藤田美菜子のレビュー一覧

  • THE ROBOT’S REBELLION ロボットの反逆 ヒトは生存機械(サバイバルマシン)にすぎないのか

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    なんとも啓発された。分厚く、学術用語が多用されるが、訳注が本文見開き内にまとめられており、親切設計。ちゃんと読めば理解できるつくりで、ありがたい。

    人間の心が、遺伝子由来の自律的な反応である、システム1 (TASS:The Autonomous Set of Systems、自律的システム群)と、理性的で分析的なシステム2という2つのタイプの認知に分けられるという、「二重プロセス理論」は、『ファスト&スロー』などの行動経済学や進化心理学の本で知ってはいた。
    この本で新鮮だったのは、そのシステム1には遺伝子だけでなく、ミームも関係するということ。ある種のミームもまた、そのミーム自身が複

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    2025年09月17日
  • THE ROBOT’S REBELLION ロボットの反逆 ヒトは生存機械(サバイバルマシン)にすぎないのか

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    読書猿さんのまえがきが、本文に入る前のスムーズなイントロダクションになっている。お手軽に読める本ではなく結構歯応えがあるが、『ファスト&スロー』を読み切れた人なら興味深く読めると思う。人の行動や振る舞いに着目したい人は読むべき。もう古典と呼ばれる書籍だと感じる。

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    2025年07月06日
  • 3つのプレゼント 小人とくつや けんじゃのおくりもの しあわせな王子

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    私は小人のくつやというお話しが大好きなのでこの本は読んでいてとても面白かったです♪また読みたいと思っています‼︎

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    2024年10月22日
  • NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来

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    ピーターがもし2023年まで生きていたらアプローチが少し変わっただろうと思う。2023年現在の生成AIやGPT、LLM技術を使えば、永遠に人格を残すことができる。よって、これから若くして病気で死にゆく人はこの本を読み、希望を見出すことができると思う。また、僕も生きることに希望を見出せたと思うし、絶対に負けないでなんとかして世界を変え、生きるためにあがこうとすると思う。ピーターのチャレンジは僕たち(日本人に限らず)がいつもそんなことできないと諦めがちな精神を覆す、素晴らしいメッセージだ。

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    2023年10月02日
  • NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来

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    ALSになった作者は肉体の機能をテクノロジーとAIで補うサイボーグ、ホーキング博士の強化版のような、「ピーター2.0」として生きる決意をする。自力で動けなくなっても彼の行動力はすごい。ピーター1.0の時にはイギリスで初めての同性カップルになり、コンサル企業ADLでは企業における“暗黙のルール“をぶっ壊す先駆者になった。ピーター2.0ではALSの常識、世間や医療、そして患者の定説をぶっ壊していく。
    余命宣告期限から2年すぎ、2022年6月に彼の肉体は滅びた。ただもしかすると今後も“AIによる人格の継続”が成功し、いつかTwitterの更新も再開するかもしれない。本作の最終盤ではメタバース内での「

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    2023年04月25日
  • バラク・オバマ『約束の地 大統領回顧録1』ガイドブック(試し読み付)

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    彼なりの考え方

    アメリカ史上初の黒人大統領となったバラク・オバマ氏が、自身の働きを振り返った回顧録作品です。国中の様々な意見がある中で、真の平等とは何か、本当の平和とは何かを常に考え続けて、その真摯さと冷静さ、そして時に見せるユニークさを持ち合わせながら、長きにわたり大統領職を勤めあげてきたオバマ。そんな経験をしてきたからこそ語れる私たちの目指すべき国、そして世界の姿が描かれます。多くの日本人編集者が携わった力作です。

    #タメになる

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    2022年08月01日
  • NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来

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    自分の未来観を変えてくれる強烈な一冊。SFではなく、英国のロボット科学者ピーターの半生の物語である。

    2017年、59歳の時にALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断される。筋肉の衰えにより消化管や肺は機能しながらも餓死か窒息死することが多くのMND患者(正確にはその圧倒的な数を占めるALS患者)の死因だと知った彼は、テクノロジーを用いて生き延びることを決意する。MND協会の理事に当選し、メディアを味方につけ、スコット- モーガン財団を設立し資金を集め、不屈の闘志で挑戦を続けていく。

    「診断日から逆算すると、僕はこれから22ヶ月以内に死ぬことになります」「食べる、飲む、排泄する。これらは医療上の

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    2022年02月24日
  • バラク・オバマ『約束の地 大統領回顧録1』ガイドブック(試し読み付)

    購入済み

    バラク・オバマ

    この度、オバマ{約束の地}の試し読み版をやませていただきました、とても興味があるので普通版を買いたいと思っております

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    2021年08月06日
  • NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来

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    ロボット工学の研究者で経営コンサルタントとしても成功を収めた著者が、難病を克服するために自らを実験台として「肉体のサイボーグ化」と「AIとの融合」を目指して奔走する姿を記録した一冊。

    ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された著者は、それまでの医療の常識を破り、全身の筋肉が動かなくなる前に先手を打って栄養チューブや声帯切除等の措置を行うとともに、AIと一体化したアバターを作成することで、全身が動かなくなっても脳が働く限り自分らしく自由に生きられるサイボーグ「ピーター2.0」になることを目標に、時に旧態然とした医療の現状と衝突しつつ、そんな著者に共感する人々とともに、少しずつ道を切り開いていく。

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    2021年07月25日
  • より高き忠誠 A HIGHER LOYALTY~真実と嘘とリーダーシップ~

