鈴木忠平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
羽生さんは25歳で当時のタイトルを全制覇して7冠になり、タイトルの獲得合計は99期にもなる。
渡辺明が30期、谷川浩司が27期なので、羽生さんが如何に突出しているかが分かる。
藤井聡太は現在まだ22歳だが、タイトル獲得合計は既に23期。
来年にも渡辺、谷川を抜く勢いで勝ち続けている。
令和の天才棋士藤井聡太でも、今後タイトル戦を全て勝ち続けても羽生さんに追いつくまで10年間かかる。
そんな羽生善治と戦ってきたトップ棋士を通して羽生善治という棋士の姿を著したものだ。
取り上げられたのは、以下の錚々たる実力者たち。
対戦成績はどうなのか知りたくなったので調べてみた。
羽生さんから見た、勝-負 を棋士名の後に付加した。
米長邦雄 16-10
豊島将之 23-27
谷川浩司 106-62
森内俊之 80-61
佐藤康光 113-55
深浦康市 49-33
渡辺明 44-39
藤井聡太はいないのか?と残念に思ったが、そうではなかった。
章の始めや最後に、2023年に行われた王将戦で52歳の羽生が20歳の藤井に挑戦した様子が語られていた。
この王将戦は藤井vs羽生の唯一のタイトル戦で、最初で最後のタイトル戦かも知れないと思っている。
対局数が10以上で羽生さんが負け越している棋士も調べてみた。
佐藤天彦 11-15
永瀬拓矢 8-15
菅井竜也 6-9
藤井聡太 3-14
羽生さんは順位戦のA級から陥落してしまったが、さすがにA級クラスは強者の集まりだ。
羽生さんが複数タイトルを保持していた時代は、谷川浩司や森内俊之や佐藤康光に勝たないと挑戦権を得られなかった。
今の将棋界でタイトルを獲得すると言うことは、藤井聡太に勝つということだが、
タイトル挑戦者になるためには、豊島将之や渡辺明や永瀬拓矢に勝たねばならないということ。
羽生さんでも相当に難しい。
ほぼ全てのトップ棋士が藤井聡太対策を探る中で、羽生善治さんは何をモチベーションにして将棋を指しているのだろう。
「いまだ成らず」とは、まだ何かを探り続けているということだ。 -
Posted by ブクログ
ダリは奇抜な言動で知られる異端の芸術家でもあった。盤上に絶対的な正し求める彼がなぜ、現実離れしたダリの世界に惹かれるのか。正統派と評される棋士あらゆる先入観を疑うような前衛芸術家。一見すると不思議な組み合わせに思えた。
だが、信じることと疑うこと、それらは相反するゆえに引っ張り合うような関係であるとも言えた。身ひとつで勝負に生きる棋士は自分をじなければ戦っていくことはできない。
その反面、現状を疑い、絶えず変化しなければやがて淘汰されることになる。身に染みて、そのことを知っていた。だから自分に言い聞かせてきた。
すべては疑いうるし。
カール・マルクスがそれを思考の前提としたように、今、常識とされているものを、今の自分を、疑ってきた。
他者が説むような王道を突き進んできた佐藤もまた、自分を疑い始めているのかもしれなかった。そして、その引き金になったのが羽生という棋士の存在であった。 -
購入済み
良かった
日ハムの移転理由や、北広島の選定理由、地元のしがらみ、もちろん日ハム本社でのネゴシエーションそして自治体との折衝、色々知りたいことが知れた内容でした。
ありがとうございます。