ルトガー・ブレグマンのレビュー一覧

  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    読む前は、題名に希望だとか、善き未来だとか少しこそばゆい言葉が書かれていたので、なんとなく期待値低目で読み始めました。しかし、率直にいって、まさに題どおり希望、人間に希望が持てるような、かつ明るい気持ちにさせてくれる内容で大変楽しく読めました。
    今まで、正しいと思われていたようなエビデンスなどを反転してしまう、そんな爽快さと、自分自身もきれいになったような気持ちよさがあります。
    続きも気になります。

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    2025年09月26日
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    人間の本質は優しい
    ①人間の本性についての私たちの見方が間違った方向に進みがちであること。
    ②ジャーナリストは、扇情的な話を売るために、容易に世論を操すること。
    ③緊急事態において、いかに私たちは互いを頼りにできるか

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    2025年05月17日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    上下一気読み。
    誰もが幻と思う人間の性善説について、まさに希望の証拠。
    分断なんてしている場合じゃないよね、と世界に対してめちゃくちゃ客観的になれた。

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    2025年04月29日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    世界の全ての人に、今すぐにでも、読んでほしい一冊。まさしく、人生観の変わるものです。
    ノルウェーの刑務所の話。1914年のクリスマス休戦の話。南アフリカ民主主義誕生を支えた二人の双子の話。
    勇気を持って、人間について新しい見方をして、新しい現実主義を始めなければならない。

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    2025年01月22日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    上巻では、人間の本性は善であると結論づけた。ではなぜ人間は、戦争やテロを起こしたり、ガス室を作ったり、虐殺を行ったりするのだろうか。筆者は「共感が目を塞ぐ」と表現する。共感は、仲間意識や困っている人を助けよう、全なるものを見た時に理解できたり、自分もそうなろうとする原動力にもなるが、一方、狭いコミュニティや同種の者に対する贔屓をも誘発する。これが嵩じるとナショナリズムやヘイトにつながるわけで、この説明は納得。ではどうすべきかについて、「対話」であるとする。第一次世界大戦のクリスマスの逸話、ネルソン・マンデラの改革を後押しした全く正反対の立場に立った双子の話など、いくつかの興味深い事例を挙げてい

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    2024年11月24日
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    人は生まれながらにして善であるということを説明している一冊。これに反する実験や論文、歴史的事実は多く、反論は簡単なのだが、実は各種の実験がいい加減だったり、歪曲だという証拠を見つけて覆す。スタンフォード監獄実験、ミルグラム実験、ナチス大幹部のアイヒマンの例など。確かに、元々悪であるなら納得できることが多い一方、善であるとするならば、それを証明することはなかなか難しい。世の中の報道も、「今日も1日平和でした」ではニュースにならない。戦争や殺人で亡くなる人は100年単位で見れば確実に減っていることはわかるが、実感と理性が食い違う代表的な事例なんだろうな。

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    2024年11月19日
  • 隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働

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    「AI」「ベーシックインカム」という単語ばかりが横行していて、労働時間は減るどころか増えているのは何も日本だけではなく、むしろアメリカをはじめとする"上流階級"の人々が感情的に受け入れられないからこそ未だにベーシックインカムは施行されず、「くだらない仕事」がはびこっている。
    私は最近日本では底辺職と呼ばれる仕事から転職したが、PCの各企業のソフトウェアを「操作」しているだけで、何も生み出しているわけではない。もしAIが代行するようになれば、一瞬でクビである。まあ、「ワークシェアリング」であり「週20時間」であるから、悪くはない仕事であり、業種としては当分無くなることはないの

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    2024年10月20日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    すごく感銘を受けた。

    私はかねがね、性善説を信じていたけど、やっぱり間違いじゃなかったと思った。
    尊重されれば、尊重する。
    期待されれば、期待されたようになる。

    たくさん思ったことがあるけど、私は愛の塊みたいになりたいし、みんなもそうだと信じている。

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    2024年08月12日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    ー 良いことをすると、気分が良くなる。世界に生きていると言うのは、素晴らしいことだ。私たちは食べ物を好むのは、それがなければ飢えるからだ。セックスを好むのは、それをしなければ絶滅するからだ。人助けが好きなのは、他者がいないと自分もいなくなるからだ。良いことをすると気分が良くなるのは、それが良いことだからだ。

    これが本書の主張の全てだろうなと思う。最強の説得力。生まれながらに「気持ち良く」感じる行為は、本来人間に期待され備わった性質なのだから、良いことした後の爽快感は、性善説の証明になるという事。

    著者は「スタンフォード監獄実験」や「ミルグラムの電気ショック実験」など、人間が服従により悪意を

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    2024年03月02日
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    本著を読んでユヴァルノアハラリが価値観を変えたという位だから、新たな視点が得られるのだろうと期待して読み始めたが、期待通り。乱暴に言うと、人間の「性善説」的な本質を証明しようという試みの本。戦争の歴史を歩む利己的な存在という価値観を一変させる。