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    すばらしい本。
    内容は序盤は著者の考え方を形作った生い立ちについて書かれていて、FBI以降はFBIと政治との関わりについていかに独立していることが重要か強く書かれている。
    実際の出来事などを著者のFBIの視点から見ているので飽きずに面白く読むことができる。
    肝心のトランプとの関わり合いは人気の短さもあって終盤のみだがそれでもトランプ政権の異常性がよくわかる。
    また法律とFBIの独立を守ろうとした著者の無念さが伝わってくる。
    トランプ政権との関わり合いをスキャンダラスな内容で面白おかしく書かれているわけではない、良書だと思う。

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    2019年01月19日
  • より高き忠誠 A HIGHER LOYALTY~真実と嘘とリーダーシップ~

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    「職務に忠実」である事の見本のような事例。圧力に対する毅然とした気持ち、態度。日本人にもっとも欠けているところといってよいか。

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    2018年12月18日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    【一言触発】大統領選挙における「まさか」の勝利を手にし,前例にない状態でホワイトハウス入りを果たしたトランプ米大統領。内部の独占情報などを踏まえながら,ケリー首席補佐官が就任するまでの政権初期の内幕を暴き描いたとされる作品です。著者は,本作で一気に米メディア界の寵児となったマイケル・ウルフ。原題は,『Fire and Fury: Inside the Trump White House』。

    著者に関しては多くの毀誉褒貶が寄せられていますが,この本そのものが社会現象になったということで,取りあえず米国政治に興味がある人は手にとってみても良いかと。どこまでが本当でどこまでがフェイクなのかはわかり

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    2018年03月26日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    トランプ政権の内幕を内部に入り込んだジャーナリストが描く。
    政治の素人とも言うべきトランプが、予想外に健闘し、あろうことか当選までしてしまう。焦ったのは探られるとまずい爆弾ばかりもつ周囲の有象無象。
    今どきコメディでもない展開だが、彼を大統領に選んだアメリカはどこで間違えたのだろうか。

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    2018年03月19日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    面白かった。全部真実かはわかりませんが、トランプやその家族の無能ぶりは大体こんな感じなのでしょう。バノンが次期大統領選に出てくれば信憑性増すかもね。

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    2018年03月17日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    いわゆる「暴露本」ですが、ここまで内幕が描かれるのもそうはないのでは。トランプは、多くの人が感じていることかもしれないが、「大きな赤ちゃん」であることを再認識した。米国の有権者はとんでもない人物をプレジテントにしてしまったものだ。せめて1期でご退場願いたい。

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    2020年03月22日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    退任してから書かれたものでなく、現在進行形であるところが恐ろしい。トランプ氏って何なんだ?こんな人が大統領とかありえるのか、ってか怖いんですけどーと、フェイクと言いたいけど妙に納得してしまう状況。傍観者としてなら、あるいはフィクションとしてなら純粋に楽しめるけど、同盟国、しかも世界を左右する大国とあっては笑ってもいられない。これから世界はどうなってしまうのか、ニュースの国際面の裏の裏まで読み取りたくなるような内容でした。いやはや恐ろしい。

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    2018年02月28日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    「21世紀の精神異常者」こと、ドナルド・トランプの暴露本であり、アメリカでの発売から1.5ヶ月というスピードで出版された翻訳版。よくここまで微に入った取材ができたと思わせるくらい、本書で書かれているトランプ政権の実態はばかばかしく、500ページというボリュームを感じさせずに一気に読めてしまう。

    本書では、トランプ政権の内部を、
    ・スティーブバノンに代表されるオルタナ右翼の一座
    ・トランプ実娘のイヴァンカ&婿養子のジャレッド・クシュナーの一座(2人の名前を組み合わせたジャーヴァンカと呼称される)
    の両者によるトランプ本人からの信頼をどちらが勝ち取るかという下劣なゲームと、そこから距離を置いて少

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    2018年02月25日
  • NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来

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    『ネオ・ヒューマン ─ 究極の自由を得る未来』は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症したピーター・スコット=モーガンが、自らを「人類初のサイボーグ=Peter 2.0」として再設計し、病や死の運命に抗う姿を描いた記録。

    ALSによって全身の筋力を失うと告げられた直後、彼は治療よりも「進化」を選んだ。喉頭摘出や人工呼吸器の導入など、生きるための機能をテクノロジーで置き換える一方で、自分の声や表情、人格までもデジタル化。AIやアバター、視線入力、ロボット技術を駆使して、話す・動く・表現する能力を維持・再構築していった。

    このプロジェクトの目的は延命ではなく「繁栄」──つまり、自分らしく生き続

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    2025年07月05日
  • NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来

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    若くして運動ニューロン障害であるMNDを発症した著者が病と向き合っていく本。MNDはホーキング博士が発症した筋萎縮性側索硬化症 (ALS) の一種であり、四肢などが次第に麻痺して動かなくなっていく難病です。著者は合成音声などのテクノロジーを使って機械と融合した人間を目指します。回想と現在を行ったり来たりするので、少し読みにくかった。。

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    2024年10月05日
  • 私たちの真実~アメリカン・ジャーニー~

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    アメリカ民主党の大統領候補、カマラ・ハリス氏のことが知りたくなり手に取った本。ハリス氏は2016年から議員を務めているが、原著は2019年に書かれており、政治家としてのエピソードも書かれてはいるが、生い立ちや学生時代のこと、地方検事や州司法長官として働いていた時のことが多くを占めている。

    小学校の無断欠席問題の解決や警察のボディカメラ装着の話、サブプライムローン問題や医療保険制度の話など、アメリカ社会が抱える問題点や、これまでハリス氏がそれらに立ち向かって来たことが分かり、勉強になったし熱意が伝わってきた。

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    2024年09月16日