松原タニシのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
外野から眺めろ
自分でやりたくはない・関わりたくもない。
それでいて、気になるっちゃ気になる、それが事故物件。
とにかく安く住み見たいって言うだけじゃ紹介してくれないのだろうか。
事故物件、クリーニングろくにしないままとか嫌過ぎるな。
血痕は、事件の匂いがして何か嫌だな。 -
Posted by ブクログ
食べる者と食べられる物。
生き物は食べる事で命を永らえている。誰かが誰かを食べ、何かは何かを食べている。
人が食べられるということは、現代において少ないけれど、孤独死の現場において、人間は虫や微生物の食べ物になる。
孤独死をして、虫に食べられ糞になり、微生物に分解されて土になった男がいた。その土で野菜を育てて、それを松原タニシさんが食べる。
嫌悪感を感じてしまったけれど、でも不思議と、彼の行動を受け入れてしまう気持ちもある。
巡るとは、輪廻とは、食べられ排泄されまた食べられてと、何かの一部になり続けることなのかな?
孤独死をした彼は、今は松原タニシさんの一部に転生している。そんなふうに思った。
『恐い食べ物』という本は、食べ物に纏わる不思議な話や、恐い話を纏めた本だけれど、松原タニシさんの文章が軽やかでユーモアがあって、恐さも嫌悪感も後を引かない。でも、知らなくて良いことを知ってしまったという後悔に似た軽い嫌悪感は残る。
知らないほうが気楽にいられるというものはある。
食卓のお肉がどのようにして、牛や豚や鶏からお肉になっているのか、その過程を知ってしまうと、お肉を口に入れるのがちょっと気まずい。でも、それをお仕事として日常に組み込んでいる方々もいるので、知りたくなかったというのも気まずい。
お肉大好きな私は、その気まずさを感謝の気持ちでコーティングして、お肉を食べ続ける。
食べることは生きる事。
そこには、ただ生きる為に必要なエネルギーを摂取すると言う以外の意味がある。
私は食べる事が大好きだ。家族と食べる食事の時間も大好きだ。
美味しいは幸せとも言い換えられる。
美味しくて幸せ!と喜んでいた時間に、この本は、ちょっとの気まずさを添えてくれる。でも、その気まずさもまた食べ物の美味しさになっちゃうのだよな。
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無料版購入済み
松原タニシさん、私もこの漫画で知ったんですが、色々調べてたら漫画の通りウケよりも、真摯に亡くなった人たちに向き合っている姿勢がかっこよくて、気になる芸人さんになってしまいました。シャンプー…と書いたおばけの記事も見つけましたが、あれ、ほっこりエピソード的なものになってて、本当にそんな気持ちであれを経験したのか⁉︎と気になってますw
タニシさんが実際に体験した話なのでしっかり怖いですが、ちゃんとエピソードごとに本人も読者も納得するところまで住んでいるので、読んでいてとても面白いです。 -
Posted by ブクログ
前作からの勢いで読み始めた二作目だけど、思いの外深い一冊だった事に驚き。
相変わらずタニシさんの周りでは、大きな心霊現象は起きないけれど笑、前作から(きっと)さらに大きく広がったタニシさんの人脈。
関わり合う人が増えるほど、思考も出来ることも深く多くなっていくんだなとしみじみ思った。成功する人のたどる道だと思う。
この成功っていうのは金銭的なものばかりではなくて、心の深さや見識の広さだって含む。
あとがきにあるように、タニシさんの活動は「福祉」であり、地獄も極楽もあるひとの人生に寄り添うものだと納得した。
「家ついて行ってイイですか?」のホラー版だと思って読んでみて!笑 -
Posted by ブクログ
良い意味で、3巻目なりの味わい深さが出ている。単なる怪談、ヒトコワというような恐さだけではなくて、淡々とした悲惨さの裏に潜む様々な人生みたいなものが切り取られていて興味深い。
私はどちらかと言うと、怪談に人間味とか悲哀とか情緒とか、とかく恐怖以外の要素を持ち込まれるのを嫌う方なのだが、今回の場合はただの恐い話ではなくなるのが全く嫌ではなかった。おそらくそれは、感動ポルノみたいな流れにならないよう著者が意図的に内容を客観視して冷静に綴っていったからだと思う。あと、私が嫌いなパターンの一つに「結局人間が一番恐い」みたいな落ちがあるのだが、そういう流れに持って行く気配もなくて小気味良かった。
読んでいる最中の気分としては、アレだ、TV番組の『家ついていっていいですか』(の、オカルト版)を観ているような感じ。それぞれの人生やそれぞれの恐怖があって、何を脚色するわけでもなくその淡々としたそのままのストーリーが何故か妙に心惹かれる、みたいな…。新しいジャンルとして成り立つんじゃないかと思うくらい、絶妙な求心力があった。
自分の知らない世界、経験できない事柄を追体験できることはいつも面白いが、この本もまた然り。うっすい内容を頑張って膨らませた感じもなく、無骨に事実を追って、目の前のものを綴って、結果的に分厚い本になったようなたたずまいなのもまたいい感じ。