヒントを出している。
面白いのは最終章での、かづきれいこ氏との対談だ。
ハート美人はインスタ映えしない、は言い得て妙。
確かに!と納得はするが、写真ばっかりとって「いいね!」を求めるより、温かいものは温かいまま、目の前にいる人と楽しく美味しく食事をしている人の方が現実の友人としてはやっぱり素敵。

「いまある自分を引き受けた」(185頁)とするには、タフな心が必要だ。
と言っても単なる精神論ではなく、もっと深いところ、しかし身近にあるものが助けになるのではないだろうか。
「顔は単なる絵ではなく、動く表情」(166頁)。
美しければなんでもうまくいくわけじゃない。
私もつい、もっと綺麗なら、とその考えに取り憑かれてしまうが、本当の問題に目を向ければ、この苦しみは軽減する。
あとは「好き」を大事にすること。
それが苦しみを和らげる方法だと私は思う。

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