田中研之輔のレビュー一覧
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今まさに旬の話題である人的資本の活かし方を論じた本。今春から上場企業の開示義務事項になった事もあり、お仕事の関連で読んでいる方も多いのでは。
全体像や背景、陥いりやすい罠に至るまで広く論じられており、教科書とあるように基本事項中心にまとめられています。
全体に社員それぞれの持つ力を具体的に把握し、その強みを発揮できる場所にアサインし、個人それぞれの人材力を仕事を通じて伸ばす点にフォーカスされています。
この人的資本の向上の観点と組織力強化の観点をいかに両立すべきか(あるいは相反する場合にはどちらを優先すべきか)が、今日的経営の最大の焦点な気がしています。
人材供給不足、テクノロジー進化、働く人 -
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今まで読んだいくつものビジネス書にあった弱いつながり、ライフシフト。
英語の勉強やビジネス書の乱読(売れている本、海外や歴史書籍)、社内外のネットワークづくり、副業。
でも、これって若い時に就職に成功して実績をあげてきた30代~40代向けの本。組織に頼るだけはダメって言ってても、そもそもキャリアは組織で働くことから始まるものだし。よっぽどの才能やお金があって起業したり個人で仕事をして行ける人は別だけど。ダグラス教授は経済資本より心理的な成長ややりがいを幸福基準にとらえたが、筆者は経済的成功も重視するという。けど、そのためにはそこそこ責任のある仕事を数年して実績積んだ人じゃないと副業(複業) -
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ネタバレ上司も部下も本気でお互いのことを知ろうと思っていない。
仕事を人生やキャリアを充実させるところとは思っていない。
社員食堂の雰囲気で職場風土がわかる。
ブラック企業の定義が、5年たった時に能力の獲得ができていない企業、に代わってきている。
接触の量が増えるほど、好印象を持つようになる心理現象=ザイオンス効果。=まめな人が勝つ。接触の量がゼロで関係性を築くのは難しい。質の低い接触がいくら重なっても関係密度は増えない。
あいさつこそ心理的な距離を縮める最強のツール。
運に期待したいい人採用。
ティール組織で運営されている企業はごく一部。
内発的動機付けは、職場の関係性から生まれる。
アメー -
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キャリアの振り返りやこれからのキャリアを考えたい人にぴったりの本。やや抽象的であったり3章の自己研鑽パートは難易度高めだったり。やはり自分の頭で考えて行動せよということか。
01 戦略設計
自分の強みは何か
これまで投資してきた期間×積み重ねてきた経験
→意外とスキルベースで可視化するのが難しい
セルフビジョンの策定
「思考時間」をスケジュールに組み込む
02 意識改革
4Lチェックlabor(仕事) learning(学習)
leisure (余暇) 愛情(love)
①休眠資産売買する
②あなたがつくった「モノ」を売る
③スキルを売る
④強みを伸ばす
キャリアの悩みと解決策を
過 -
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やりたいことがない人は?
①誰に、やってあげたいことを考える。
「両親を海外旅行に連れていきたい」「妻の夢であるカフェを開いてあげたい」「地元の町に恩返ししたい」
それこそがあなたのやりたいこと。そして、そのために何をすればいいのかを考えるところから始まる。
②やりたくないことから考える
「1日中デスクに座っていたくない」(私も)「満員電車に乗りたくない」(これも)「環境に悪い仕事はしたくない」
ライフラインチャートの作成。なぜ幸福感を感じたのか?線が上がった・下がったきっかけは?
自分を知るためには、基本は過去を振り返る内省をベースにしつつ、継続的に情報発信・まわりからのフィードバックを得る -
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ネタバレダグラスホール『プロティアンキャリア』
会社の外では何もできない、人にならないために。
1,同じ企業で長く働き続ける、2,転職を重ねながら働き続ける、3,個人で稼ぐ
プロティアンとは、変化し続ける、変幻自在、の意。ギリシャ神話のプロテウス(変身できる神)から。
自律型キャリア。組織型キャリアから個人のキャリアへの変化。プロティアンキャリア診断。
バウンダリネスアプローチ=境界がないキャリア=組織や起業の枠組みがない。
大企業が終身雇用を守るのは難しいといっている+70歳まで働き続ける必要=プロティアンキャリアの必要性。
昇進や昇格よりも、自らのやりがいや目的を達成した心理的な成功を求めるべき -
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社会学者でありキャリア論の研究・指導に携わる著者によるキャリア本。
「キャリア」というものを客観的かつアカデミックに捉えることを意図している。
内容はありがちなキャリア論ではあるが、有用で示唆的な主張もいくつかあった。
キャリア・プランニングの本質は「分析」と「方針決め」にあると思う。つまり自らの行動、置かれている環境、さらに広い意味での社会の流れを分析することがまず必要である。その上で自分の「どうなりたいのか?」という価値観に沿ったキャリアの方向を主体的に決めていかなければならない。
本著ではこの考え方を「現代版プロティアン・キャリア形成」と呼んでいる。現代行動型と未来創造型のハイブリ -
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キャリア形成をどうしていくべきか迷いがあり、読んでみたが、解消はしなかった。
自分ができることの棚卸しをする、というのはなるほどと思ったが、自信があまりなく、いくつかの例があればいいのになあと思った。
子育てしながら仕事をしていて、どうしても子どもを大事にしたい思いが強く、仕事に振り切れない。しかし、プロティアン・キャリアは仕事もプライベートも包括したキャリアととらえるわけだから、子育てて振り向ける時間も決して無駄ではないのだと、そこは少し勇気づけられる思いがした。実際、ママ友とのコミュニケーションなど、無形資産が形成されていると、自信を持って言える。
どう変化を起こせばいいのかわからない気持