【感想・ネタバレ】部下の心を動かすリーダーがやっていることのレビュー

あらすじ

★☆「心が動く」から、人は動き出す……!新しい時代のマネジメント法☆★
★☆推しには熱くなれるのに、仕事で冷めてしまうのは、なぜ?☆★
★☆「共感の心理」がわかれば部下の“やらされ感”は消えていく!☆★
★☆小さな共感が、チームを前に進める!☆★

・友達のためなら頑張れる。
・家族のためなら頑張れる。
・「推し」のためなら頑張れる。
・会社のためには……イマイチ頑張れない。

当たり前だと片づけてしまいがちですが、 何が違うのか?
ちょっと踏み込んで考えると心を動かすリーダーの秘密が見えてきます。

■人が動く理由は、いつも “関係性の中” にある
人は感情や価値観が重なる関係性の中で、強い関心を持ち、何かをやりたい、参加したいと思うものです。
同じ土地で育った。多くの時間を共にした。同じ年代を生きてきた。同じ喜びや悔しさを分かち合った。
共感が生まれるポイントは人によって様々です。同じ芸能人が好きだとか、同じ食べ物が好きだとか、出身校が同じといったことで共感を覚える人もいると思います。

共感ポイントが多い関係性になるほど、他人のことが自分ごとになっていきます。
仕事も実は同じではないでしょうか。
「あのお客様はすごく誠実だから、いい仕事をしたい」
「あの上司とは考えが似ているから、協力したい」
自分の心が動くとき、関係性のある人の顔が脳裏に浮かびます。逆に関係性がゼロだったり、共感ポイントが少ないほど、仕事の義務感、やらされ感が強くなります。
また関係性があっても反感の関係性の場合は、さらに仕事も受け身になりがちです。
人の行動原理は結局、感情なのです。
なんだ、普通の話じゃないかと思ったでしょうか。
そう、当然のことだからこそ、あまり意識されていないのです。

■共感は、優しさではなく 「行動につながる技術」
“仕事の”意味や意義を説明する。
“会社の”ビジョンや理念を伝える。

いずれも大事なことです。でも、これらが本当に腑に落ちるには、時間も経験も必要です。多くの人は、もっと身近な“あの人”との関係性の中で、やる気になったり受け身になったりしているのが実際ではないでしょうか。部下とあなたが互いに共感するポイントがなければ、どんな理屈も正論も心には届きません。

部下の心を動かすリーダーは、まず目の前の人のことをよく知り、小さな共感ポイントを職場に増やしていきます。
共感というと相手に優しく、気を遣って配慮するイメージをもたれがちですが、共感することと甘やかすことは違います。
マネジメントにおける共感とは、相手と感情や価値観を重ねられる接点を見つけて、行動に導くための技術です。
お互いに「何が喜びなのか」「何に怒りや不安を感じているのか」「どんな未来を見ているのか」を分かち合う努力です。

では具体的に、部下に共感を示すにはどうしたらいいのか。
部下から共感してもらうコツとは何か。
そんな、心を動かすリーダーの考え方とノウハウを本書で解説していきます。
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Posted by ブクログ

部下たちのやる気を出したいリーダーへ

──「心が動く」から、人は動き出す

この本を読んで、昔、新卒で入った会社のことを思い出した。

配属された職場は、実績もあり、仕組みも整っていた。やるべきことは明確で、指示も正しい。それなのに、正直に言えば、心はあまり動いていなかった。

仕事の意味も説明された。会社の理念も聞いた。でも、「この人のために頑張りたい」と思える相手が、当時の職場にはほとんどいなかった。

■ 先輩に言われた、忘れられない一言

そんなとき、先輩にこう言われたことがある。

「会社が好きになれなくてもええ。でも、その店長や上の人が好きやろ?ほな、それでええねん。だから、その人についていけるんや。」

当時は、なんとなく分かったような気がしただけだった。でも今、この本を読んで、あの言葉の意味がはっきり分かった。

■ 人は「組織」ではなく「人」に動かされる

この本が一貫して伝えているのは、とてもシンプルな事実だ。

人が動く理由は、正しさでも、評価でも、理念でもなく、関係性と共感にある。

友達のためなら頑張れる。家族のためなら踏ん張れる。推しのためなら、時間も労力も惜しくない。

仕事も同じで、「あの人のためなら」と思えた瞬間、仕事は「やらされ感」から「自分ごと」に変わる。

会社という大きな存在を、いきなり好きになれなくてもいい。まずは、目の前の一人。それで人は、ちゃんと動ける。

■ 共感は「優しさ」ではなく、行動を生む技術

印象的だったのは、この本が共感を「性格」や「思いやり」で終わらせていない点だ。

共感は、人を甘やかすことでも、機嫌を取ることでもない。

人の心を動かし、行動につなげるためのマネジメント技術だと、はっきり書かれている。

理念を語る前に、制度を整える前に、まず目の前の部下を知ろうとすること。

小さな共感ポイントを、職場に一つずつ増やしていくこと。それが結果的に、チームを前に進める力になる。

■ AI時代だからこそ、リーダーに残る仕事

これからAIは、組織を分析し、最適な判断をし、正しい指示を出せるようになるやろう。

でも、人の心に共感を生み、「この人についていきたい」と思わせることは、AIにはできない。

会社が好きになれなくても、誰か一人を信頼できたから、前に進めた。あの先輩の言葉が、今になって胸に刺さる。

AI時代だからこそ、職場を「推せる場所」に変える共感を生む巻き込み力が、これからのリーダーに一番求められる力なんやと思う。

部下たちのやる気を出したいすべてのリーダーに、静かに、しかし確かに効く一冊だった。

今回もアスコム社様からご献本いただきました。いつも良書をお送りいただきありがとうございます。

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#書評#マネジメント#リーダーシップ#部下育成#共感

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2026年02月02日

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