    ー 人間は本質的に利己的で攻撃的で、すぐパニックを起こすと言う根強い神話。薄いベニヤのような道徳性ということから、ベニヤ説と呼ばれもするが、真実は逆。災難が降りかかった時、爆弾が落ちてきたり、船が沈みそうになったりしたときに、人は最高の自分になる。

    『蝿の王』という小説があり、私も読んだ。しかしあれはフィクションであり、無人島で人間は憎しみ合い傷つ

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    2024年02月28日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    人間の善性が見失われる現代への布石を投げかける一冊。
    これは本当に不思議なことで、人間の悪性を前提にした設計があまりにも多いことに気づき驚かされるとともに、かなりの勇気を伴う作業にもなるが、こんなにも平和な、甘温い世界が目の前にあるのかもしれないとの希望的な話もない。

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    2024年02月14日
  • 隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働

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    労働時間の短縮、BIのメリット(コスト含)の他に、国境を撤廃することを提案しているのが新鮮だった。
    世の中のリベラルの思考に少しずつ近づいていく気を抱く。
    「思い出そう。奴隷制度の廃止、女性参政権、同性婚、いずれも、当時主張する人々は凶人と見られていたことを。だがそれは、彼らが正しかったことを歴史が証明するまでの話だった。」

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    2024年02月14日
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    めちゃくちゃおもしろい。
    今まで信じていた理論って何だったんだろう。
    人間不信というかいろいろなものに不信になってしまう。
    派生していろいろな本を読みたいが、巻末の注記では文献を探すのがちょっと難しいな。
    今最も読み続けたい本であり、著者です。

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    2024年02月05日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    上下巻の感想

    上巻は過去の実験、論文が嘘、誤りだったという内容がメイン。
    多くは以前、聞いたり、読んだりして、信じていたもので衝撃を受けてしまった。

    下巻は人を理解する事でこんなに素晴らしい事が起きたという例がいくつか紹介され、邦題の通り、希望を抱く内容だった。

    読み終えて、
    これまで信じてきた物が嘘なら、この本も嘘?
    一体、何を信じればいいの?、?

    と、思いつつ、どうせ騙されるなら、希望を持った方がいいよねという結論にしました。

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    2024年01月27日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    高揚する本だった。
    世界は大いなる善意で回っている。


    ドイツ軍の人間ばなれした戦闘を可能にしたものは「友情」
    テロリストにさえ当てはまる

    自由を与え、あらゆる年代と能力の子どもが入り混じったコミュニティの中で、コーチやプレイ・リーダーが支援すれば、子どもは最もよく学ぶ
    大人は、子どもに自由を与える勇気を持っているかどうかだ

    ベネズエラの自治体トレス、とある候補者が、当選したら権力を住民に譲り渡すとして、本当に当選して、わたした。
    そこから急速に発達していった。
    次にブラジルのポスト・アレグレで起きて、今は世界中に広がっている

    ノルウェーの刑務所システムは再犯率が世界最低

    割れ窓理論

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    2023年12月28日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    日ごろから「たぶんそうなんだろうな」と思っていて、それとは違う出来事に出会うと、「きっとこれは稀有な出来事なのだ」と思うようにしていた自分の考えが、根底から覆された、自分にとっては衝撃的な書物であった。

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    2023年11月16日
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    目からウロコが落ちるとは、このような本のことだろう。
    今まで自分が「常識」として疑わなかったことが、ほとんど否定されている。しかも、そのことが新たな道を発見することにつながる。これは、全世界の人が読むべき著作である。
    日本語訳もすばらしい。

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    2023年11月13日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    人間は性悪説ということをとるとそれがマスコミや論文によって広まるとそれに基づく社会形成になってしまい、逆もしかり。ただマスコミはセンセーショナルな性悪説を取り上げがちになる。
    また人間の共感力が強く、船上で他人を殺すのは、遠隔の武器であればあるほど良いし、殺戮の目的は占有や家族といった身近な人を守るためであり、共産主義やナチズムではない。もちろんトップの人間はそのようなことも考えない目的のためには何でも行うタイプであることは多いが、彼らは共感力を利用して人を動かす。
    そのことを利用させないためには、直接の対話が必要となる。

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    2023年10月29日
  • Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章

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    有名な「スタンフォード監獄実験」や「ミルグラムの電気ショック実験」が提示するセンセーショナルな性悪説は、実は捏造されていたという衝撃。

    人間の本質は善であることを筆者の独自調査で個別テーマを介して明らかにしていく手法で語られる上巻。これはこれで結論ありきで話を自分勝手に色眼鏡通して捉えているし可能性ないか?と疑ってしまうほど通説と真逆の結論を突きつけられる。この爽快感は、なるほど魅力的な。

    題材が有名なものであり、語り口が肩肘張ってないのでスルスルと読み進められる。かといって過不足ない進行で飽きるともなく、文章力の高さも本書の惹きつける魅力の一つだなと。下巻は著者の主張が強調されているよう

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    2023年10月19日
  • Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

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    共感はスポットライト、見たいものしか目に入らない。誰かに共感するということは同時に誰かを否定することにつながる。
    真実こそ信じる道。自分の理想が全てではない。
    ニュースを信じない。疑ったときは最善を想定する。
    結論、思いやりが全て。

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    2023年10月08日