鈴木忠平のレビュー一覧

  • 虚空の人 清原和博を巡る旅

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    ネタバレ

     清原は学年が一つ上で、PL学園の時からずっと気になる存在だ。ジャイアンツに行きたがっていたが最初から阪神が似合うと思っていた。地元の大阪で愛されて伸び伸び野球をやっていたらもっと幸福な野球人生だったのではないだろうか。しかし清原自身は大変ミーハーでジャイアンツ好きで、当時の野球ファンなら当然なのかもしれないけどやっぱりダサい。無冠とはいえ、500本以上の本塁打を打っている偉大な選手だ。それにベンチで座っているだけで絵になる本当に華々しいスーパースターだ。

     文学的な情景描写が多い。桑田と清原はちょくで話してモヤモヤを晴らして欲しい。清原の生活ぶりは一般人とは次元のちがう、セレブの様子がうか

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    2024年09月27日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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    羽生善治を中心に米長邦雄/豊島将之/谷川浩司/森内俊之/佐藤康光/深浦康市/渡辺明の8人の棋士について描いた一冊。

    どの棋士の話も面白かった。

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    2024年09月21日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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    数々の名棋士や記者から羽生さんの戦いを描いたノンフィクションブック

    どの棋士からも「あなたはどのように打ちますか?」というような問いを盤上から受け取るとのこと。

    時代や定石を疑い続け、負けたとしても進み続ける胆力が凄まじい。

    また、藤井さんはAIを駆使しながら研究しているが、羽生さんは過去の戦いなども元にしながら定石を崩し、戦い方を作っている。

    誰に対してもフラットであるパーソナリティと、常に抽象的に問い続ける力はどの棋士よりも高く、勝ちにこだわりながらも次のゲームやルールなどを作るようなアップデートする柔軟な思考が羽生さんの真髄であるように受け取った。

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    2024年09月15日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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    いくつになっても好奇心や探究心を持ち続けることの大切さを感じる。羽生善治さんの魅力や軌跡を本人ではなく周りの方々を通して辿る。巨匠、同世代のライバル、若き才能が、強さだけでなく姿勢に刺激を受けていく。ミドル世代には是非おすすめしたい一冊。

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    2024年08月31日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    不要なものを排除し、合理を突き詰めて契約を遂行していく姿から、組織・個人とは、プロフェッショナルとはなにかを考えさせられる。

    不要なものを削ぎ落とした結果、最終年で優勝できたのは絆によるものではないかと思う。
    ただし、その絆は感情によるものではなく論理や結果に裏付けされたもののように感じた。

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    2024年08月26日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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     棋士たちのノンフィクションという帯を見てめちゃくちゃ気になって買った。
     名前や顔は知ってるけど人柄や生い立ちまでは知らなかった棋士たちのいろんなエピソードが丁寧に描かれていて興味深く読めた。常識を疑う。敗北を恐れない。棋士一人ひとりが成長する過程で、自分も何か見つけられるような気がする本だった。
     あとは、対局場所の描写が素敵で行ってみたくなった。特に伊香保温泉。いつか行ってみたいと思う。

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    2024年08月16日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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    どんなに勝っても、必ず負けが訪れる。
    その時に、どう向き合うのか。
    羽生善治と、関わった棋士の苦闘を記した本。

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    2024年08月21日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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    羽生善治さんと1つ違いなので、勝手に羽生世代を名乗らせてもらっている自分としては、「嫌われた監督」の著者が羽生善治さんについて書いた本を読まない訳にはいかない。
    結果は、ほぼ知っているのに、藤井聡太はじめ多くのライバルたちとの死闘に手に汗握り、その胸中に胸を熱くした。
    羽生善治のいる時代に生きてて良かった。

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    2024年08月13日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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    羽生さんは25歳で当時のタイトルを全制覇して7冠になり、タイトルの獲得合計は99期にもなる。
    渡辺明が30期、谷川浩司が27期なので、羽生さんが如何に突出しているかが分かる。

    藤井聡太は現在まだ22歳だが、タイトル獲得合計は既に23期。
    来年にも渡辺、谷川を抜く勢いで勝ち続けている。
    令和の天才棋士藤井聡太でも、今後タイトル戦を全て勝ち続けても羽生さんに追いつくまで10年間かかる。

