今まさに旬の話題である人的資本の活かし方を論じた本。今春から上場企業の開示義務事項になった事もあり、お仕事の関連で読んでいる方も多いのでは。
全体像や背景、陥いりやすい罠に至るまで広く論じられており、教科書とあるように基本事項中心にまとめられています。
全体に社員それぞれの持つ力を具体的に把握し、そ
...続きを読むの強みを発揮できる場所にアサインし、個人それぞれの人材力を仕事を通じて伸ばす点にフォーカスされています。
この人的資本の向上の観点と組織力強化の観点をいかに両立すべきか(あるいは相反する場合にはどちらを優先すべきか)が、今日的経営の最大の焦点な気がしています。
人材供給不足、テクノロジー進化、働く人の意識やキャリア感の変化など、既存組織もそのあり方にチャレンジを受けています。
しばらくはこの個人と組織の綱引きの推移により、組織も変わり個人も変わる。そして新時代の組織観と組織が生まれていくことによって、強い事業と個人の生き方、キャリアのあり方が一日も早く構築される事を願い、自分もその動きに邁進したいです。