森秀樹のレビュー一覧
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圧倒的な戦力差の中、革離の策が城を救う。しかし、勝利の影に隠された墨者内部の対立や、革離自身の孤独が深く描かれる。戦と人間ドラマが織りなす、読むほどに引き込まれる物語。
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知略の応酬がさらに激化し、墨者の戦いが本格化する。革離の信条と民を守るという信念が試され、彼の人間的な葛藤が深く描かれる。戦いの緊迫感と登場人物のドラマが融合した傑作。
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面白いのは認めるが
モンゴル帝国にインド墨家?
まるで「墨攻」みたいだと思ったら、「墨攻」のマンガ版の作画だった人の作品なのね。
話自体は墨攻に似て、すごく面白い。
イマドキあまり見ない劇画調の絵も、この内容なら合うでしょう。
ただね、歴史を舞台にしているならばもっと時代考証をリアルにして欲しい。
まず髪型。
モンゴル人は辮髪の系統であり、モジャモジャ頭や長髪はおかしい。
インド墨家というのも調べたが、やはりそんなものは存在していないし、秦の統一以降、墨家の活動は世界中で確認されていない。
アメダバ=アーメダバードではないかと思われる(地図上の場所も一致)が、そもそもアーメダバードは1411年にこの地を都と定めたアフマド・シャー1世の名前に由来するもの(アフマドの都市=アフマダーバード)であり、この物語より150年以上後に成立した都市。
チンギスハンの孫でモンケとクビライの弟でもあるフレグに、ラジンという息子はいない。
乳香はペルシアでは取れないはず。
ビジャ(架空の都市らしい)の宰相(当然イスラム教徒と思われる)が蠅の王ベルゼブブを知っているのも不思議な話。
ベルゼブブの元となる「バアル・ゼブル」の名はイスラムでも読まれる可能性のある旧約聖書由来だが、「ベルゼブル」の名になるのはキリスト教単独の「新約聖書」から。
これをイスラム教徒が読んでいるはずはないし、異教の邪神の偶像をイスラム教国で破壊せず残しているのもおかしい。
という事で、一見時代考証をきっちりやっているっぽいが、実際はほとんどが架空のもの。
少年マンガなどでは(例えば龍狼伝とか群青戦記など)ならどれだけ改変していても違和感はないが、このリアルなタッチとストーリーでの改変はやはり気になり、大きなマイナス。
ただ、繰り返すけど話自体は面白いですよ。
「国名や情勢など史実を参考にしているけど、基本架空もしくはパラレルワールドの話」として読むなら良いと思います。
ちなみにこの作品、「墨攻」はもちろんのこと、司馬遼太郎のデビュー作「ペルシャの幻術師」の影響も受けているように思える。
ペルシアという舞台、フレグの息子がモンゴル側の将軍として出てくる点、攻められた側の統治者が美しい姫であり、モンゴルの将軍に見初められる点など、共通点が多いです。 -
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紀元前の古代中国を舞台に、革離の知恵と信念が戦国の世に一石を投じる。圧倒的なリアリティで描かれる攻城戦は、緊迫感に満ち、ページをめくる手が止まらない。知略と勇気の物語。