松原タニシのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全国の心霊スポットやキワモノ的なもののルポを漫然と並べつつ、「事故物件住みます芸人」としての自分を見つめなおす松原タニシ。
死とは何かというテーマの核心に少しずつ近づいてゆく流れはあるものの、あまりにも淡々としている。事故物件という非日常に感覚を破壊されすでに何もかもがマヒしてる状態と思うと薄ら怖い。
なんといっても、心霊スポット訪問アルバムの中に、さも当たり前のように「顔真っ黒写真」がまじっているのが怖かった。二度目とはいえ普通の感覚ならもっと騒いでネタとして消費するものではなかろうか。それが、今年も桜が咲きましたよ程度の温度なのだ。顔真っ黒なのに。狙ってるとしたらあっぱれとしか言いようがない。
そして巫女さっちゃんあの言葉。その後に続く中年期の危機を乗り越えるような総まとめらしき文章の意味の分からなさ。分かるようで分からない。幽霊のひとりごとを聴いてるような距離を感じる。それがまた巫女さんの見立てを裏付けるようで味わい深かった。
松原タニシはすでにもう生ける実話怪談なのかもしれないと読んで思った。とすると、ある意味三木住職の予言は当たっているわけだ。締めにあの予言まで絡めてほしかった。 -
Posted by ブクログ
事故物件とは、自殺、他殺、孤独死など何らかの理由でそこで人が亡くなった物件のこと。
事故物件住みます芸人松原タニシの事故物件怪談 恐い間取りのパート2である。
第一章 僕と事故物件
第二章 誰かの事故物件
第三章 事故物件の旅
夏でもないのに恐い話を開いてしまった。
幽霊を見たこともなく、霊感が強いわけでもないが、なぜか寒気を感じる空間には居たくない。
それがデパートの片隅とか…であったりした場合は、避けたい。(そういう噂があり、知らずに行ったのだが、実際頭痛がした覚えがある。かなり前のこと。)
祟りとかも信じたくはないのだが、自分が自分の意思で行動せずなんらかの力で思いもよらない行動を起こしたり、不慮の事故に遭ったりするとゾッとする。
この中でも恐く感じたのは、第二章の豹変する部屋である。
家族に降りかかる災難、これは災難なのか…
ありえないほどの出来事にゾワッどころじゃない恐さを感じた。
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Posted by ブクログ
「事故物件に住んじゃいました」
レポート的ノンフィクションかと思って読み始めたら、
読んでるうちにだんだん事故物件を介して
知り合った人から聞いた怪談実話系になっていって
ものすごく怖くなってしまった。
私自身霊感ないから霊的体験もしたことないし
「死んだらどうなるのか」なんて考えたこともないので
死んだ後にも場所に留まり続ける念があるとは。
結果的に自分の生死観が揺さぶられる
読書体験になってしまいました。
挿入される物件のモノクロ写真もたまらなく恐怖。
紹介されてるどの話も怖ろしかったけど、
(血痕べったりついたままの家を期間限定とはいえ
他人に貸すのかっていう……)
「ロマンチストのなれの果て」が印象に残ってる。
それにしても15軒目の餓死(子供)って。絶句。
何があったのか、あれこれ想像してしまうよ。
物件の向こうに雄弁ではないものの人生が透けて見える -
Posted by ブクログ
芸人の著者が死を通して色々な角度からレポートしてくる形式の本。
事故物件に住んで霊的スポットを巡る、冷やかしや人としての欠落を心配しながらも読み進めると、この本を手にして良かったと思える部分にたどり着いた。
今は無人島となっている鶴島。
かつてキリシタンの弾圧で島流しになった方々が信仰と島での労働を仲間とともにした。
この本でなければ知る事も出来なかった事だ。
無人島とは言え所有者がおり、勝手に上陸してはゴミを放置してやりたい放題の人が困らせているという話、どこでも今に至るまでの背景が必ずあるのだから自分ごととして大切に考えないといけませんね。
沖縄の防空壕巡りの章、案内板の立入禁止の意味には肉親が亡くなった場所であり肉親を踏みつける事を断るという存命の遺族の願いが霊的な何かを発している…それは思いもしなかったけれどあるだろうなぁ。
遺体管理人の話、そして直葬専門の会社を経営されるご夫妻の話。
通夜告別式を行わず納棺後すぐに火葬するのを直葬と言うらしい。
ご遺体との関わりも心を持って向き合う人がいらっしゃる。
現代は人の死を身近に体験しない人が多いからこうした方の存在は支えになるでしょう。
そしてミイラと即身仏の違い。
これもこの本を読まなければ知る事も無かった。
即身仏になるきっかけも過去の出来事である飢饉との関係もあるとあり飢えて亡くなる方の冥福も祈りながら読んだ。
自殺名所や心霊スポットに行ったり地元の人に幽霊の出るところはないかと失礼とも取れる関わり。
何だかなぁと思うものも多いこの本だけど、死を色々な角度から描く著者を通して自身の視界の狭さにも考えさせられた。
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購入済み
タイトル倒れかな
完結の3巻というからどんな怪異が出てくるのかと期待したんですが最後は尻すぼみになったようです。読者はタニシさんの内面描写より怖いもの見たさだと思うので期待外れの最終巻です。
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Posted by ブクログ
前作も面白かったので期待していました。まぁ、期待通りかな。
事故物件に住むことに執念というか、生活の為に押さえておかないといけない感が前作とは違うように感じました。
個人的には一軒目の事故物件の続きと沖縄の事故物件が興味深かったです。特に一軒目、最終的にそこそこ仲良くなれてるのが危ないはずなのに恐怖を感じないのが「事故物件住みます芸人」として完成されてきてると。沖縄の事故物件は沖縄独特の文化が感じられて、より沖縄を知りたくなりました。
三章の事故物件の旅で幽霊云々も勿論怖いのですが、一番は人間だよねっていうのを改めて気付かされる話が多かったのが印象深いです。
あとがきにもありましたが、死と向き合う・生と向き合うのがこの本の最終テーマなのかもしれない。
家族と共に暮らしている自宅での自然死は驚くほど多いけど、そこは事故物件にならないのは確かに妙です。そことの違いをどうやって埋めていくかが事故物件を減らす課題なのかもしれませんね。
文章は変わらず読みやすいのですぐに読み終えます。