    そんな羽生善治と戦ってきたトップ棋士を通して羽生善治という棋士の姿を著したものだ。

    取り上げられたのは、以下の錚々たる実力者たち。
    対戦成績はどうなのか知りたくなったので調べてみた。
    羽生さんから見た、勝-負

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    2024年08月12日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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    ダリは奇抜な言動で知られる異端の芸術家でもあった。盤上に絶対的な正し求める彼がなぜ、現実離れしたダリの世界に惹かれるのか。正統派と評される棋士あらゆる先入観を疑うような前衛芸術家。一見すると不思議な組み合わせに思えた。
    だが、信じることと疑うこと、それらは相反するゆえに引っ張り合うような関係であるとも言えた。身ひとつで勝負に生きる棋士は自分をじなければ戦っていくことはできない。
    その反面、現状を疑い、絶えず変化しなければやがて淘汰されることになる。身に染みて、そのことを知っていた。だから自分に言い聞かせてきた。
    すべては疑いうるし。
    カール・マルクスがそれを思考の前提としたように、今、常識とさ

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    2024年08月04日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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    北広島市の新球場が出来るまでの群像劇。夢と理想と現実の狭間で各々がもがきながらも、移転が進められていく話。
    個人的には札幌市役所の人々の話が好きです。この移転においては明確に敗者ではあるものの、力を尽くしたのだと思う。彼らが称賛されることはないのだろうけれども、外野から批判する浅ましさは持たずにいたい。

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    2024年07月20日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    ▼メモ
    ・「今のあいつらにそれを言ったところで理解できないんだ。物事には言えばわかる段階と、言ってもわからない段階があるんだ」

    ・「心は技術で補える。心が弱いのは、技術が足りないからだ」

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    2024年07月18日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    噂といえど「負けてガッツポーズの球団社長」にまでチームを仕立て上げた異形の監督。

    次の狼煙をあげる日を待っています。
    燃えよドラゴンズ

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    2024年07月06日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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    ネタバレ

    将棋は生身の人間が人生を賭けて勝負しているからこそ、様々なエピソードが生まれ、それらも含めて魅力的なコンテンツであり続けていると思った。

    それぞれのエピソードは羽生さんとの対局を通じて、対戦相手側にスポットを当てた構成になっているが、どの棋士も将棋への向き合い方や背景にあるものが違っていて、面白く読めたし、純粋に将棋が強くなりたいという気持ちが強く感じられ、心を揺さぶられた。

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    2024年06月15日
  • いまだ成らず 羽生善治の譜

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    『嫌われた監督』の著者による羽生善治ルポ。
    『嫌われた監督』がすごく良かったので、こちらも読んでみた。とても読みやすく、一気に読んでしまった。

    本人よりも周囲の人物を描くことで、結果的に主題となる人物を浮き上がらせる手法は、『嫌われた監督』と同じ。ただし、今回その手法が成功しているかというと、微妙な気がする。

    理由はいくつかあって、
    ・『嫌われた監督』が良すぎて、どうしても比較してしまう。
    ・羽生さんは比較的オープンな人で、考え方や人柄が知られているので、驚きが少ない。(個人的に元から将棋や棋士にそれなりに関心があって、予備知識があるからという要素はある。)
    みたいな感じ。

    どちらかとい

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    2024年06月09日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    しがらみや馴れ合いを嫌い、あくまで個人主義を貫く落合の姿を、落合の周囲の人々の視点から炙り出そうとする意欲作。
    チームのために戦うな、それぞれが「自分の仕事」をするだけだ。という落合のスタンスは、常識はずれで冷徹すぎるようにも思えるが、「どんなことがあろうと常に自分の仕事を遂行する」のがプロであり、プロの監督の仕事は、自らの差配によって「各選手が与えられた役割を全うすれば勝てる」状態を作り出すことである、という合理的な考え方が根底にあったということが分かる。
    スポーツの世界だけでなくビジネスの世界にも通じるリーダー論が満載で、今後何か仕事で理不尽な目にあったときに、心に落合の精神を宿して自分が

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    2024年05月13日
  • 虚空の人 清原和博を巡る旅

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    清原の悩みと、著者の悩みが絡み合っている一冊。最後の桑田とのエピソードは、同年代としてはたまらなかった。

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    2024年05月02日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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    2024年 22冊目
    北海道に新たなボールパークを作るにあたっての様々な人間模様が描かれた本作品。球団側だけでなく行政の考えや思いも細かく取材されており、読み応えがあった。撤退された札幌ドーム側が今度は気になる。

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    2024年04月19日
  • アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち

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    当時の報道や経緯はあまり知らず最終決定の事実くらいしか知らなかったけど、これだけの巨大プロジェクト、関係者との調整や根回しの労力は想像を絶する。何をやるかじゃなく誰とやるかという件は共感。

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    2024年03月11日
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか

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    落合は面白い。
    作者の成長物語になっている。
    やはり自分て考えなければならない。

    また監督をやることがあるのだろうか。

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    2024年03月03日